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自動車エンジンの燃料噴射精度を向上できるインジェクタ駆動用パワーICの発売について


〜130ボルトの業界最高耐圧を実現〜



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2007年4月16日 NECエレクトロニクス株式会社

NECエレクトロニクスはこのたび、自動車のエンジン制御ユニット向けに130ボルト(V)という業界最高耐圧のインジェクタ駆動用パワーICを業界初で製品化し、「μPD166104」の名称で本日からサンプル出荷を開始いたしました。
新製品は、エンジンのシリンダー内に燃料を噴射するインジェクタを駆動するパワーICで、出力駆動回路に保護機能等を有するインテリジェント・パワー・デバイスと呼ばれる製品であります。新製品の主な特長は、(1) 業界で初めて130Vと高い耐圧を実現しているため、噴射時間の精度向上が可能となっていること、(2) 過電流と過熱に対する保護回路を内蔵しているため、異常時においても出力駆動回路の破壊を防止できること、(3) 2チャネル(2チップ)を一つの小型パッケージに封入しているためエンジン制御ユニットの小型化(基板実装面積の縮小、部品点数削減)ができること、などであります。新製品を採用することにより、シリンダー内への燃料噴射量をきめ細かく制御できるため、ユーザーは燃費の向上および排気ガスの削減といった地球環境に優しい自動車の実現が可能となります。
新製品のサンプル価格は、200円/個となっており、量産の開始時期は本年6月、量産規模は2008年度、月産200万個を計画しております。


一般に車のエンジンはガソリンなどの燃料に空気を混合し、シリンダー内で爆発を起こすことにより回転させる仕組みとなっておりますが、そのシリンダーに注入される燃料は、高速道路や一般道での走行など自動車の走行状態に合わせ、マイコンがその量やタイミングを制御します。この制御信号に基づいてシリンダーに適量の燃料を噴射するのがインジェクタであり、新製品はこのインジェクタを駆動するパワーICです。インジェクタ駆動には燃料噴射精度を向上させるために高い耐圧性能が求められ、従来は耐圧性能に優れたバイポーラトランジスタが多く使用されてきました。しかしながら、バイポーラトランジスタでは信頼性を向上するための保護回路の内蔵ができないため、同機能の回路を外付けする必要があり、高性能・多機能化が進展するエンジン制御ユニットでの課題となっております。
新製品はこのような課題を解決するために開発されたパワーICで、当社独自の高耐圧プロセスを採用したことにより130Vという高耐圧の実現に加え、保護回路を内蔵した製品となっております。
新製品の主な特長は次の通りです。


1. 業界で初めて130Vという高耐圧を実現
トレンチ構造のパワーMOSFET(MOS型電解効果トランジスタ)に制御回路を混載した新高耐圧プロセスの開発により、当社従来品の約2倍となる高耐圧性能を実現している。これにより、インジェクタをきめ細かく駆動させることが可能となる。その結果、燃料の噴射量とタイミングを適切にコントロールし、燃費向上や排気ガス削減に貢献することができる。


2. 保護回路の内蔵により異常時の出力駆動回路の破壊を防止
負荷ショート時に出力電流を制限する電流制限回路を内蔵しているため、出力駆動回路破壊の防止が可能となっている。またチップが150度以上となる異常発熱が検出された場合、強制的にオフさせて出力駆動回路破壊を防ぎ、温度が再び低下すると自己復帰させる過熱保護回路を内蔵している。その結果、エンジン制御ユニットの故障や異常動作を防ぐことができる。


3. 2チャネル(2チップ)を小型パッケージに封入
保護回路を内蔵していることに加え、2チャネルを5.6mm x 13mm(プラスチック・モールドサイズ)の小型20ピンSOPパッケージに封入しているため、エンジン制御ユニットにおいてインジェクタ駆動関連の部品点数を従来の半分以下に削減することができる。


当社は、本年2月22日に車載用半導体事業のうち、特にマイコンと装置を繋ぐ回路を構成する半導体製品を強化するという発表を行いましたが、新製品はマイコンとインジェクタを繋ぐ車載用パワーICであります。
当社では、新製品が今後の車載用半導体製品の中核を担う製品であると位置づけており、積極的な販売活動を展開することにしております。また、最近の環境意識の高まりを踏まえ、燃費の向上および排気ガスの削減といった環境に優しいエンジンの開発に貢献できる製品の開発を推進いたします。
新製品の主な仕様は別紙をご参照ください。


以上





ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。


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