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ブルーレイ・ディスク・プレーヤーを世界で初めて1チップで実現するシステムLSIを発売

~従来のDVDプレーヤーからブルーレイ・ディスク・プレーヤーへの置き換えを促進~


2008年7月15日
NECエレクトロニクス株式会社

ブルーレイ・ディスク・プレーヤー用システムLSI「EMMA3PF」

NECエレクトロニクスはこのたび、ブルーレイ・ディスク・プレーヤーの主要な機能を1チップで実現できるシステムLSIを製品化し、「EMMATM(エマ)3PF」の名称で、2008年9月よりサンプル出荷を開始することにいたしました。
新製品は、(1)光ディスクから読み出したアナログデータのデジタルデータ変換機能から、符号化された映像/音声のデジタルデータ復号機能、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)によるテレビ出力機能までのブルーレイ・ディスク・プレーヤーの実現に必要とされる主要機能を世界で初めて1チップに統合していること、(2)1チップ化、外付けメモリの統合、周辺機能の内蔵により実装面積を50%削減できること、(3)ブルーレイ・ディスクの最新規格「BD-ROMプロファイル2.0」に対応した映像の2画面再生や高品質な音声の再生および追加コンテンツのダウンロードのためのネットワーク接続が可能であること、(4)業界最高水準の合計1150DMIPS(ドライストーン・ミップス)となるマルチコアCPUやグラフィックス処理用のアクセラレータを搭載しており、プレーヤーの高速起動や操作性の大幅向上が可能であること、などの特長を有しております。
ユーザーは新製品を採用することにより、小型かつ高性能なブルーレイ・ディスク・プレーヤーを構築することができるため、将来的にはブルーレイ・ディスク再生機能を内蔵した各種AVシステムの実現にも大きく貢献することができます。
新製品のサンプル価格は15,000円/個、量産規模としては、2008年度第4四半期より月産100万個を計画しております。

当社のデジタルAV機器向け半導体事業においては、1998年に世界で初めてデジタル放送受信用のセットトップボックス(以下STB)分野に向けてMPEG信号処理用システムLSI「EMMA(エマ)」を発売して以来、STB、デジタルテレビ、DVDレコーダーの3つの分野に向けて製品拡充を図り、販売活動を展開してまいりました。一方、パソコン周辺機器向け半導体事業においては、2001年に光ディスク駆動装置用システムLSI「SCOMBO®(エスコンボ)」を市場投入して以来、記録速度の向上や新規格への対応など、開発を推進し、製品拡充に努めてまいりました。その結果、SCOMBOシリーズは2008年5月までに累積1億5千万個の採用実績をもつ製品となっております。
このような状況のもと、デジタルAV機器およびやパソコン周辺機器の分野における新しい市場としてブルーレイ・ディスク対応機器が普及してまいりました。なかでもブルーレイ・ディスク・プレーヤーの販売台数は、2007年の220万台から2008年に680万台へと約3倍の伸びが見込まれるなど、急激な市場拡大が予想されております。ブルーレイ・ディスク・プレーヤーは光ディスクから読み出したアナログデータをデジタルデータに変換する、いわゆるフロントエンド機能および符号化された映像/音声のデジタルデータを復号しテレビに出力する、いわゆるバックエンド機能を必要としております。
当社は本年6月よりフロントエンド機能をすべて1チップ化した「SCOMBO/UM2P」を、またバックエンドについてはかねてより1チップ化を図った製品を市場投入しておりますが、今月より再生機能に特化した「EMMA3P」の市場投入を開始いたしました。新製品は、これらの最先端システムLSI2製品を1チップへ統合することに成功したもので、ブルーレイ・ディスク・プレーヤーの小型化を図ることができます。
新製品の主な特長は次の通りとなっております。


  • (1)ブルーレイ・ディスク・プレーヤーに必要な機能を1チップへ統合
    従来品のSCOMBO/UM2Pに集積されていたフロントエンド機能およびEMMA3Pに集積されていたバックエンド機能を統合している。これにより、世界で初めて光ピックアップからの信号を処理するアナログ回路から符号化された映像/音声の復号化回路および映像・音声を出力するHDMIにいたるまでのブルーレイ・ディスク・プレーヤーに必要となる主要な機能を1チップへ統合している。
  • (2)実装面積を50%削減
    フロントエンド機能部とバックエンド機能部の1チップ化および各々の機能部で必要な外付けメモリをユニファイドメモリアーキテクチャ(UMA)の採用により統合し、またUSB2.0ホスト・コントローラも新たに内蔵している。これにより、従来品同士を組み合わせた場合と比べ、実装面積を50%削減でき、部品コストおよび実装面積の削減に貢献する。
  • (3)ブルーレイ・ディスク規格に対応した映像/音声の再生が可能
    ブルーレイ・ディスクに採用されている各種コーデックに対応しており、映像ではH.264/AVC、VC-1、MPEG2/1等の2画面同時に再生/表示が、また音声ではDolby® TrueHD、DTS-HDTM等の再生が可能となっている。さらに今後はDivX®への対応を予定している。さらに、イーサネット・コントローラ、セキュリティ処理部などを内蔵しているため、コンテンツダウンロードのためのネットワーク接続が可能となっている。
  • (4)マルチコアCPUやグラフィックス処理用アクセラレータを内蔵
    アプリケーションプロセッサとして655DMIPSの64ビットCPU VR5500、米国MIPSテクノロジー社の495DMIPSの32ビットCPUに加え、グラフィックス処理用のVector Graphicsアクセラレータ、静止画デコーダなどを搭載しており、プレーヤーの高速起動や操作性の大幅向上が可能となっている。
  • (5)既存のソフトウェアの流用が可能
    これまでのEMMA製品やSCOMBO製品とLSIのアーキテクチャが同一となっている。これにより、ユーザーは、これまでEMMA製品やSCOMBO製品に向けて開発してきたアプリケーションソフトの流用が可能となっている。

当社は新製品が高性能かつ低価格なブルーレイ・ディスク・プレーヤーのシステム構築に最適と考え、成長著しいブルーレイ・ディスク・プレーヤー市場の伸びをさらに加速させるものと期待しております。
新製品の仕様は別紙をご参照ください。


以 上

DolbyはDolby Laboratories, Inc.の登録商標です。
DTS-HDはDTS, Inc.の商標です。
DivXはDivX, Inc.の登録商標です。
EMMAはNECエレクトロニクス株式会社の日本、米国及びその他の国における登録商標または商標です。SCOMBOはNECエレクトロニクス株式会社の日本、台湾、韓国及びベネルクスにおける登録商標です。その他、文中で言及した製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。


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