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ローエンド車体制御用マイコン36品種の発売について


2008年10月21日
NECエレクトロニクス株式会社

ローエンド車体制御用マイコン「78K0R/FG3」「78K0R/FC3」「78K0R/FB3」

NECエレクトロニクスはこのたび、車載マイコン事業強化の一環として、パワーウィンドウ、ミラー、エアコンなどのローエンドの車体制御分野に向けて高機能なフラッシュメモリ内蔵マイコン「78K」を新たに36品種製品化し、2009年6月よりサンプル出荷を開始いたします。
新製品は、車輛内ネットワークとして標準となっている「CAN(Controller Area Network、注1)」および「LIN(Local Interconnect Network、注2)」の機能を搭載するものと、LINのみの機能を搭載するものを有し、基板との接続端子(ピン)数が30ピンから100ピンまでの合計36品種をラインナップしているため、ユーザーはニーズに応じて最適な製品を選択できます。
新製品は当社既存の8ビットマイコン「78K」のKシリーズ、Fシリーズから命令セットや端子配置の継承性をもつためソフトウェアおよび基板の流用が容易であること、また48ピン、64ピン、80ピンでは、CAN/LIN搭載品とLIN搭載品についても端子配置が共通のため、車種に応じてCAN搭載仕様とLIN搭載仕様の電子制御ユニットを共通に開発することが可能です。また、当社のローエンド向けマイコン製品として初めてデータ格納専用のフラッシュメモリを搭載し、外部EEPROM(注3)の削減が可能である、などの特長を有しております。
新製品を採用することによりユーザーは、従来8ビットマイコンで制御されていた車体制御向け電子制御ユニットの高機能化を容易に実現できます。
新製品のサンプル価格は、メモリ容量やパッケージの種類により異なりますが、ROMが256キロバイト、RAMが16キロバイト、端子数が100ピンの78K0R/FG3が800円/個となっております。また、2010年3月から量産を開始し、2010年6月には36製品合計で月産100万個を予定しております。

近年、自動車の高機能化・高性能化は著しく進展しておりますが、なかでもスイッチ類、乗員検知、シートやエアコンの多機能化が図られるなど、車内環境の快適性や安全性が重視されるようになってまいりました。これらのいわゆるローエンド車体制御には主に8ビットマイコンが使用されてきましたが、最近ではより複雑な制御を実現できるよう、より性能の高いマイコンが求められております。しかし、より性能が高いマイコンへの置き換えを行うには、ソフトウェアなどを新たに開発する、基板を再設計する、などの開発負荷が課題となっておりました。
このようなニーズを受けて、8ビットCPUコアと共通のアーキテクチャーで設計された16ビットCPUコア「78K0R」をベースにローエンド車体制御用マイコンを開発し、このたび市場投入することにいたしました。
新製品の詳細は以下の通りです。


  • (1)ソフトウェアの継承性が容易
    本新製品は、当社既存の8ビットCPUコア「78K0」からソフトウェアの継承性がある16ビットCPUコア「78K0R」をベースに製品化されているため、ソフトウェアの流用が容易。これにより、ユーザーのソフトウェア開発負担を低減。
  • (2)CAN/LIN搭載品、LIN搭載品の自由な選択が可能
    端子数が48ピン、64ピン、80ピンの製品にはCAN/LIN搭載品とLIN搭載品の2種類があり、これらは端子配置が共通なことから、CAN/LIN搭載品とLIN搭載品を開発する場合でもソフトウェアや基板が容易にできるため、開発期間の短縮や基板の共通化が可能。
  • (3)36品種の中から、ニーズに応じて選択可能
    端子数やメモリ容量、パッケージの種類などにより36品種をラインナップしている。これにより、ユーザーは用途、車種などニーズに応じて最適な製品を選択できる。
  • (4)データ格納専用フラッシュメモリを搭載
    当社のローエンド向けマイコン製品として初めてデータ格納専用のフラッシュメモリを搭載。アプリケーションを停止させずにフラッシュメモリへの書き込みが可能なデータフラッシュメモリを搭載している。これにより、外部EEPROMの削減が可能。
  • (5)業界トップクラスの低動作電流を実現
    当社の汎用16ビットマイコンの製品化で培われた技術を流用することで、30キロヘルツの内蔵発振器のみが動作する待機状態は3.0マイクロアンペア(ターゲット)へ、20メガヘルツの高速動作時は7.4ミリアンペア(ターゲット)という低い動作電流を実現している。

当社は新製品を、一層の高機能化が予想されるローエンド車体制御分野に最適な製品と位置づけ、今後も製品開発を行うとともに、積極的な販売活動を展開してまいります。
新製品の主な仕様は別紙をご参照ください。


以 上

CAN
Controller Area Networkの略。ISOで国際的に標準化されたシリアル通信プロトコルのこと。主に車載ネットワークで使用され、FA、船舶、医療機器、産業機器などにも用いられている。省配線化、それに伴う重量及びコストの軽減、高いリアルタイム能力、また電気的干渉に強いことなどが特長。
LIN
Local Interconnect Networkの略で、コストパフォーマンスに優れたシングル・マスタの車載LANプロトコル仕様で、LINコンソーシアムで規格化されている。スイッチ入力、センサ入力、アクチュエータ制御など、各種ボディ制御用途に採用が拡大している。
EEPROM
Electrically Erasable and Programmable Read Only Memoryの略。電気的に内容を書き込むことのできるROM。
本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。
本製品はSilicon Storage Technology, Incからライセンスを受けたSuperFlash®を使用しています。SuperFlashは、米国Silicon Storage Technology, Incの米国、日本などの国における登録商標です。


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