インドにおける事業展開について
〜駐在員事務所を設立し、インド市場へ本格参入〜
2008年2月13日 NECエレクトロニクス株式会社
NECエレクトロニクス株式会社(社長:中島俊雄、本社:川崎市)はこのたび、インド市場に本格的に参入するとともに、当社の事業活動にインド地区を積極的に取り込むことにいたしました。その最初の施策として、2008年2月1日付けで、インド中南部のバンガロール市に駐在員事務所を設立いたしました。
今回当社が設立した駐在員事務所は、当社の100%子会社であるNECエレクトロニクスシンガポール社(社長:新藤裕昭)の駐在員事務所で、インドに設計拠点を持つ欧米資本のユーザーなどへのデザイン・イン支援、インドローカルユーザーやパートナーとの情報交換、などを行なう拠点となります。事務所長はインド人のクリシュナ・ニーラカンタン(注)、他従業員4名で活動を開始いたしました。
当社がバンガロールに拠点を開設したのは、多くのユーザーがLSI設計やソフトウェア開発、最終製品設計などの拠点を同地に有しており、市場や顧客動向調査など目的とした活動が比較的容易に行なえることによるものです。
当社は駐在員事務所の設立にあわせ、インドに開発拠点を有する欧米資本のユーザーへのデザイン・イン活動を支援するとともに、インドローカル市場を攻略します。欧米資本のユーザーへのデザイン・イン支援活動においては、混載DRAM技術、低消費電力化技術および先端プロセス技術等を活かした先端製品の受注を推進し、2010年には100億円程度の受注につなげたいと考えております。インドローカルユーザー関連では、汎用マイコン、車載向けマイコン、パワー半導体、およびASICなどの分野を中心として、2010年度20億円程度の事業規模まで育成する所存です。
これとは別に当社は今後、開発拠点としてインドを積極的に活用することにいたしました。当社はこれまでASICの開発パートナーとしてWipro Limited(以下ウイプロ)と協業関係にあり、また先端半導体などの設計の一部業務をウイプロに委託してまいりましたが、このたび、今後の委託業務の拡大を睨み、協業関係を強化することにいたしました。両社は、ウイプロ社内に当社製品の開発を専門に行なう開発拠点(ODC:Offshore Development Center)を開設することで協議を進めております。ODCは当初30名程度のエンジニアで活動を始めることを検討しています。
近年、BRICsと呼ばれる経済新興国における経済成長は顕著で、なかでもインドにおいては年率2桁に近い経済成長を続けているといわれております。半導体産業においては、欧米資本のユーザーのLSI設計部門が、回路検証からアーキテクチャ設計、論理合成、さらには配置配線業務までも手掛けるまで成長し、欧米本国に強い影響力を持つデザイン・インポイントに成長しております。またインド国内半導体市場も10%台後半の成長が見込めるような市場となっており、当社事業の展開において、インドがより重要な地位を占めるようになってまいりました。
当社は2006年5月、大手IT企業であるウイプロにシステムLSIの設計を委託する契約を結んで以来、インドを半導体開発拠点のひとつと位置付けてまいりましたが、近年のインドの業界動向を考慮し、インドに拠点を設立するとともに、開発拠点としてより一層活用することにしたものであります。
当社は、駐在員事務所を積極的に支援するとともに、開発パートナーとの協業を行うことによりインド市場を積極的に攻略し、デザイン・イン活動を推進する所存です。
以上
(注):インド政府機関(Department of Atomic energy、DRDO)で25年間に渡りシステム設計、LSI回路設計に携わり、在印米国系設計サービス会社を経て現職。 1986年にIITよりPhDを取得。
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