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プラスチックの筐体と鉄製の放熱板を採用し、高速カラーコピーを実現した環境負荷の低いデジタル複写機用CCDセンサの発売について


〜スウェーデン環境ラベルタイプV「EPD」を取得〜



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2005年8月15日 NECエレクトロニクス株式会社

NECエレクトロニクスは、デジタル複写機に搭載され、高速カラーコピーと環境負荷の低減を実現するCCD(電荷結合素)センサ2機種を製品化し、本年9月からサンプル出荷を開始することにいたしました。


新製品は、複写機の光学系を介して集光された画像をデジタル信号に変換するセンサであり、9.325ミクロン(μm)四方のフォトダイオードを用いた「μPD8827CZ-A」および10μm四方のフォトダイオードを用いた「μPD8821CZ-A」の2機種であります。


新製品を用いると、最終製品メーカーは、現行のCCDセンサを用いた場合に比べて1.5倍高速となる、カラーA4サイズの用紙を毎分60枚処理できる高速複写機を容易に構築することができます。また、この製品はスウェーデン環境評議会が認定する世界的な環境ラベル(注1)であるEPD(注2)を取得しており、環境負荷の少ないコピー機の構築に貢献するものであります。


新製品のサンプル価格は、2機種とも5千円であります。量産の開始時期は2006年1月を予定しており、2008年度には2機種合計で月産5万個の量産規模を達成する計画であります。


今回のCCDリニアセンサ2機種は、@熱膨張係数が低い上に放熱効果に優れた鉄製の放熱板と、これと膨張係数の近いプラスチックの筐体を組み合わせたパッケージ構造を開発し、データの正確な読み取りの支障となる、高温によるCCDセンサの反りを防止できるようにしたこと、Aこの鉄製の放熱板にCCDセンサチップを搭載できるようにする技術を開発したこと、B金型にプラスチックを流し込んで筐体を形成するモールド技術を採用したこと、などにより実現されました。
これにより、次のことが可能となります。

(1)

センサの温度上昇を防ぎ、高速複写を実現
高速に複写を行う場合に、センサの動作周波数を上げたり、アンプ回路を高速動作させたりすることで発生する高熱を、鉄製の放熱板(ヒートシンク)を用いて効率よく発散させることができる。
これにより、1ワット発熱した際に上昇してしまうセンサの温度を、現行機種に比べて4割少ない、業界最小クラスの約38℃/Wに抑えることができ、温度上昇を防ぐことで、カラーA4サイズ用紙を従来比1.5倍となる毎秒60枚という高速で複写できる。

(2)

セラミック素材を用いず、環境負荷が低い
パッケージにプラスチックのモールド構造を採用したことで、現行機種で用いられていた、環境負荷の高いセラミック素材の使用を不要とした。
また、LCA(注3)により製造、物流、廃棄など環境負荷を定量的に評価した結果が第三者認証機関に評価されて初めて取得が許される、世界的な環境ラベルであるスウェーデン環境ラベルタイプV「EPD」(注1)を、半導体業界として初めて取得している。さらに、有害物質のひとつである鉛を一切用いない完全鉛フリーも実現している。 
これらにより、環境への負荷が少ない上に、EDP対応の複写機を容易に構築できる。

(3)

低価格化を実現
低コストで調達できる鉄とプラスチックでパッケージを構築できるようにしたことで、低コスト化を実現した。
これにより、現行機種に比べて約3割低価格な5千円というサンプル価格が可能になり、カラー複写機の開発コスト低減に貢献できる。


近年、複写機のカラー化は著しく、2008年度には現在の約2倍にあたる1千万台の出荷が見込まれております(数値は当社独自調査による)。
このカラー複写機の中核部品の一つであるCCDセンサにおいては、低価格と高速化を両立する製品が求められております。
また、最終製品メーカーにおいては、環境負荷を低減する装置の開発が欠かせないものとなり、それら最終製品を構築する部品においても厳しい環境対応が必須となっております。
NECエレクトロニクスでは、このような市場の要望に対応するため、新製品を発売いたしました。


NECエレクトロニクスでは新製品が、複写機の高機能化と環境対応の容易化を両立するものと確信しており、今後とも開発の継続と併せて積極的な販売活動を展開する計画であります。


新製品の主な仕様については別紙をご参照下さい。


以上


(注1)

EPD:
Environmental Product Declarations(環境製品宣言)の略称。スウェーデン環境管理評議会(SWEDAC:the Swedish Environmental Management Council)が定めた製品およびサービスの環境性能を認定する世界的なプログラムで、1998年から全世界で運用されている。認証を取得するためには、企業はその製品やサービスの環境LCAを行い、その結果である定量的データを明らかにする必要がある。そのLCAが公正に行われ、またデータが正確であると認めた場合、第三者認定機関である財団法人日本ガス機器検査協会から認証が授与される。

(注2)

LCA:
Life Cycle Assessmentの略称。製品の原材料採取から廃棄までの全過程における環境負荷を定量的に把握し、評価する方法。

(注3)

環境ラベル:
国際標準化機構(ISO)が「製品の環境側面」について定めたコミュニケーションのルール。環境ラベルの一般原則を示すISO14020の元に、政府などが一定の環境対策を施したと認めた製品にラベルだけを貼る「タイプT」、企業が独自に計算した環境負荷データなどを開示する「タイプU」、第三者認証が必要で客観性が高い「タイプV」の3タイプがある。




ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。


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