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車載用ツェナーダイオード44製品の発売について

~従来品の約1/2の面積で従来品の特性を維持~


2008年7月23日
NECエレクトロニクス株式会社

ツェナーダイオード「FSシリーズ」

NECエレクトロニクスはこのたび、自動車のステアリング、エンジン制御、ABS(Anti Lock Brake System)などの電子制御ユニット向けにツェナーダイオード44品種を製品化し、FSシリーズの名称で、本日よりサンプル出荷を開始することにいたしました。
新製品は、電子制御ユニット内で瞬間的に発生する過大な電圧や静電気など、いわゆるサージを吸収するダイオードで、2.0ボルトから120ボルトまでの電圧にそれぞれ対応する44品種類を準備しました。新製品の特長は、(1)パッケージサイズが従来品の約1/2に小型化されていること、(2)1ワットまでの過大な電圧に耐えられるため軽/普通乗用車の電子制御ユニットに応用できること、などとなっております。
新製品を採用することでユーザーである電装メーカーは、電子制御ユニットの小型化を容易に実現可能になります。
新製品のサンプル価格は、いずれも30円/個、2008年9月より量産を開始し、量産規模としては、2010年3月には月産100万個、2011年3月には月産700万個を計画しております。

ダイオードは、一定方向に電流を流す特性を持つ個別半導体で、過大な電圧や静電気から電子回路を保護する働きをするものです。その特性により、一定の方向にしか電流を流さないスイッチングダイオードや、通常では電流が流れにくい方向にも所定の電圧以上になると急激に電流が流れるツェナーダイオードがありますが、当社はこれまで、許容損失が150ミリワット、200ミリワット、1ワットのツェナーダイオードを製品化しており、それぞれ携帯端末機器、パソコン、車載電装に向けて拡販活動を展開してまいりました。なかでも1ワットクラスのツェナーダイオードは、車1台あたり数十個使用されますが、当社はこの製品分野では、国内で30%を越えるシェアを押さえるトップクラスのサプライヤーとなっております。
近年、自動車に搭載されている電子制御ユニットの数は増大の一途を辿っておりますが、車内の空間は限られているため、電装機器メーカーなどからは半導体などの電子部品の小型化が求められ、ツェナーダイオードにもそれらの要求が及んでおります。
ツェナーダイオードを小型化するには、シリコンチップとパッケージ外部の端子を接続するとともに、シリコンチップが発する熱を放熱する役割を担うリードフレームを小型化する必要がありますが、リードフレームを小型化すると十分放熱することができず、小型化は困難とされておりました。そこで当社はリードフレームの面積を減らすことなくパッケージ面積を縮小するため、従来、シリコンチップを下方向のみで支えていたリードフレームの構造を、シリコンチップを上下から挟む構造を採用することにより、放熱機能を確保した製品の開発を終えたものです。
新製品の主な特長は次の通りです。


  • (1)パッケージサイズを従来品の約1/2へ小型化
    新パッケージでは、リードフレームの構造として、板状フレームを応用している。また板状フレームの形状を太く、短く、平らなものへ変えるとともに、リードフレームでチップの上下を挟み込む構造とし、チップの放熱性能を向上させている。これらにより、従来品と同程度の許容損失を実現するにもかかわらず、4.7×2.5×1.9ミリメートルであったパッケージを3.5×1.6×0.98ミリメートルへ小型化している。
  • (2)軽/普通乗用車向けに必要な1ワットの許容損失を実現
    チップ自体は従来品と同じものを使用しているため、サージ耐量や電気的特性は変わらない。これにより駆動時の最大の消費電力である許容損失は、軽/普通乗用車の電子制御ユニットに必要とされる1ワットを実現している。

当社は、新製品が車載制御ユニットの小型化を実現し、自動車の空間活用に貢献できるものと考えており、これらを必要とする応用分野に向けて積極的な拡販活動を展開するとともに、新製品の開発を推進する予定であります。
新製品の仕様は別紙をご参照ください。


以 上


ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。 その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。