大電流対応の4チャンネル発光ダイオード駆動用ICの発売について
〜イルミネーションやディスプレイ用途として初めて製品化〜
2008年4月15日 NECエレクトロニクス株式会社
NECエレクトロニクスはこのたび、イルミネーションや店舗ディスプレイなどの特殊照明/演出照明用途として、300ミリアンペア以上の大電流で発光ダイオード(Light Emitting Diode、以下LED)を駆動するIC(以下、LEDドライバIC)を製品化し、「μPD168804」の名称で、本日よりサンプル出荷を開始いたしました。当社が大電流対応のLEDドライバICを製品化するのは初めてであります。
新製品は、システム内の電流の状態に応じ、外付けパワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:金属酸化膜電界効果トランジスタ )のオン/オフを切り替えることでLEDの発光タイミングを制御するドライバICで、(1)LEDに流れる電流を設定値に保つ定電流制御回路4チャンネルを1チップ上に集積しているため、4つのLEDをひとつのICで駆動でき、部品点数および実装面積の削減が可能であること、(2)外付け部品の配線およびドライバICの端子設定次第で、LEDを駆動させる電圧を作り出す回路を昇圧方式と降圧方式のいずれにも変更できるため、システム構成の変更において柔軟な対応が可能であること、(3)350〜1,500ミリアンペアの大電流に対応可能であること、(4)入力電圧範囲が9〜38ボルトと幅広いこと、が大きな特長となっております。
新製品を採用することでユーザーは、様々な色を光らせるために必要な4個のLEDを1チップでコントロールするシステムの小型化を容易に実現することができます。
新製品のサンプル価格は600円/個、量産規模としては、2008年年末から月産10万個を計画しております。
LEDは小型、低消費電力、かつ長寿命という特長を活かし、屋内外の案内板やディスプレイなどに応用されております。近年では、青色や白色のLEDが開発され、クリスマスのイルミネーションや携帯電話、液晶テレビなどのバックライトなどで採用されるようになり、これらを用いたシステムの市場は急速に拡大しております。フルカラーのLEDシステムを構築するためには、光の3原色である赤色LED、緑色LEDおよび青色LEDの3つのLEDに、白色LEDを加えた4つのLEDを組み合わせて用いるケースが多く、ドライバICもそれに合わせ、4チャンネル分の駆動回路を内蔵するニーズが増えております。
また、駆動に必要な電源電圧を生成するために、電圧を上げる「昇圧回路」もしくは電圧を下げる「降圧回路」を形成する必要がありますが、システム構成に必要なLEDの数によって、そのつど電圧生成の方式を変える必要がありました。
従来は、LED1個につき1つのドライバICを使用しており、実装面積・コスト面で課題となっておりました。そのため、ユーザーからはLEDの数によらないシステム設計ができ、かつ部品点数を削減できるLEDドライバICの早期製品化が求められておりました。
新製品はこのような市場からのニーズに応えるために製品化されたもので、主な特長は次の通りとなっております。
(1)定電流制御回路4チャンネルを1チップ上に集積
LEDに流れる電流を設定値に保つ役割を担う定電流制御回路4チャンネルを1チップ上に集積しているため、フルカラー表示を行う際に必要となる4個のLEDを1チップでコントロールできる。これにより、部品点数および実装面積の削減が可能となっている。
(2)昇圧/降圧回路を内蔵
外付け部品であるパワーMOSFETやインダクタなどとの配線方法およびドライバICのモード端子の設定を5ボルトまたは0ボルトのいずれか一方の選択により、昇圧方式と降圧方式、どちらの方式にも変更できる。これにより、システム構成の変更時に柔軟に対応可能となっている。
(3)350〜1,500ミリアンペアの大電流に対応
外付けのパワーMOSFETと電流検出抵抗値をユーザー各自が設定可能な構成としている。これにより、1チャンネルにつき350〜1,500ミリアンペアの大電流に対応することができる。
(4)9〜38ボルトという幅広い入力電圧に対応
システム電源ICの開発で培われた高耐圧プロセス技術を導入している。これにより、入力電圧範囲が9ボルトから38ボルトと幅広く対応可能。
当社は新製品が、LEDによる特殊照明/演出照明システムの小型化を容易に実現するものと考え、積極的な拡販活動を展開する所存です。また、今後はLEDドライバICの製品拡充を行うとともに、評価ボードの提供など、拡販のために環境を整えたいと考えております。
なお、当社では本年4月16日から18日まで、幕張メッセにて開催される「第23回電源システム展」にて、新製品の展示、実演を行います。
新製品の主な仕様は別紙をご参照ください。
以上
ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。
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