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NECエレクトロニクスはこのたび、次世代の動画圧縮規格であるH.264/AVCに対応するフルハイビジョン(以下、フルHD)のデジタルテレビ用システムLSIを製品化し、「EMMATM(エマ)3TL」の名称で、本日よりサンプル出荷を開始することにいたしました。
新製品は映像や音声といったデジタル信号のデコード(伸張)機能や画像表示機能などデジタルテレビに必要な機能を1チップに統合した画像処理用システムLSIで、(1)画質処理回路の機能を従来品「EMMA2TH/H」から拡張しているため、ビデオ映像に加えPCコンテンツについても高画質な映像表示が可能であること、(2)これまで複数個の部品で構成されていたフルHDシステムを一例として9個から1個へ部品数を削減できるため、基板面積が削減可能であること、(3)欧州を中心として採用されているDVB方式や日本のARIB方式および北米のATSC方式に準拠しているため、世界各国のハイビジョン放送の受信が可能であること、などの特長を有しております。
新製品を採用することでユーザーは、高画質なデジタルテレビを低コストで開発し、世界各地に出荷することが容易になります。
サンプル価格は5,000円/個、量産は2009年春から開始し、2009年度第4四半期には月産100万個の量産規模を計画しております。
同時に、新製品を搭載したリファレンスボードの設計情報の提供を来月より開始いたします。またMPEG2フルHD対応のデジタルテレビ向けシステムLSI「EMMA2TL」のサンプル出荷も来月より開始いたします。EMMA3TLとEMMA2TLはパッケージのピン配置およびソフトウェアに互換性を有しているため、ユーザーは放送形式に合わせて両製品を選択することで、基板の共通化による開発コストの削減およびソフトウェア開発期間の短縮が可能となります。
当社はデジタルAV向け半導体を注力事業分野のひとつと定め、積極的な事業を展開しております。特に1998年にデジタル放送受信用のセットトップボックス(STB)向け画像処理用システムLSI「EMMA」を市場投入して以来、EMMA製品はSTB、デジタルテレビおよびDVDレコーダーの3つの分野に向けて次々に新製品の開発を進め、市場から好評を博してまいりました。その結果、2007年度には400億円を売り上げ、2008年度の売上は500億円が見込まれる製品へと成長しております。
現在、水平1920×垂直1080ドットのパネル解像度を持つフルHDデジタルテレビの市場は活況を呈しており、当社は2008年度第2四半期にこのフルHDデジタルテレビ向け製品として「EMMA2TH/H」を市場投入しております。また欧州を中心にH.264/AVCが放送規格として採用されたことを契機として、2008年度第2四半期にH.264/AVC対応の「EMMA3SV」を市場投入しております。しかしながらデジタルテレビの急激な価格下落にともない、ユーザーであるテレビメーカーからは、システムコストを低減するために、これらの製品の特長となる機能の1チップへの統合という要望が寄せられておりました。
新製品はこのようなニーズに応えるため開発されたもので、EMMA2TH/Hの各種回路の性能向上を図り、ビデオA/Dコンバータ、オーディオA/Dコンバータ、アナログ音声多重デコーダやHDMITMレシーバなどの各種外部入出力回路を内蔵した上、EMMA3SVの製品化で培われたH.264/AVCコーデックを1チップに統合したものであります。
新製品の特長は次の通りです。
当社は新製品がH.264/AVC対応のフルHDデジタルテレビを低コストかつ短期間で構築できる製品と位置づけ、積極的な拡販活動を展開する所存です。また、2011年度におけるEMMA製品の売上1,000億円を目指し、今後も積極的な製品開発および拡販基盤の整備を推進する計画です。
新製品の仕様は別紙をご参照ください。
ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。 その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。