当社のDRAM混載LSIが任天堂の新しい家庭用ゲーム機「WiiTM(ウィー)」に搭載
2006年5月10日 NECエレクトロニクス株式会社
NECエレクトロニクスのDRAM混載LSIが任天堂株式会社(代表取締役社長:岩田聡氏、本社:京都市)の新しい家庭用ゲーム機「Wii」に採用されることになりました。
今般採用が決まった当社のDRAM混載LSIは、「Wii」の高度なグラフィックスを提供するシステムLSIで、NEC山形(本社:鶴岡市)の300ミリ生産ラインで製造されます。
DRAM混載システムLSIは、データを格納するメモリ(DRAM)回路とデータを処理させるロジック回路が同一チップ上に形成されるため、データを高速で処理させることが必要なシステム、例えば画像処理システム、を構築するには最適なシステムLSIといわれております。
DRAM混載のシステムLSIを実現するためには、ロジックのプロセスに三次元構造のDRAMプロセスを融合することが必要となり、その製品化には高い技術が要求されます。当社では標準のロジックプロセス構造にスタック型のキャパシタを形成することによりDRAM混載のシステムLSIを実現いたしました。
標準ロジックプロセス構造の上にスタック型のキャパシタを形成するには、2つの容量電極間に高誘電率素材を挟む技術、および小面積で多くの電荷を保持した上で電気の漏れに負けないチャージを維持できるキャパシタを形成する技術、の確立が不可欠であります。当社は、@DRAM部のメモリセルの電極にメタルを用いたメタル・インシュレータ・メタル(MIM)構造を採用し抵抗値の低減を図ることによりデータの処理スピードを向上させたこと、ADRAM部トランジスタのゲート、ソース、ドレイン上部にもコバルトシリサイドを用いることによりトランジスタの駆動能力を向上させたこと、およびB容量膜の材料にジルコニウムオキサイトを採用したことで単位面積当たりの容量増大に成功したこと、などの技術開発により、90ナノ世代のDRAM混載のシステムLSIの実用化に成功いたしました。
当社は、最先端プロセスを用いた90ナノのDRAM混載品においては100Mビットを越す高速大容量DRAMマクロや最大100Mゲートのロジックを搭載する高集積のシステムLSIを実現し、世界市場に向けて出荷する一方で、65ナノ世代となる55ナノ品にもDRAM混載技術を展開する開発活動を積極的に推進しております。
当社では当社のシステムLSIが任天堂の「Wii」に採用されたことで、当社のDRAM混載技術が高く評価されたものと考えており、今後もこれらのシステムLSIを必要とする応用分野に向けて、積極的な販売活動を展開する所存です。
以上
(注)Wiiは任天堂の商標です。
関連リンク
ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。
|