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デジタル・ビデオ・ブロードキャスティング規格に準拠したデジタル放送を同時に2チャンネル受信できるセット・トップ・ボックス用ワンチップLSIの発売について



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2005年9月7日 NECエレクトロニクス株式会社

NECエレクトロニクスは、欧州、中東、アジアを中心とする世界の主要デジタル放送仕様であるデジタル・ビデオ・ブロードキャスティング(DVB)規格に準拠したデジタル放送を同時に2チャンネル受信できるセット・トップ・ボックス(STB)が、現行機種を用いた場合に比べて約15%低コストで構築できるLSIを製品化し、「μPD61125」の名称で、本日よりサンプル出荷を開始いたしました。


新製品は、配信された画像の復号(デコード)機能など、DVB規格に準拠したデジタル放送を受信するための機能一式をワンチップに統合した製品であり、2つのチャンネルのデジタル放送データを同時に処理できるようにしたものであります。


このLSIを用いると、2台のテレビディスプレイに別々のデジタル放送画像や音声を出力したり、1台のテレビディスプレイに異なる2チャンネルのデジタル放送画像を同時に表示したりする機能を、1つのLSIと従来の半数のメモリで実現でき、現行機種を用いた場合に比べて、同じ機能を実現するためのコストを約15%削減できるため、低コストでのSTB構築が可能となります。


新製品の税込みサンプル価格は3,000円であります。量産の開始時期は今年度第4四半期を計画しており、その規模としては月産約10万個を見込んでおります。


新製品の主な特長は次の通りであります。

(1)

部品点数を大幅に削減できる
@現行機種に比べて約10%高性能となる286MIPS(187メガヘルツ(MHz)動作時)の処理性能を実現した32ビットCPUコア「MIPS32®4KEcTM」、A333MHzの動作周波数まで対応可能なDDR-SDRAMインタフェース、B画像、音声処理用に高性能なMPEGエンジン、C複数の外部メモリの接続を1つに統合できるユニファイドメモリ技術、などを搭載した。
これらにより、少数の高性能な部品での画像、音声処理が可能となり、2台のテレビディスプレイに別々のデジタル放送画像、音声を出力したり、1台のテレビディスプレイに異なる2チャンネルのデジタル放送画像を同時に表示したりする機能を、従来の半分となる1個のSTB用LSIと、従来の半数のメモリで実現できる。

(2)

高機能グラフィックスエンジンを搭載
高機能2次元グラフィックスエンジンを搭載しているため、高度な番組ナビゲーション機能を実現する言語仕様MHEG(注1)や次世代双方向テレビを実現する規格MHP(注2)などに準拠したソフトウェアの動作、特に表示ウィンドウの処理を高速化することが可能。
特に、MHPで多用されている特別な表示ウィンドウ処理を、ハードウェアで実現しているため、処理を飛躍的に向上できる。

(3)

USB1.1のホストコントローラを内蔵
USBで機器同士を接続するための標準規格 OHCI(注3)に準拠したUSB1.1ホストコントローラを内蔵しており、フラッシュメモリカードの読取装置、デジタルカメラなどを接続することができる。
これにより、デジタルカメラで撮影した写真を取り込み、画面に表示するような機能を容易に実現できる。


NECエレクトロニクスはデジタル家電向けシステムLSIの事業を中核事業と位置付け、積極的な事業展開をしております。このデジタル家電向けシステムLSI事業において当社では、1998年に世界で初めてデジタル放送受信用のSTB向けシステムLSIを開発して以来、独自開発の「EMMArchitecture(エマアーキテクチャ)」を採用した製品を相次いで製品化し、市場から好評を博しております。
新製品は、これらの独自のアーキテクチャを採用したデジタル家電向けシステムLSIの品種拡充の一環として製品化されたもので、多様化する表示へのニーズと装置への低価格化への要望に対応するために製品化されたものであります。


当社では新製品がDVB準拠のデジタル放送受信機に最適なシステムLSIであると考えており、これを必要とする分野に向けて積極的な販売活動を展開していく計画であります。


なお当社では、9月9日から13日までオランダ・アムステルダムのライ国際会議場で開催されるヨーロッパ最大の放送関連技術の展示会「International Broadcasting Convention(IBC)2005」において本製品を紹介することにしております。


新製品の仕様は別紙をご参照ください。


以上


(備考)

MIPS32®4KEcTM は、米国MIPS Technologies Inc.の登録商標もしくは商標。
また、このプレスリリースで言及した他の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標。

(注1)

MHEG:
Multimedia and Hypermedia information coding Experts Groupの略。
マルチメディアコンテンツを記述する言語の標準を策定するISOの専門家委員会の名称また、同委員会によって策定された言語仕様。各オブジェクトの配置や出力のタイミング、ユーザの操作に対する応答方法など、双方向性を持ったマルチメディアコンテンツの記述に必要な各種の要素が盛り込まれている。現在標準化が進められているMHEG-5は、VODやデジタルテレビ放送において、ナビゲーション機能を提供することを主な狙いとしている。

(注2)

MHP:
Multimedia Home Platformの略。次世代双方向デジタルTV放送の規格。Javaベースの共通アプリケーションプログラムインタフェースで、デジタルTVのアプリケーションを実現する。

(注3)

OHCI:
Open Host Controller Interfaceの略。USB接続の周辺機器とコンピュータ本体の通信を制御するUSBコントローラの種類の一つ。コンピュータ本体のCPUにあまり負荷をかけないという特徴がある。




ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。


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