世界の主要アナログ放送方式に対応したデジタルビデオデコーダLSIの発売について
〜出荷累計4千万個の3次元YC分離機能も搭載〜
2005年8月23日 NECエレクトロニクス株式会社
NECエレクトロニクスは、アナログビデオ信号をデジタル家電機器で利用できるようにするビデオデコーダLSIにおいて、ヨーロッパや中国で普及しているPAL方式の放送信号と、米国や日本で普及しているNTSC方式の放送信号の両方に3次元YC分離を行うことができる新製品を開発し、「μPD64015A」の名称でサンプル出荷を開始することにいたしました。
新製品は、累計出荷が4千万個を超え、6割強という業界トップのシェアを有する(本年6月末現在、当社独自調査)当社製の三次元YC分離LSIに、新たにPAL方式への対応機能を追加してワンチップ化したことにより実現したものであります。
このビデオデコーダLSIを用いると、最終製品開発者は、仕向け地域別に製品を開発する必要が無くなり、製品の開発と生産の効率化が実現できます。
新製品の販売価格は3千円であり、量産の開始時期およびその規模は、本年9月より月産50万個を計画しております。
デジタルビデオデコーダLSIは、アナログビデオ信号を高画質でデジタルビデオ信号に変換する部品であり、アナログ方式のテレビ放送などを液晶テレビ、プラズマテレビ、DVDレコーダ、パソコン用のビデオキャプチャカードなどのデジタル家電機器で利用できるようにするものであります。
3次元YC分離LSIは、テレビ放送局から配信されたビデオ信号を高精度に、輝度信号と色信号に分離することで、ノイズが少ない画像表示を実現する製品であります。
近年の市場においては、地上デジタル放送などの開始に伴い、高画質な映像を利用できるデジタル家電機器の需要が急速に強まっております。また、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイを用いた薄型のフラットパネルテレビが本格的な普及を迎えるとともに、ハードディスク・レコーダ、DVDレコーダなどの新しいデジタル映像記録製品も注目を集めております。
これらの装置を用いるためには、アナログビデオ信号をより一層高画質にデジタルビデオ信号化する必要があり、デジタルビデオデコーダLSIの採用が急速に進んでおります。
また、フラットパネルテレビなどの新しい映像機器の普及は全世界的なものであり、それらを構成するLSIや回路にも全世界のカラー放送方式への対応機能が欠かせないものとなっております。
NECエレクトロニクスではこのような市場の要望に応えるために、今回のビデオデコーダLSIを製品化いたしました。
新製品の主な特徴は次の通りであります。
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(1) |
PAL方式の3次元YC分離機能を実現
中国などのアジア諸国、欧州、アフリカなどで普及しているアナログカラーテレビ放送方式であるPAL方式の3次元YC分離機能を搭載した。
これにより、現行機種で既に対応していた、日本や北米で普及しているアナログカラーテレビ放送方式であるNTSC方式に加えてPAL方式にも対応でき、世界の主要アナログ放送方式で3次元YC分離できるようになった。
このLSIを用いると、最終製品メーカーは、開発した同一製品を全世界で販売できることになり、地域別に製品を開発、生産する必要が無くなるため、開発と生産の効率化が実現できる。 |
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(2) |
デジタルテレビとアナログテレビの両方に対応
アナログ出力機能を搭載しており、広く普及しているアナログ式のブラウン管テレビでも高画質な表示が実現できる。
これにより、最終製品メーカーは、今後の急速な普及が見込まれるデジタルテレビと、現在広く普及しているアナログテレビの両方を同一のLSIで開発することができ、採用するLSIの機種を増やすことなく多様な製品を効率的に開発することができる。 |
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(3) |
生産工程での各種試験に利用できる映像テスト信号を出力
最終製品の生産工程で表示機能をテストするための映像信号発生器機能を搭載している。
これにより、テスト信号発生器を削減することができ、生産工程の簡略化が実現できる。 |
NECエレクトロニクスでは、今回のシステムLSIが、最終製品メーカーの開発負担を軽減し、最終製品の高画質化を促進するものと考えており、今後とも積極的な製品開発を行う計画であります。
新製品の主な仕様については別紙をご参照ください。
以上
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