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NECエレクトロニクスはこのたび、FA機器や車載機器の省エネ化やユーザーのシステム開発効率向上を目的として、当社従来品の32ビットCPU「V850E」の性能を改善するとともに、このCPUを2つ搭載するデュアルコア「V850E2M」を開発いたしました。
新技術は、(1)当社の32ビットCPU、V850Eの高速版を2つ搭載したデュアルコアであるため同じ性能をV850E高速版ひとつ(シングルコア)で実現する場合と比較して60%となる低消費電力かつ、400メガヘルツ(MHz)動作時に1CPUあたり1025.2DMIPS(ドライストーンミップス、注)の高性能を両立していること、(2)2つのCPUが同じ演算を行い、結果が同じであれば実行するという、いわゆるリダンダント(冗長)構成となるロックステップ動作をシステムに応じて適用可能であるため、信頼性重視のシステムを構築する場合はソフトウェアが介在することなく高速で異常検出を行えるとともに、演算結果を検証するためのソフトウェア開発の負荷を軽減できること、という特長を有しております。
新技術を適用したマイコンを採用することでユーザーは、マイコン自体の低消費電力化と高い演算性能によるシステム自体の低消費電力化、さらにソフトウェア開発負荷軽減によるシステムの開発効率向上が可能になります。
また新技術を適用した最初のマイコンは、本年秋にFA機器市場向けとして市場投入を開始する計画です。
近年、環境保全に対する意識が高まるにつれ、FA機器をはじめとする産業分野、家電市場、車載機器など様々な市場において、消費電力が低い、燃費効率が高くCO2排出量が少ない、といった省エネ志向が一般消費者への大きなアピールポイントのひとつとなってきております。そのため、ユーザーからは半導体をはじめとする各種電子部品メーカーに対し、システムを構成する電子部品そのものの低消費電力化はもちろんのこと、システムを効率良く動作させるためにきめ細かなインバータ制御を実現する高い演算性能が求められております。
当社は、1996年4月に32ビットCPU、V850をコアに採用したマイコンを初めて市場投入して以来、高品質な車載用途のほか、LCDドライバ機能、インバータ機能、CAN/LIN通信機能など特定用途に向けた製品など多彩なマイコンの拡充を図ってまいりました。その結果、2007年、2008年には世界の32ビットマイコン市場の売上高でシェアNo.1(出典:ガートナー "Semiconductor Industry Worldwide Annual Market Share: Database" 2009年4月2日)を獲得しております。また2007年には省エネに貢献するローパワーなマイコンの製品化を宣言し、低消費電力化技術を駆使したマイコンの市場投入を続々と行っております。
このような状況のもと、当社はよりシステムの低消費電力化に貢献できる製品として複数のCPUをコアとして有するマルチコア技術の開発を進めており、このたびその第一弾としてデュアルコア、V850E2Mを開発したものです。
新技術の特長は次の通りとなっております。
当社は新技術が、FA機器や車載機器をはじめとする各種システムの低消費電力化、さらにシステムの開発効率向上の実現に最適なものと位置づけ、今後、マイコンへの適用を推進してまいります。また、さらなる性能向上に向けてマルチコア技術の開発も行ってまいります。
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