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パソコンやデジタル家電製品の高速無線通信を容易に実現するワイヤレスUSB用LSIの開発について


〜本年度中にサンプル出荷を計画〜



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2005年9月20日 NECエレクトロニクス株式会社

NECエレクトロニクスは、パソコンやデジタル家電製品と、それらの周辺機器との間を無線で容易に接続できるインタフェース規格「Certified Wireless USB」に準拠したシステムLSI 2機種の開発を完了し、本年度末までにサンプル出荷を開始することにいたしました。


「Certified Wireless USB」(以下略称ワイヤレスUSB)は、米国インテル コーポレーションを始めとした業界のリーダー企業で組織され、USBの開発、発展を司る団体「USB インプリメンターズ・フォーラム」が策定した規格のことであります。


開発したシステムLSI 2機種は、@米国インテル コーポレーションの主導で策定が進んでいるインタフェース規格 WHCI(注1)に準拠し、パソコンやデジタル家電製品に搭載されるホストコントローラLSI「μPD720170」、(2)上記製品と接続される周辺機器に搭載されるデバイス・ワイヤ・アダプタLSI「μPD720180」であります。


このLSIを用いると、パソコンやデジタル家電製品と、それらに接続された周辺機器との間を最大480メガビット/秒(Mbps)という高速で無線接続することが可能になります(注2)。これは、音楽1曲分のデータを1秒未満で伝送することができる速度であります。


今回のLSIを発売する際のサンプル価格は2機種ともに5,000円前後を計画しております。また、当社では、開発しているLSI 2機種を含むワイヤレスUSB関連製品全体で、2008年度には年間約60億円の売上を見込んでおります。


ワイヤレスUSBは、現行のUSB2.0(注3)の拡張規格として、パソコンやデジタル家電製品を接続する際の次期標準インタフェースになると期待されるものであります。この技術を採用することにより、現行のUSB2.0と同等の最大480Mbps高速無線通信が、直径最大10メートルの広範囲で実現できるようになります。これにより、配線が不要になるため、(1)接続の煩わしさから開放され、美観を損ねること無く高速なデータ伝送を実現すること、(2)配線の存在を意識する必要が無く、使いたい場所で自由に機器同士を接続すること、などが可能になり、パソコンやデジタル家電製品の用途を大幅に拡大し、新たな使い方の発見を促すことが可能になります。


NECエレクトロニクスは、現行のUSB2.0製品において、米国インテル コーポレーションを始めとした業界のリーダー会社で組織され、USBの開発、発展を司る団体 USB インプリメンターズ・フォーラムのコアメンバーであるNECのグループ企業として、技術開発、市場開拓の中心的な役割を果たしてまいりました。その結果、2000年4月のUSB2.0の量産出荷開始以来、約1億個という業界最高の製品出荷数を達成しております(2004年6月末現在)。
このように、当社はUSBに関して卓越した技術力と経験を有しており、この力をもとにUSB2.0を無線化する技術であるワイヤレスUSBの仕様をワイヤレス USB プロモータ・グループ(注4)およびWHCI策定グループのメンバー企業と協力して進め、技術開発を行っておりますが、このたび、同技術を用いたLSIのサンプル出荷を今年度中に開始することにいたしました。


NECエレクトロニクスでは、ワイヤレスUSBの技術が、機器間接続の標準インタフェースとして、パソコンおよびその周辺機器やデジタル家電製品を始めとするあらゆる電子機器の発展に大きく貢献するものと期待しており、それを利用するためのソリューションも含めた早期の市場投入を目指し、積極的な製品化活動を展開する計画であります。


なお、NECエレクトロニクスでは、「μPD720170」および「μPD720180」の試作機を、本年9月28日から29日まで東京都目黒区のウェスティンホテル東京にて実施されるワイヤレスUSBの開発者向けカンファレンス「Wireless USB Developers Conference」および10月4日から8日まで千葉県千葉市の幕張メッセで開催される、通信、情報、映像に関するアジア最大級の展示会「CEATEC JAPAN 2005」にて展示いたします。


以上


(注1)

WHCI:
Wireless Host Controller Interfaceの略。 米国インテル コーポレーションが主導して策定が進んでいるワイヤレスUSBホストコントローラの仕様。パソコンなどホスト側からの制御に関して規定する仕様で、ワイヤレス USB プロモータ・グループが策定した規格を補完するもの。

(注2)

3メートル以内の距離で通信する際のデータ伝送速度は最大480Mbps。最大約10メートルまで無線通信が可能であり、10メートルの距離で通信する際のデータ伝送速度は約110Mbps。

(注3)

USB:
Universal Serial Busの略。パソコンと周辺機器を結ぶ規格。1994年に策定が開始され、最新の規格はUSB2.0。このUSB2.0は、米インテル、米コンパックコンピュータ(当時)、米ヒューレット・パッカード、蘭フィリップス、米マイクロソフト、米ルーセント(現アギア・システム)、NECの7社が策定した。

(注4)

ワイヤレス USB プロモータ・グループ:
ワイヤレスUSB規格を策定したグループ。参加企業は、米アギア・システム、米インテル、韓国サムソン電子、米ヒューレット・パッカード、蘭フィリップス・セミコンダクター、米マイクロソフト、NECの7社。仕様策定に当たっては、技術的な貢献企業として、米アペアレント・テクノロジー、米アレレオン, 仏伊合弁STマイクロエレクトロニクス、イスラエル・ウィザーなども参加している。2005年5月に仕様が策定された。



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