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ワイヤレスUSB用LSIにおける世界初の製品化について



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2005年12月15日 NECエレクトロニクス株式会社

NECエレクトロニクスは、パソコンやデジタル家電製品と、それらの周辺機器との間を無線で容易に接続できるインターフェース規格「Certified Wireless USB」に準拠したシステムLSIを世界で初めて製品化し、「μPD720170」の名称で本日よりサンプル出荷を開始いたしました。
また当社では、最終製品メーカーが「μPD720170」を用いた製品の評価や開発を容易に行えるようにする支援策として、製品の完成状態に極力近くなるよう当社が作り込んだ試作(リファレンス)ボードの提供も、無線規格「UWB」(注1)の物理層チップメーカー複数と協業して、2006年度第一四半期中に開始することにいたしました。


「Certified Wireless USB」(以下略称ワイヤレスUSB;注2)とは、米国インテル コーポレーションを始めとした業界のリーダー企業で組織され、USBの開発、発展を司る団体「USBインプリメンターズ・フォーラム」が策定した規格のことであります。
また、今回当社が製品化したシステムLSIは、米国インテル コーポレーションの主導で策定が進んでいるインターフェース規格 WHCI(注3)に準拠し、パソコンやデジタル家電製品に搭載されて、プリンターなどの周辺機器との無線接続を実現するホストコントローラLSIであります。


今回のLSIを用いると、パソコンやデジタル家電製品と、それらに接続された周辺機器との間を最大480メガビット/秒(Mbps)という高速で無線接続することが可能になります(注4)。これは、音楽1曲分のデータを1秒未満で伝送することができる速度であります。


新製品のサンプル価格は5,000円であり、量産の開始時期としては2006年度第一四半期を計画しております。また当社では、今回の新製品を含むワイヤレスUSB関連製品全体で、2008年度には年間約60億円の売上を見込んでおります。


ワイヤレスUSBは、現行のUSB2.0(注5)の拡張規格として、パソコンやデジタル家電製品を接続する際の次期標準インターフェースになると期待されるものであります。この技術を採用することにより、現行のUSB2.0と同等の最大480Mbps高速無線通信が、直径最大10メートルの広範囲で実現できるようになります。これにより、配線が不要になるため、(1)接続の煩わしさから開放され、美観を損ねること無く高速なデータ伝送を実現すること、(2)配線の存在を意識する必要が無く、使いたい場所で自由に機器同士を接続すること、などが可能になり、パソコンやデジタル家電製品の用途を大幅に拡大し、新たな使い方の発見を促すことが可能になります。
当社は、現行のUSB2.0製品において、米国インテル コーポレーションを始めとした業界のリーダー会社で組織され、USBの開発、発展を司る団体 USBインプリメンターズ・フォーラムのコアメンバーであるNECのグループ企業として、技術開発、市場開拓の中心的な役割を果たしてまいりました。その結果、2000年4月のUSB2.0の量産出荷開始以来、約1億個という業界最高の製品出荷数を達成しております(2004年6月末現在)。
このように、当社はUSBに関して卓越した技術力と経験を有しており、この力をもとにUSB2.0を無線化する技術であるワイヤレスUSBの仕様をワイヤレスUSBプロモータ・グループ(注6)およびWHCI策定グループのメンバー企業と協力して進め、技術開発を行ってまいりましたが、このたび、同技術を用いたLSIのサンプル出荷を世界で初めて開始することにいたしました。


当社では、ワイヤレスUSBの技術が、機器間接続の標準インターフェースとして、パソコンおよびその周辺機器やデジタル家電製品を始めとするあらゆる電子機器の発展に大きく貢献するものと期待しているため、積極的な製品開発を継続する計画であります。


なお、当社では今回の新製品を、来年1月5日から8日まで米国ネバダ州ラスベガスで開催される、家電製品に関する世界最大の展示会「2006 Consumer Electronics Show(CES;セス)にて、展示・実演する予定であります。


新製品の主な仕様については別紙をご参照ください。


以上


(注1)

UWB:
Ultra Widebandの略。2002年2月に、情報通信分野を担当する米国の行政委員会FCC(Federal Communications Commission)で特別な免許無しでの使用が認められた無線通信方式。利用可能な周波数帯域がGHzを超えるため、超高速な伝送が可能と期待されている。

(注2)

Certified Wireless USB:
ワイヤレスUSBプロモータ・グループ(注6)によって、策定されたUSBの無線版の仕様。2005年5月に仕様が策定された。ワイヤレスUSBプロモータ・グループによって策定された仕様以外のワイヤレスUSB製品と区別するための仕様の正式名称。

(注3)

WHCI:
Wireless Host Controller Interfaceの略。米国インテル コーポレーションが主導して策定が進んでいるワイヤレスUSBホストコントローラの仕様。パソコンなどホスト側からの制御に関して規定する仕様で、ワイヤレスUSBプロモータ・グループが策定した規格を補完するもの。

(注4)

3メートル以内の距離で通信する際のデータ伝送速度は最大480Mbps。最大約10メートルまで無線通信が可能であり、10メートルの距離で通信する際のデータ伝送速度は約110Mbps。

(注5)

USB:
Universal Serial Busの略。パソコンと周辺機器を結ぶ規格。1994年に策定が開始され、最新の規格はUSB2.0。このUSB2.0は、米インテル、米コンパックコンピュータ(当時)、米ヒューレット・パッカード、蘭フィリップス、米マイクロソフト、米ルーセント(現アギア・システム)、NECの7社が策定した。

(注6)

ワイヤレスUSBプロモータ・グループ:
ワイヤレスUSB規格を策定したグループ。参加企業は、米アギア・システム、米インテル、韓国サムソン電子、米ヒューレット・パッカード、蘭フィリップス・セミコンダクター、米マイクロソフト、NECの7社。仕様策定に当たっては、技術的な貢献企業として、米アペアレント・テクノロジー、米アレレオン、仏伊合弁STマイクロエレクトロニクス、イスラエル・ウィザーなども参加している。



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