USB2.0対応ホスト・ペリフェラルコントローラLSIの発売について
〜USB2.0対応のホスト機能と周辺機能が必要な電子機器の開発を容易に〜
2008年4月8日 NECエレクトロニクス株式会社
NECエレクトロニクスはこのたび、デジタル家電などのホスト機器とプリンターなどの周辺機器、両方の機器に用いられるコントローラLSIを製品化し、「μPD720150」の名称で、本日よりサンプル出荷を開始いたしました。
新製品は、ホスト機器および周辺機器それぞれの通信制御機能を1チップ上に集積したホスト・ペリフェラルコントローラLSIで、従来はホスト制御と周辺機器制御を2チップで実現していたものを1チップで実現できるため、多様な用途対応が可能であるとともに部品点数の削減および実装面積の低減を図れることが最大の特長となっております。また、従来ソフトウェアで実現していた基本機能をハードウェア化してチップ上に集積しているためソフトウェアの開発負担を低減できること、汎用CPUバス・インタフェースを内蔵しているため各種CPUに接続が可能であること、低消費電力、部品内蔵による部品点数削減など、環境を配慮した「ECOUSBTM」シリーズの第三弾製品であること、といった特長も有しております。
新製品を採用することでユーザーは、1秒間に480メガビットという大量のデータを転送する多様な電子機器を、コスト、実装面積、ならびにソフトウェア開発負荷を低減しながら容易に構築できるようになります。
新製品のサンプル価格は1,000円/個、量産規模としては、2008年8月より月産50万個を計画しております。
当社は1996年より、USBの規格策定に参加するなど、USB関連の仕様策定団体である「USBインプリメンターズ・フォーラム」において、規格参画、技術開発など積極的な活動を展開するとともに、製品を積極的に市場に投入し、業界のリーダーとして活動してまいりました。現在主流であるUSB2.0に関しては、2000年4月にホスト・コントローラLSI「μPD720100」の市場投入を行って以来、ペリフェラル・コントローラLSIやハブ・コントローラLSIを開発し、市場から好評を博してまいりました。USB2.0とは、パソコンやデジタル家電などのホストといわれる機器をプリンター、マウスなどの周辺機器と接続する際の標準インタフェースで、通信速度としては1秒間に12メガビットのデータを転送する規格と、同じく480メガビットのデータを転送する規格の2つがあり、用途に応じて使い分けられております。
USBが登場した当初、USB通信は、ホスト機器であるパソコンと周辺機器であるプリンターやキーボードなどとのデータ転送を行うことが主流であり、パソコンにホスト・コントローラを、周辺機器に周辺コントローラをそれぞれ搭載したシステムが構築されておりました。しかしながら近年では、高速で通信できること、コストが比較的安いこと、などの理由から、デジタルカメラで撮影された写真やデジタルビデオで撮影された映像などの大容量データの転送にもUSBが活用されるようになったり、プリンターなどかつては周辺機器といわれていた機器にホスト機能が搭載されるなど、USBのホスト制御機能および周辺機器を制御するペリフェラル機能を使った多様なシステムの構築が考案されるようになってまいりました。また、あらゆる機器でソフトウェア容量が膨大となり、製品出荷後にソフトウェアの追加や更新をする際にもUSBが用いられるようになっております。
新製品はこのような状況のもと開発されたホスト・ペリフェラルコントローラLSIで、ホスト機能と周辺機能を1チップで実現しているため、ユーザーは多様なシステムを容易に構築することができるようになります。
新製品の主な特長は次の通りとなっております。
(1)ホスト機能、周辺機能の2つの機能を1チップ上に集積しているため多様な用途に対応可能
レジスタ設定のみで、ホストと周辺の使い分けが可能となっており、USB接続を行うポート2本をホスト1機能、ホスト2機能、ホスト1機能とペリフェラル1機能の2機能、およびペリフェラル1機能、という4パターンの使い分けにより、多様な動作を1チップで容易に構築できる。また、ホスト機能とペリフェラル機能の同時動作や、外付けハブ対応によるポート拡張も可能。
(2)基本機能を内蔵しソフトウェア開発負担を低減
音や動画の転送を自動的に行う自動転送スケジューリング機能など、従来ソフトウェアで制御していた機能をハードウェア回路として内蔵している。これによりユーザーは、ソフトウェア開発の負荷を軽減することができる。
(3)汎用CPUバス・インタフェースを内蔵
各種CPUに合わせたタイミングのモード切り替えを行う16ビットの汎用CPUバス・インタフェースを内蔵している。これにより、従来はタイミング調節に必要とされていた外付け回路を不要にして各種CPUへの接続が可能になるため、部品点数および実装面積を削減しながらも各種組込み機器への接続が実現できる。
(4)低消費電力化を実現
低消費電力のUSB製品「ECOUSB」シリーズの開発で培われた、USB未使用時のクロック完全停止、外部イベントでのクロック停止状態からの自動復旧、などの技術により、待機時の低消費電力化を実現している。また、回路内に電源電圧を3.3ボルトから1.5ボルトへ減圧するレギュレータを内蔵している。これにより、外部に追加部品を付けることなく回路内の電源電圧が1.5ボルトとなり、動作時の消費電力も低減している。
当社は、新製品が電子機器の活用方法を新たに拡げる画期的な製品と位置づけ、積極的な販売活動を展開する所存です。また同時に、拡大するUSB市場に向けて、USB機能をマイコンに内蔵した半導体製品の開発を推進しております。今後はUSB内蔵マイコンの製品化も含め、USB関連製品のラインナップを拡充する計画であります。
新製品の仕様は別紙をご参照ください。
以上
(備考)ECOUSBはNECエレクトロニクス株式会社の日本、米国及びその他の国における登録商標または商標です。
その他、本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。
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