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パソコンをはじめとするDC/DCコンバータ向けパワーMOSFETの発売について

~プロセス改善により電力損失を3%低減~


2008年11月18日
NECエレクトロニクス株式会社

MOSFET「μPA2745」

NECエレクトロニクスはこのたび、パソコンをはじめとするDC/DCコンバータ向けパワー半導体の品種拡充の一環として、電力損失を最大3%程度低減することに成功したパワーMOSFET(金属酸化膜半導体電界効果型トランジスタ)2品種を製品化し、「μPA2745」、「μPA2749」の名称で、本日からサンプル出荷を開始いたしました。
新製品は、ACアダプタが交流電源から生成する15ボルトまたは20ボルトの直流電圧をCPUの駆動に最適な1.5ボルトなどへ降圧するDC/DCコンバータの役割を担うパワーMOSFETで、セルピッチ構造を改善した新プロセスを採用することによりスイッチング速度の高速化を図った結果、電源動作時の電力損失を当社従来製品比で最大3%程度低減できたことが最大の特長となっております。これによりユーザーは、発熱対策に必要な部品の低コスト化および消費電力を低減した省エネパソコンの開発が可能になります。また新製品には、スイッチングスピードに重点を置いた製品と低オン抵抗()性能を重視した製品が準備されているため、ユーザーはシステムに応じ最適な製品を選択することが可能となっております。
新製品のサンプル価格は、「μPA2745」が100円/個、「μPA2749」が60円/個となっており、量産規模としては、2009年3月より、2品種合計で月産100万個を計画しております。

パワーMOSFETは、電流が流れるオン状態の抵抗が小さいほど大電流を流せるため、それを示すオン抵抗の値が低いほど性能が高いとされております。当社はこの低オン抵抗性能の改善を図るために、1998年頃から生産プロセスの微細化を進めるとともに、マルチボンディングやワイヤレスボンディングといったオン抵抗値の低減効果が高いパッケージ技術の開発を推進し、自動車電装システム、携帯端末機器、およびパソコンといった主要となる市場に向けて製品を投入してまいりました。その結果、2007年には特に150ボルト以下の低耐圧と呼ばれる分野のパワーMOSFETでは世界第3位のシェアを獲得するなど、市場から高い評価を受けております。
多機能・高性能化が著しく進展するパワーMOSFETの主要市場の中で、特にパソコン市場からはCPU性能の向上に伴い発生した放熱対策が重要な課題となっており、ユーザーからは、電力損失を低減可能なパワーMOSFETの早期製品化が求められるようになっております。
新製品は、このような市場ニーズに応えるべく開発されたもので、低オン抵抗性能は従来品と同等ながら、DC/DCコンバータなどのスイッチング動作速度の向上により、電力損失低減を実現するものです。

当社は、新製品がパソコンをはじめとするDC/DCコンバータの省エネ化・低コスト化に貢献できる製品と位置づけ、パソコン向けパワーMOSFETの中核を担う製品として積極的な拡販活動を図ってまいります。また、このたび開発したプロセスを採用したパワーMOSFET製品の拡充を図る計画です。
新製品の仕様は別紙をご参照ください。


以 上

オン抵抗
MOSFETがオン状態で動作した場合の抵抗値のこと。抵抗が小さくなればなるほど電流を多く流せる。


ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。 その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。