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光MOS FETの構造と特長


改訂 2005年10月
2004年 6月
1998年 5月

 光MOS FETは、駆動側に発光ダイオード、接点にMOS FETを採用した完全固体リレーです。
 従来の機械式リレーに比べて小型、軽量であるだけでなく、駆動が容易で高速、しかもノイズが出難い理想的なリレーです。

 ここでは、その構造と特長とをご紹介します。



1.光MOS FETの構造

  光MOS FETは、次図のように発光ダイオード(LED:Light emitting diode)の入力部と、それに向き合う光発電素子(PVD:Photo-voltaic diode)、そして接点となるMOS FETとからなります。

図1 内部透視図

図1 内部透視図
(着色は図解のためで、実際の色とは無関係です。)


  入力の発光ダイオード(LED)は、順電流を流すことによって赤外光を発します。
  すると、その光に照らされて光発電素子(PVD)に電圧が発生します。
  この電圧がMOS FETのゲートに加わるとMOS FETはそのドレイン電流を断続動作します。MOS FETは2つあり、逆直列に接続されているので、交流も断続できます。

  このとき、MOS FETにはノーマリオフタイプ(エンハンスメント型)とノーマリオンタイプ(ディプリーション型)とがありますから、前者には正のゲート電圧を与える構造にすることによってA接点(メーク接点)型、後者には負のゲート電圧を与える構造にすることによってB接点(ブレーク接点)型のリレーとすることができます。

  また、当社光MOS FETは、LEDの発光がなくなったとき、MOS FETのゲート電荷を高速で放電する当社独特の駆動制御回路を持ち、滑らかで高速なスイッチング動作を実現しています。

  このような構造のため、入出力間は電気的に完全に絶縁され、いっぽう出力側接点は、順逆双方向に、直線性の良い導通特性と高い遮断性とを実現しています。

  また、当社の光MOS FETは、次図のようにLEDと受光素子との間を光透過性の高い高絶縁樹脂で絶縁し、その外側を高遮光性の黒色樹脂でおおった二重構造になっていますから、周囲の明暗にかかわらず確実で安定な動作をします。

図2 封止構造
図2 封止構造


  封止構造には、基本的構造の標準タイプ(左図)と、絶縁距離を長くした高絶縁タイプ(右図)との2種類があります。


2.光MOS FETの特長

光MOS FETは、上記のように半導体による完全固体であり、従来の機械式リレーやフォトカプラに比べて次のような特長を持っています。



図4 特性例
図4 特性例

  このような数々の特長から、当社では、微小信号から大電流の制御まで広い範囲のラインナップを取り揃えています。
  目的の用途に最適な品種を選んでお使いください。