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モバイルAV機器向けシステムLSI「EMMA Mobile 1」の発売について

~当社の低消費電力技術で携帯型マルチメディア機器の長時間動作に貢献~


2008年11月12日
NECエレクトロニクス株式会社

モバイルAV用システムLSI「EMMA Mobile 1」

NECエレクトロニクスはこのたび、携帯マルチメディア・プレーヤーやワンセグテレビなど、映像や音声データの処理を行うモバイルAV機器分野に最適なシステムLSIを製品化し、「EMMA MobileTM 1(エマモバイルワン)」の名称で、本日よりサンプル出荷を開始いたしました。
新製品は、英国ARM社製の高性能CPUコア「ARM1176JZF-STM」、映像や音声といったデジタル信号のデコード(伸張)を行う高性能DSPコア、および画像表示機能など、マルチメディアデータの再生に必要な機能を1チップ上に集積した携帯機器向けマルチメディアプロセッサで、(1)MPEG4やH.264に加え、VC-1にも対応しており、D1サイズ(720×480ドット)のビデオ再生が可能となっていること、(2)当社の低消費電力化技術を駆使することにより、当社従来製品比1/2以下の消費電力でマルチメディア処理を実現していること、(3)SDカード用インタフェースなど各種インタフェースを内蔵しているため、外付け部品なしで各種マルチメディアコンテンツの再生が可能であること、などの特長を有しております。これらの特長により、新製品は携帯機器に加え、各種組み込みシステムにも応用可能な製品でもあります。
新製品を採用することでユーザーは、多機能・高性能かつ電池寿命の長いモバイル機器や組込みシステムを短納期かつ容易に開発できるようになります。
新製品のサンプル価格は3,000円/個、量産規模としては、2009年8月から量産を開始し、2010年には月産100万個を計画しております。

近年、携帯マルチメディア・プレーヤーやワンセグテレビなど、マルチメディアデータを再生する携帯端末機器分野には多種多様な製品が登場し、その世界市場は、2007年に1億台、2010年には2億5千万台と、年率50%程度の急成長が見込まれております。また、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの組込み機器についても多機能化・高性能化が進むなど、将来的に、より高度なマルチメディアデータの処理機能をもつ新たなモバイル市場が形成されることが予想されます。
当社はかねてより、携帯電話をはじめとするモバイル向け半導体を注力事業のひとつとして積極的な事業展開を図っており、2006年7月にはアプリケーションプロセッサ「MP201」をはじめ、2007年7月にはベースバンド処理とアプリケーションプロセッサを1チップに集積した携帯電話向けシステムLSI「MedityTM M2」(以下M2)を相次いで市場投入し、市場から好評を博してまいりました。新製品は、これらの製品で培った低消費電力かつ高機能・高性能なハードウェア技術やソフトウェア資産を継承しつつ、新たに高度なマルチメディアデータ処理機能や高画質技術を加え、モバイルAV機器市場に最適な半導体製品を、ソフトウェアを含めたソリューションとしてユーザーへ提供するものです。
新製品の主な特長は次の通りとなっております。


  • (1)多様なマルチメディアコンテンツデータの再生が可能
    500メガヘルツの高性能DSPとH.264アクセラレータを搭載しているため、MP3、AACなどのオーディオデータの伸張・再生のみならず、MPEG4、VC-1、H.264の動画像を、D1サイズ(720×480ドット)の画面に30fps(注1)で再生することができる。また、本製品は、最大WVGAサイズ(800×480ドット)の液晶パネルの表示を制御するLCDコントローラを内蔵しており、D1サイズのデジタルコンテンツを伸張、拡大して、WVGAの液晶パネルに再生することも可能。
    さらに、H.264アクセラレータによる、H.264の30fpsでのエンコードが可能。この機能を活用して、カメラ入力動画像データを圧縮して他の機器に転送するしくみを持つモバイルAVコミュニケーターなどの、新しいモバイル機器への応用が考えられる。
  • (2)マルチメディアデータ再生時の低消費電力化を実現
    M2で培った、自動クロック制御、オンチップ電源スイッチ技術、クイックリカバリー技術(注2)などの様々な技術を駆使している。これにより、マルチメディアデータ再生時の消費電力が当社従来製品比で約半分と低消費電力となっているため、電池寿命の長時間化に貢献可能。
  • (3)各種汎用インタフェースを内蔵
    SDカード用インタフェース、USB、SPI、UART、PCM、IIC、NTSC/PALといったマルチメディアデータの入出力に必要とされる各種インタフェースを内蔵している。これにより、インタフェース用の部品を新たに外付けする必要がないため、部品点数および実装面積の削減に貢献できる。
  • (4)短納期でのシステム構築が可能
    コーデックなどのソフトウェアは当社が提供し、リファレンスボードやBSP(ボード・サポート・パッケージ)などの開発環境は、当社およびパートナーとの協業により提供される。さらに、PMPやモバイルTVなどのターンキー・ソリューションも、パートナーから提供される計画である。従ってユーザーが独自でこれらを開発する必要がないため、ユーザーは、GUIおよびユーザーのセットの付加価値部分の開発に集中することが可能となり、短期にシステムを開発することができる。

当社は、新製品をモバイルAV分野における戦略製品と位置づけ、積極的な販売活動を展開するとともに、今後「EMMA Mobileシリーズ」として製品系列を拡充することにしております。また当社は、ARM社との共同開発によるマルチコア技術、40ナノメートルのプロセス技術を駆使した第二弾製品の開発を推進しており、更なる高性能化を実現する計画です。
新製品の主な仕様は別紙をご参照ください。


以 上

30fps
動画像性能を示すために標準的に使用される値のひとつ。fpsは、1秒間に何枚の画像を表示しているかを示す指標。
自動クロック制御:動作しているブロックにのみ、最適な周波数のクロックを供給する技術
オンチップ電源スイッチ技術:チップ内をブロック毎に電源を分け、その電源のスイッチ制御をする技術
クイックリカバリー技術:電源オン時に速やかに電源オフ前の状態に復帰し処理を継続できるようにする技術
EMMA MobileはNECエレクトロニクス株式会社の日本、米国及びその他の国における商標です。その他、文中で言及した製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。


ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。 その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。