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携帯電話でデジタルスチルカメラ並みの画像を実現するシステムLSIの発売について

~1200万画素の静止画やフルHDの動画に対応、超解像技術搭載の携帯電話向けカメラソリューションを提供~


2009年2月5日
NECエレクトロニクス株式会社

携帯電話向けカメラ用LSI「CE143」

NECエレクトロニクスはこのたび、携帯電話端末でデジタルスチルカメラ並みの鮮明な映像を実現するシステムLSIを製品化し、「CE143」の名称で本年3月よりサンプル出荷を開始いたします。
新製品は、CMOSセンサと組み合わせることで携帯電話へカメラ機能を付加することができる基本的な画像処理機能をはじめ、手ぶれ防止やシェーディング補正などの機能を1チップに内蔵した画像処理用LSIです。携帯電話向けカメラとしては業界最高クラスの解像度となる1200万画素での写真撮影やフルHD対応の動画の出力が可能となっていること、当社の1枚超解像技術のIPコアが搭載されていること、などが大きな特長となっております。
当社は新製品の市場投入にあたり、画像チューニングなどの技術サポートのノウハウをもつパートナーと協力関係を構築しているため、ユーザーにLSIだけでなくソフトウェアやシステムインテグレーションを含めた携帯電話のカメラソリューションを提供してまいります。
新製品のサンプル価格は、4,000円/個(技術サポート費を除く)、量産規模としては、2009年4月から月産100万個を計画しております。

デジタルスチルカメラ並の高画素を標榜する500万画素/800万画素、さらには1200万画素のハイエンドカメラ機能付携帯電話の世界市場は、2007年の2,100万台程度から2011年には2億4,900万台程度へ年率77%程度の急成長が見込まれております。また、カメラ付携帯電話市場全体を見てもカメラの解像度は2007年においては100万画素から200万画素クラスが主流でありましたが、2010年には500万画素クラスが主流になると予想されるなど、携帯電話のカメラの高画素化は急激に進んでおります。
当社は従来からデジタルスチルカメラ向けシステムLSIの開発を行っておりますが、この分野で培った技術を2002年に携帯電話のカメラへ展開し、以降、携帯電話向けカメラの画像の高画質化にあわせ、新製品を相次いで市場に投入してまいりました。また、パートナー各社と連携を図りながら、画質チューニングなどの技術サポートを強化し、LSI提供に留まらない、システム構築支援に向けたトータルソリューションをユーザーへ提供しております。その結果、2007年に市場投入した解像度800万画素のカメラエンジン「CE131」は、デジタルカメラ並の画質を実現する携帯電話向けカメラ用LSIとして、2009年1月末現在には累計1,500万個超を出荷するヒット商品となり、市場に確固たる地位を確立しております。
このような状況のもと、ハイエンドカメラ機能付携帯電話の市場は、今後より一層、高性能・高機能などの付加価値向上が必要と見込まれ、ユーザーからはデジタルスチルカメラ並みの高画質化の実現や、フルHDに対応する動画撮影機能の搭載に対するニーズが高まっております。新製品はこのようなニーズに応えるものとして製品化されたもので、特長の詳細は次の通りとなっております。


  • (1)業界最高クラスとなる1200万画素での静止画やフルHD対応の動画出力が可能
    これまでのLSI開発で培ってきた技術をもとに、手ぶれ防止やシェーディング補正など高画質化を実現するさまざまな回路の最適化を行ったほか、新たにフルHD画像データを、画面に表示させるインタフェース回路を内蔵。これらの技術により、業界最高クラスの解像度となる1200万画素での写真撮影やフルHD対応の動画撮影が可能となっている。
    さらに顔検出機能を実現する回路を新たに搭載しているため、顔の検出時間を当社従来製品と比べて25分の1に短縮できることから、人物撮影が容易となっている。
  • (2)超解像機能を搭載
    デジタルズーム時の画像のぼやけや劣化を軽減する、当社の1枚超解像技術をIPコアとして搭載している。これにより、光学ズームを搭載していない携帯電話端末においても、デジタルズームで拡大した映像や写真を、鮮明に撮影することが可能になる。
  • (3)画質チューニングをはじめとする技術サポートも提供可能
    画質チューニングなどのノウハウが必要な技術支援についてソフトウェアパートナーと連携を図っている。これによりユーザーは、LSIだけでなくシステム構築支援を含めたトータルソリューションの提供を受けることができるため、より短期間で高性能な携帯電話向けカメラの開発が可能になる。
  • (4)低ノイズを実現
    センサやレンズの小型化が進む一方、高画素化という市場ニーズの高まりを受けて、ノイズリダクション回路を最適化。従来品と比べてS/N比()を6デシベル(dB)以上改善している。これにより、ノイズを低減できるため、レンズやセンサのひずみの影響を最小限に抑えた静止画や動画の撮影が可能となっている。
  • (5)従来品からのソフトウェアの流用が可能
    従来CEシリーズを採用してきたユーザーは、携帯電話のカメラ機能を駆動するアプリケーションソフトの流用が可能。これにより、新製品を採用する場合は新たにアプリケーションソフトの開発にかかる負荷が低減されるため、製品開発期間の短縮を実現できる。

当社は新製品を、1200万画素クラスの静止画撮影に対応するデジタルスチルカメラおよびフルHD撮影に対応するカムコーダの機能を兼ね備えたLSIとして位置づけ、積極的な拡販活動を図る所存です。また、今後はこのCEシリーズのラインナップをさらに強化し、500万画素から1200万画素までのハイエンド携帯電話向けカメラ用LSIの市場において、トップとなる30%のシェアを狙ってまいります。
新製品の主な仕様は別紙をご参照ください。

なお、当社は本年2月16日から19日までスペインのバルセロナで開催されるモバイル機器関連の展示会「Mobile World Congress 2009」においてNECブース内に出展し、新製品のデモンストレーションを実施する予定です。


以 上

S/N比
Signal to Noise Ratio(信号対雑音比)の略。処理対象となる信号(Signal)と雑音(Noise)の量の比率 (S/N) によって通信品質を表現する計算式。数値が大きいほど通信品質が良いことを示す。
文中で言及した製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。


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