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フォトカプラ入力順電流の見積もり



 

改訂 2007年11月
2005年11月


対象品種

外形DC入力AC入力
DIPPS2502PS2506
SSOPPS2802-

 ここでは、「所定の出力電流が流れたときの出力ON電圧を所定以下にする」ことができる入力順電流(IF)の値を、以下の2段階で求めます。

  1. 「所定の出力条件を満たす」特性曲線の、VCE=2Vにおけるコレクタ電流(IC)の値を求める。
  2. 「コレクタ電流vs.コレクタ・エミッタ間電圧」特性曲線の立ち上がり部分で、所定の出力電流が流れる曲線を選び、その曲線上で、VCE=2Vのときのコレクタ電流(IC)の値を求めます。

  3. 「1」で求めたVCE=2Vのときのコレクタ電流(IC)値から、必要な入力順電流(IF)の値を求める。

 ただし、これはお客様の便宜のために「目安」を提供するもので、結果について、いかなる保証もするものではありません。
 求める条件によっては、結果が少なからぬ誤差を持つ場合もありますので、データ・シートの規格や特性曲線とも照らし合わせ、お客様の責任にて十分なご検証ご確認をお願いします。


 また、データ・シート規格の試験条件以外でご使用の場合は、CTR値のばらつきなどにより、実際の特性がデータ・シート記載の標準特性曲線およびこのツールの計算結果から外れる場合もあります。

 当社フォトカプラは、実際にご使用になる条件での特性をご確認の上、ばらつきなどを十分考慮してご使用ください。



1.「所定の出力条件を満たす」特性曲線の、VCE=2Vにおけるコレクタ電流(IC)の値を求める。

 原理的には、次の図「コレクタ電流(IC)vs.コレクタ・エミッタ間電圧(VCE)」上で、必要とする出力電流(縦軸)が流れたときのON電圧(横軸)が、希望する値よりも小さい曲線を選ぶことになります。

図1 コレクタ電流vs.コレクタ・エミッタ間電圧
図1 コレクタ電流(IC)vs.コレクタ・エミッタ間電圧(VCE


 これらの品種では、コレクタ電流IC(@VCE=2V)がおよそ100mA程度で電流伝達率CTRが極大となり、それ以上では入力順電流IFを大きくしてもコレクタ電流ICの増加は鈍くなります。
 そのため、ここでは「IC(@VCE=2V)が100mA以下」を計算の対象とします。

 上の図で見るとおり、これらの品種のコレクタ電流(IC)はVCE=1V付近でほぼ直線的に立ち上がり、そのまま VCEを大きくしても、ほぼ一定の電流(IC)値を維持します。
 したがって、微妙な傾きの部分がほとんど無いので、立ち上がり部分で流すべきコレクタ電流(IC)の値から、その個体においてそのとき必要な入力順電流(IF)のままコレクタ・エミッタ間電圧(VCE)を2Vにしたとき流れるコレクタ電流(IC)の値はこの図から容易に読み取ることができます。

   

 このとき、立ち上がり部分で流すべきコレクタ電流(IC)の値は、そのときのコレクタ損失が使用最大温度における許容損失(PC)を越えないよう、十分配慮して決めなければなりません。

 

 読み取ったその値が100mA以下であれば、次の「2」項で、必要な入力順電流(IF)の値を求めることができます。



2.「1」で求めたVCE=2Vのときのコレクタ電流(IC@VCE=2V)値から、必要な入力順電流(IF)の値を求める。

 こちらは、原理的には次の図「電流伝達率vs.順電流」上で、指定の電流伝達率(CTR)のカプラにおいて、「1」で求めたコレクタ電流(IC@VCE=2V)を流せる順電流(IF)値を逆算することになります。

図2 電流伝達率vs.順電流
図2 電流伝達率vs.順電流


 次の表に、上記の「1」で図1から読み取ったVCE=2Vのときのコレクタ電流(IC)値と、使用するフォトカプラのCTR値(@IF=1mA)を入力すると、「1」で求めたコレクタ電流(IC@VCE=2V)を流せる順電流(IF)の値が求まります。

注意1: ここは、「1」で求めたコレクタ電流(IC@VCE=2V)が100mA以上では使えません。その場合には、上図のグラフを使ってお求めください。
注意2: 参考のため、CTRが「規格範囲」外の試算も可能です。温度変化、経時変化を見込んだ計算もお試しください。
注意3: CTR値が6000以上、または計算結果の順電流が1mA以下では、計算の精度が低くなります。
機能説明数値単位推奨範囲
入力欄 所要の出力条件を満足するIC-VCE曲線の、VCE=2Vのときのコレクタ電流(IC)の値を整数で入力してください。
mA 1-100
右欄に電流伝達率(CTR@IF=1mA)を整数で入力してください。
%200-(8000)
== =============================== === ======
表示欄 「1」で決めた出力特性を得るために必要な入力順電流(IF)の最小値。
(右の欄には入力してはいけません。)
IF>約 mA >1mA

 ここで求めた入力順電流(IF)を「目安」として、十分な余裕を設けてご使用ください。