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次世代映像規格「H.264」に対応したデジタルテレビ用システムLSIを中国市場へ投入


2008年3月19日 NECエレクトロニクス株式会社

NECエレクトロニクスはこのたび、中国で普及が見込まれている次世代映像規格「H.264」に対応したデジタルテレビ向けシステムLSIを製品化し、「EMMATM(エマ)3SV」の名称で、本日より中国市場にむけてサンプル出荷を開始いたしました。
新製品は、映像やオーディオといったデジタル信号のデコード(伸張)機能や画像表示機能などデジタル放送を受信するシステムに必要な機能を1チップ上に集積した画像処理用LSIで、(1)MPEG2の2倍以上の圧縮率を実現可能とされている映像圧縮規格であるH.264に対応していること、(2)音声データを処理するDSPを内蔵しているため、次世代オーディオ規格であるDolby® Digital Plus(注1)やHE-AAC(注2)といった次世代オーディオ規格に対応していること、(3)USB、Ethernetといった外部インタフェース機能を搭載していること、などが大きな特長となっております。
ユーザーは新製品を採用することにより、H.264およびDolby Digital Plus、HE-AACに対応するデジタルテレビを容易に構築できるようになります。
新製品のサンプル価格は、35ドル/個となっており、量産規模としては、2008年度第2四半期から月産50万個を計画しております。
当社は今回の製品の市場投入などにより、中国市場における2011年度のEMMA製品の売上として200億円程度を計画しております。


NECエレクトロニクスはデジタルAV向け半導体事業を中核事業のひとつと位置付け、積極的に事業を展開しております。なかでも1998年に世界で初めてデジタル放送受信用のセットトップボックス(以下STB)向けシステムLSI「EMMA」を発売して以来、STB、デジタルテレビおよびDVDレコーダの3つのカテゴリに対し、独自開発の「EMMA」プラットフォームを採用した製品を相次いで開発し、市場から好評を博しております。
中国のデジタルAV向け半導体市場においては、2002年に「EMMA2L」を市場に初めて投入して以来、2007年にはデジタル有料放送の不正使用防止機能を備えた「EMMA2SL/P」を市場投入するなど、積極的に製品拡充を図っております。一方当社は2006年には、EMMA製品のソフトウェア開発および技術サポートを行う「中国デジタルAVアプリケーションセンター(China Digital AV Application Center:CDAC)」を北京に設立し、ユーザーサポート体制を整え、さらに四川長虹網絡科技有限責任公司とケーブル放送向けSTBのソリューションを、設計会社であるBeijing Cycle Century Digital Technology Co., Ltdと衛星放送受信向けSTB向けのソリューションを共同開発するなど、中国市場における開発・サポート体制も拡充してまいりました。これらの活動により、中国におけるEMMA製品を中心とする販売規模は急増することが予想されております。
このような状況のもと、新たな映像圧縮規格であるH.264やオーディオ規格であるDolby Digital Plus、HE-AACは圧縮率の高さや低いデータ転送レートでも高音質な再生が可能などの理由から、中国のデジタルAV関連の機器メーカーからは次世代の製品開発に向けて、これらの規格に対応できるシステムLSIの市場投入が求められるようになってまいりました。新製品はこのような市場からのニーズに応えるため開発されたもので、主な特長は次の通りとなっております。


1.次世代映像規格であるH.264放送に対応
H.264規格対応のビデオデコーダを内蔵しており、欧州、ロシア、インド、ブラジルなどで普及が予想されているH.264放送の受信が可能となっている。


2.次世代オーディオ規格であるDolby Digital Plus、HE-AACに対応
音声データ処理を専用とする高性能DSPを内蔵しているため、高い処理能力が求められるDolby Digital PlusやHE-AACといった次世代のオーディオ規格に対応可能となっている。


3.USBやEthernetなどの外部インタフェース機能を内蔵
従来は必要に応じて部品を外付けする必要のあった、EHCI(注3)仕様に準拠したUSB2.0ホストコントローラやIEEE802.3/3u/3x(注4)に準拠したEthernet MACを内蔵しているため、外部機器やネットワークに低コストで接続が可能。また、これら外部からの映像/音声データを容易に取り込み、処理することが可能となっている。


当社は新製品がH.264対応のデジタルテレビに最適な製品と考えており、これらを必要とするユーザーに向けて積極的な販売活動を展開することにしております。
なお、当社は、本年3月20日(展示会は21日)から23日まで中国・北京市で開催される放送関連機器の展示会「「中国国際放送情報ネットワーク博覧会(CCBN:China Cable Broadcasting Network)2008」において新製品を紹介することにしております。
新製品の主な仕様は、別紙をご参照ください。


以上


(注1)

Dolby Digital Plus
世界各国のデジタル放送の音声規格となっているドルビーデジタルの拡張規格。
高音質なサラウンド音声を、限られたデータ帯域を使って伝送可能となっている。

(注2)

HE-AAC
オーディオの圧縮符号化の国際標準化方式であるMPEG4 AACの拡張規格。
低ビットレートでも従来のAACに比べて高音質な再生が可能となっている。

(注3)

EHCI
USB2.0規格に対応したUSBコントローラの仕様を定義した規格。

(注4)

IEEE802.3/3u/3x
IEEEで標準化されているEthernet規格。

(備考)

DolbyはDolby Laboratories, Inc.の登録商標または商標です。
EMMAはNECエレクトロニクス株式会社の日本、ドイツ及びその他の国における登録商標または商標です。
その他、文中で言及した製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。





ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。


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