デジタル衛星放送規格「DVB-S」に対応したセットトップボックスの経済的な構築を実現するLSIの発売について
〜衛星放送用復調回路などを内蔵〜
2006年3月22日 NECエレクトロニクス株式会社
NECエレクトロニクスは、受信した放送信号をデジタル信号に復調する回路を内蔵することで、中国や欧州などで普及しているデジタル衛星放送の標準規格「DVB-S」に対応したセットトップボックス(STB)を経済的に構築できるLSIを製品化し、「EMMATM2SL/S」の名称で本年6月よりサンプル出荷を開始することにいたしました。
新製品は、受信した画像データの復号(デコード)機能など、DVB-S規格に準拠したデジタル衛星放送を受信するために必要な機能一式を1チップに統合したLSIであります。
このLSIを用いるとSTBメーカーは、少ない部品点数で経済的に最終製品(セット)を構築することができ、価格競争力に優れた高性能な製品を早期に市場投入することが可能となります。
新製品のサンプル価格は700円であります。量産の開始時期は来年度第3四半期を計画しており、その規模としては月産約100万個を見込んでおります。
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新製品の主な特長は次の通りであります。
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(1) |
放送信号からデジタル信号への復調用回路を内蔵し、セットを低価格化
内部ブロックの構成を見直したことに加えて各ブロックを構成する回路の最適化を行ったことにより、受信した放送信号をデジタル信号に復調するQPSK方式対応の回路や、STBを駆動させるためのクロック信号を発信するVCXO回路を内蔵している。
従来は外付けであったこれらの回路を内蔵することにより部品点数を削減することができ、同等の機能を約2割低価格で実現できるため、セットの小型化と低価格化に貢献できる。
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(2) |
284MIPSのCPUを搭載し、多様な表示機能を実現
現行の上位機種「EMMATM2LL」に比べて約20%高性能な284MIPS(1MIPSは毎秒百万回の命令実行)の演算性能を実現したCPU「MIPS32®4KEcTM」(注)を搭載している。
これにより、複雑化するSTBのアプリケーションを高速で処理することができ、メニュー画面を複雑、高機能化するなど、多様な機能が実現可能となる。
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(3) |
普及型STB向けに機能を特化し、低価格化を実現
普及型STB向けに画像処理能力を最適化して無駄を省いたことにより、経済的な価格帯を実現している。
これによりセットの低コスト化に大きく貢献できる。
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(4) |
既存製品との間にソフトウェアの互換性を有している
既存製品である「EMMATM2LL」との間にソフトウェアの互換性を有しており、既存の資産を有効に活用したシステム構築を可能にしている。
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NECエレクトロニクスはデジタル家電向けシステムLSIの事業を中核事業と位置付け、積極的な事業展開をしております。このデジタル家電向けシステムLSI事業において当社では、1998年に世界で初めてデジタル放送受信用のSTB向けシステムLSIを開発して以来、独自開発の「EMMArchitectureTM」(エマアーキテクチャ)を採用した製品「EMMATM2シリーズ」を相次いで製品化し、市場から好評を博しております。
新製品は、これらの独自のアーキテクチャを採用したデジタル家電向けシステムLSIの品種拡充の一環として製品化されたもので、特にアジア市場で進展する装置の低価格化への要望に対応するために製品化されたものであります。
当社では新製品がDVB準拠の普及型デジタル放送受信機に最適なシステムLSIであると考えており、これを必要とする分野に向けて積極的な販売活動を展開していく計画であります。
なお当社では、本年3月21日から23日まで中国北京の中国国際展覧センターで開催される放送・情報ケーブル網に関する展示会「2006年中国ケーブル放送ネットワーク展示会(CCBN)」において本製品を紹介することにしております。
新製品の仕様は別紙をご参照ください。
以上
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(注)
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MIPS32®4KEcTMは、米国MIPS Technologies Inc.の登録商標もしくは商標。
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(備考)
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このプレスリリースで言及した他の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標。
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