40ナノメートルのDRAM混載システムLSIのプロセス技術を開発
〜2008年度末の市場投入に向けて開発を推進〜
2007年11月19日 NECエレクトロニクス株式会社
NECエレクトロニクスはこのたび、回路線幅40ナノメートル(以下nm、ナノは10億分の1)の加工技術を用いたシステムLSIに最大256メガビットの大容量DRAMを搭載することが可能なDRAM混載システムLSIのプロセス技術2種類を開発いたしました。40nmとは、次世代の半導体の配線プロセスである45nmの微細化をさらに進めた、いわゆる45nm世代の第二世代品と呼ばれる製品で、当社はこのプロセスにおいてロジック部で最速800MHzの処理速度と低消費電力を両立する低動作電力用「UX8GD」、消費電力が同容量のSRAMを搭載した場合と比べ1/3程度となる低リーク電流用「UX8LD」の2種類のプロセスを準備いたしました。
「UX8GD」および「UX8LD」は回路線幅を55ナノから40ナノへ縮小したCMOSプロセス技術に、当社固有のeDRAM混載プロセス技術を組み合わせることにより実現したもので、DRAMのセルサイズが0.06平方ミクロンメートルと55ナノ品に比べ50%程度小さくすることに成功しているため、55ナノ品と同等のメモリを実現する場合はチップサイズが最大50%程度縮小でき、製品のコスト低減につながる技術であります。また新技術は、55nmノードのDRAM混載LSIプロセス「UX7LSeD」に適用されたハフニウムを導入したゲート絶縁膜に加え、ニッケルシリサイドのゲート電極を適用、DRAMキャパシタとしてジルコニウムオキサイドの高誘電率(High-k)絶縁膜を使用しているため、チャネル部分の不純物濃度低減および寄生抵抗低減を実現することができ、(1)ドレインと基板との間のリーク電流低減に加え長時間のデータ保持ができる、(2)トランジスタ性能のばらつきを抑制できる、(3)ロジック/メモリ部の高速化ができる、など高性能な機器の設計が容易なプロセスとなっております。
この新技術を用いることでユーザーは、今後より一層、デジタルビデオカメラやゲーム機器をはじめとするデジタルAV機器およびモバイル機器などの低消費電力化、小型・薄型化が必要とされる製品への機能追加が容易になります。
近年、デジタルAV機器や携帯端末の市場では、最終消費者のニーズを満たす様々な新機能が付加された製品の開発が急務となっております。しかし、新機能の付加はチップ面積の増大によるコスト増や機器の大型化、消費電力の増大などの問題を引き起こし、早急に解決すべき大きな課題となってきています。そこで当社は0.18マイクロメートル(μm)世代からDRAM混載LSIを製品化し、2004年からは90nm世代のプロセスでゲームや通信機器など用途でDRAM混載LSIを量産しています。そして2007年秋には55nmノードのプロセスで開発したDRAM混載LSIのサンプル出荷を開始しており、2008年度中に量産を開始する計画です。新技術は従来の55nmノードから低消費電力化を推進した技術であり、回路線幅を40nmノードへ微細化を図るとともに、最適化を行うことで、チップの集積度の向上と消費電力の低減を早急に両立させることに成功したものです。
当社は2008年度中に、今回培った技術を用いたDRAM混載LSIの量産をNEC山形で開始する計画です。また、今後は生産効率の向上に向けてさらなる開発活動を推進する所存です。
以上
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