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カーオーディオなどの車載マルチメディア機器向けシステム制御用32ビットマイコン9品種の発売について

~大容量メモリとノイズ低減回路を内蔵~


2008年10月6日
NECエレクトロニクス株式会社

カーオーディオ用マイコン「V850E/SJ3-H」「V850E/SK3-H」

NECエレクトロニクスはこのたび、カーオーディオやAV機能一体型カーナビゲーション(以下カーナビ)などの車載マルチメディア機器向けシステム制御用マイコンとして32ビットのフラッシュメモリ内蔵マイコン9品種を製品化し、本日よりサンプル出荷を開始いたします。
新製品は、外部接続端子数が144本の「V850E/SJ3-H」6品種、および176本の「V850E/SK3-H」3品種で、当社従来品「V850ES/SG3」「V850ES/SJ3」と比べ、(1)業界最大レベルの1.5メガバイトのROM容量を内蔵し、CPU性能を32メガヘルツから48メガヘルツへ向上させていること、(2)ラジオ特性の悪化やLSIの誤動作の原因となる不要輻射ノイズを低減するSSCG(Spread Spectrum Clock Generator)回路を新たに内蔵していること、(3)従来品「V850ES/SG3」、「V850ES/SJ3」に対して端子配置およびソフトウェアの上位互換性があるため従来の設計資産の流用が容易であること、などの特長を有しております。
新製品を採用することでユーザーは、ラジオ、CD、DVD、USB/SDカードや、地上デジタル放送など、多種多様な媒体に対応した高機能・高性能な車載マルチメディア機器の開発が容易になります。
新製品のサンプル価格は、メモリ容量やパッケージの種類、端子数などにより異なりますが、一例として1.5メガバイトのフラッシュメモリ、92キロバイトのRAMを176ピンのQFP(Quad Flat Package)パッケージに搭載した「V850E/SK3-H」が2,000円/個となっております。新製品は2009年11月から順次量産を開始し、2010年度下期には9品種合計で月産100万個を計画しております。

車載マルチメディア機器に対応する媒体は従来、ラジオやCD/DVDが主流でした。しかしながら、近年ではUSBやSDカード、さらには衛星/地上デジタル放送で映像・音楽を楽しんだり、Bluetoothを活用してハンズフリーで携帯電話を使用するなど、車中での活用が多様化してきております。
このような状況のもと車載マルチメディア機器の機能実現には専用のシステムLSIが必要となり、それらを制御するマイコンにはソフトウェア容量の増大が予想されております。そのため、ユーザーである車載マルチメディア機器メーカーからは内蔵メモリの大容量化およびCPU性能の向上を図った車載マルチメディア機器の基本動作を制御するシステム制御マイコンの提供が求められています。その一方、CPU性能の向上に伴い、不要輻射ノイズが飛躍的に増加するという解決すべき課題があります。
当社はカーオーディオ市場に向けて、1970年代半ばから積極的に半導体製品を開発・市場投入しており、チューナ、CD用LSIの他、近年ではUSBメモリやiPodからUSB経由で音楽データを取り込み再生するシステムLSI「μPD63901」や、マルチコア技術を採用したカーナビ向けシステムLSI「ナビエンジン®」など、カーオーディオやカーナビの構築に必要とされるシステムLSIを幅広く製品展開しております。また、これらシステムLSIの制御に適したシステム制御用マイコンとして32ビットマイコン「V850」のSシリーズを積極的に製品拡充しております。新製品はSシリーズの新たなラインナップとして、内蔵メモリの大容量化およびCPU性能の向上といった市場ニーズに応えるとともに不要輻射ノイズの低減を図った製品で、その特長は以下の通りとなっております。


  • (1)メモリの大容量化およびCPU性能の向上
    従来品の1.5倍となる業界最大1.5メガバイトのROM容量を内蔵し、CPU性能を従来品の32メガヘルツから48メガヘルツへ向上させている。これにより、システムを制御するソフトウェア容量の増加にも対応可能となっている。
  • (2)不要輻射ノイズを低減するSSCG回路を内蔵
    ラジオ特性の悪化やLSIの誤動作の原因となる不要輻射ノイズを、クロックの発振周波数(基本波)だけでなく、その高調波まで低減するSSCG回路を内蔵している。これにより、EMI(Electro-Magnetic Interference:電磁波ノイズ)対策部品やEMI評価・調査工数を削減することができ、開発コストの削減ならびに開発期間の短縮が可能となっている。
  • (3)端子配置およびソフトウェアの上位互換性を保持
    従来品に対して端子配置およびソフトウェアの上位互換性がある。これにより、従来の設計資産の流用が容易となっている。
  • (4)シリアル・インタフェースのチャネル数を増加
    従来品と比べ、UARTを4チャネルから8チャネル、CSIを6チャネルから8チャネル、I2Cを3チャネルから6チャネルへ、シリアル・インタフェースのチャネル数をそれぞれ増やしている。これにより対応可能な媒体の種類や数を増やすことができる。

当社は新製品を、多種多様なデジタルメディア対応が進むカーオーディオ、AV機能一体型カーナビなどの車載マルチメディア機器市場に最適な製品であると位置づけており、今後も製品拡充を推進するとともに、積極的な拡販活動を展開する所存です。
新製品の主な仕様は別紙をご参照ください。


以 上

ナビエンジンはNECエレクトロニクス株式会社の日本における登録商標です。その他、本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。


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