大学との共同研究の開始について
〜早稲田大学大学院と次世代自動車向け画像認識ソフトウェアの要素技術を開発〜
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2008年4月22日
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NECエレクトロニクス株式会社 NECマイクロシステム株式会社
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NECエレクトロニクスの100%子会社であるNECマイクロシステム(本社:川崎市、社長:中柴 洋)はこのたび、早稲田大学大学院情報生産システム研究科の後藤研究室(拠点:北九州市、教授:後藤 敏氏)と、次世代自動車に搭載される画像処理のソフトウェア要素技術を共同で開発することにいたしました。
今回、共同で開発するのは、NECエレクトロニクスが2006年8月に発表した車載向け画像認識用並列処理プロセッサ「IMAPCAR®(以下、アイマップカー)(注)」を用い、より精度の高い画像認識システムを実現するソフトウェアの要素技術です。具体的には、(1)従来と比べ大量のデータを扱う処理技術をアイマップカー向けに改良し、データの圧縮・保存・伸長の効率を向上させること、(2)複数の画像認識技術を効果的に適用し、大量のデータ処理を高速に行うこと、といった手法により要素技術を具現化します。共同研究の期間は2010年3月までの2年間となりますが、まずは最初の1年で一定の成果をあげることを目指します。
NECマイクロシステムは、事業所内での研究・開発のほか、技術者を同研究室へ派遣することで密接な協力体制を整え、共同研究を進めてまいります。
NECエレクトロニクスは、1990年よりNEC中央研究所と共同で画像認識技術の研究開発活動を推進しております。その成果をもとに製品化したアイマップカーは、128個の演算ユニットを並列動作させるプロセッサで、走行中の自動車が白線や立体物を瞬時に認識し、衝突を回避する予防安全システムを容易に実現できる製品であります。NECマイクロシステムは、アイマップカーの製品設計において、主として各種IP(Intellectual Property)コアおよび1チップ化に向けた機能設計、検証、レイアウト設計、ならびに制御ソフトウェア設計に携わってまいりました。
アイマップカーを用いた現在の予防安全機能は、自動車に設置された2台のカメラが捉えた画像データを高速処理することにより、先行車や対向車、あるいは歩行者などの立体物を一つひとつ認識するものですが、今回の共同開発では、標識や二輪車など認識対象の幅を広げるとともに、同時に複数の対象物を認識可能にし、将来的には「運転環境変化の予測技術」につながる高度な判断機能の実現性を探るものです。
このソフトウェアの要素技術が開発されることで、認識した対象物の違いや運転環境の変化により、それぞれの状況に応じて防止策を講じることのできる精度の高い予防安全システムが構築できるものと期待されます。
NECマイクロシステムは、NECエレクトロニクスグループ内で先端システムLSIやマイコン組込みソフトウェアの設計・開発を行っておりますが、特に「高品質設計技術」、「低電力設計技術」、「ワイヤレス設計技術」などの分野においては、産学協同での開発活動を推進しております。早稲田大学大学院以外にも、九州工業大学と「超高速動作LSIの高信頼性設計技術」を、また九州大学と「微小アンテナ設計技術」について共同開発を行います。今回NECマイクロシステムが早稲田大学大学院の後藤研究室と共同開発を行うことにしたのは、後藤研究室が動画像圧縮および画像認識の分野において卓越した研究成果を残していること、研究環境が整っている九州地区に拠点を置いていること、などが理由です。
共同研究について早稲田大学大学院の後藤教授は次のように述べています。
「車の予防安全システムを構築するためのキーテクノロジーとなる画像認識システムの共同開発を行うことができて光栄です。NECエレクトロニクスのアイマップカーには世界最先端のデバイス技術とソフトウェア技術が採用されており、さらにこれらを向上させる技術を開発することは、安全安心な社会の実現に貢献できるので、学生の研究意欲や知的好奇心も大いに刺激することになるでしょう」。
NECマイクロシステムは、後藤研究室との共同研究を次世代の自動車に搭載される、より高度な予防安全システムを構築できる画像認識技術と位置づけるとともに、車載用半導体分野を主力事業のひとつとしているNECエレクトロニクスの事業に大きく貢献できるものと考え、積極的な支援を行う所存です。
NECマイクロシステムおよびアイマップカーの概要については別紙をご参照ください。
以上
(注)IMAPCAR
Integrated Memory Array Processor for Carの略。
すべての演算ユニットの一つひとつにメモリを配列した並列プロセッサであり、構造上からIMAPと称している。
(備考)IMAPCARは、NECエレクトロニクス株式会社の日本における登録商標です。その他、文中で言及した製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。
ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。
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