次世代映像規格「H.264」に対応したデジタルテレビ用システムLSIを発売
〜欧州、ロシア、インドおよびブラジルなどのデジタルテレビ市場を攻略〜
2008年1月22日 NECエレクトロニクス株式会社
NECエレクトロニクスはこのたび、主として欧州、ロシア、インド、ブラジルなどで普及が見込まれている次世代映像規格「H.264」に対応したデジタルテレビ向けシステムLSIを製品化し、「EMMATM(エマ)3SV」の名称で、本日からサンプル出荷を開始いたしました。
新製品は、映像やオーディオといったデジタル信号のデコード(伸張)機能や画像表示機能などデジタル放送を受信するシステムに必要な機能を1チップ上に集積した画像処理LSIで、(1)MPEG2の2倍以上の圧縮率を実現可能とされている映像圧縮規格であるH.264に対応していること、(2)音声データを処理するDSPを内蔵しているため、次世代オーディオ規格であるDolby® Digital Plus(注1)やHE-AAC(注2)といった次世代オーディオ規格に対応していること、(3)USB、Ethernetといった外部インタフェース機能を搭載していること、などが大きな特長となっております。
ユーザーは新製品を採用することにより、H.264およびDolby Digital Plus、HE-AACに対応するデジタルテレビを容易に構築できるようになります。
新製品のサンプル価格は、4,000円/個となっており、量産規模としては、2008年第2四半期から月産50万個を計画しております。
当社はデジタルAV向け半導体を戦略事業分野のひとつとして積極的な事業を推進しております。特に1998年に世界で初めてデジタル放送受信用のセットトップボックス(以下STB)向けシステムLSI「EMMA」を発売して以来、STB、デジタルテレビおよびDVDレコーダの3つのカテゴリに対し、同シリーズの製品を積極的に販売してまいりました。
デジタルテレビの分野においては、2004年9月に欧州のデジタル放送受信システム向け「EMMA2SV」を、また、2007年6月には、日米のハイビジョン規格に準拠した「EMMA2TH」を市場投入し、ユーザーから好評を博してまいりました。近年になり、特に欧州、ロシア、インドやブラジルなどにおいては、デジタルテレビ放送において新たな映像圧縮規格であるH.264やオーディオ規格であるDolby Digital Plus、HE-AACが普及しつつあります。H.264は圧縮率の高さに優れ、また、Dolby Digital PlusやHE-AACは低いデータ転送レートでも高音質な再生が可能であることから、次世代の規格として特に普及しはじめており、ユーザーからはこれらの規格に対応するシステムLSIの早期市場投入を求める声が高まっております。
新製品はこのような市場からのニーズに応え製品化されたもので、これらの規格に対応していることに加え、USBやEthernetといった、より高速で大容量のデータの受信を可能にする外部インタフェース機能を内蔵した優れた製品であります。
新製品の主な特長は次の通りとなっております。
1.次世代映像規格であるH.264放送に対応
H.264規格対応のビデオデコーダを内蔵しており、欧州、ロシア、インド、ブラジルなどで普及が予想されているH.264放送の受信が可能となっている。
2.次世代オーディオ規格であるDolby Digital Plus、HE-AACに対応
音声データ処理を専用とする高性能DSPを内蔵しているため、高い処理能力が求められるDolby Digital PlusやHE-AACといった次世代のオーディオ規格に対応可能となっている。
3.USBやEthernetなどの外部インタフェース機能を内蔵
従来は必要に応じて部品を外付けする必要のあった、EHCI(注3)仕様に準拠したUSB2.0ホストコントローラやIEEE802.3/3u/3x(注4)に準拠したEthernet MACを内蔵しているため、外部機器やネットワークに低コストで接続が可能。また、これら外部からの映像/音声データを容易に取り込み、処理することが可能となっている。
当社は新製品がH.264対応のデジタルテレビに最適な製品と考えており、これらを必要とする分野に対して積極的な販売活動を展開することにしております。
なお、当社は、2月4日から2月7日までロシアのモスクワで開催される放送関連機器の展示会「CSTB(International Exhibition & Conference of Cable and Satellite, TV and Radio Broadcasting, Broadband)」において新製品を紹介することにしております。
新製品の主な仕様は、別紙をご参照ください。
以上
(注1) |
Dolby Digital Plus
世界各国のデジタル放送の音声規格となっているドルビーデジタルの拡張規格。
高音質なサラウンド音声を、限られたデータ帯域を使って伝送可能となっている。 |
(注2) |
HE-AAC
オーディオの圧縮符号化の国際標準化方式であるMPEG4 AACの拡張規格。
低ビットレートでも従来のAACに比べて高音質な再生が可能となっている。 |
(注3) |
EHCI
USB2.0規格に対応したUSBコントローラの仕様を定義した規格。 |
(注4) |
IEEE802.3/3u/3x
IEEEで標準化されているEthernet規格。 |
(備考) |
DolbyはDolby Laboratories, Inc.の登録商標または商標です。
EMMAはNECエレクトロニクス株式会社の日本、ドイツ及びその他の国における登録商標または商標です。
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