セットの小型化・低消費電力化に貢献するゴースト除去LSIの発売について
〜出荷累計1,200万個の分野で新製品投入〜
2005年7月21日 NECエレクトロニクス株式会社
NECエレクトロニクスは、テレビの画像が重なって見える、いわゆる「ゴースト現象」を除去することを目的としたシステムLSI分野において、実装面積を約65%、消費電力を半分程度(いずれも当社従来製品比)まで削減することにより、ユーザーのシステム設計効率を向上させる新製品の開発を完了し、「μPD64032」の名称で販売活動を開始いたしました。
新製品はテレビ電波の受信部(チューナー)に搭載されるシステムLSIで、先端技術である0.15ミクロンプロセス技術を採用することで、実装面積および消費電力を大幅に低減しているため、特にLCDやPDPのフラットTVや、テレビ機能を有したパソコン、DVDレコーダ、などの分野に最適な製品となっております。
新製品の税込みサンプル価格は、1,500円/個となっており、量産時期および規模としては、本年8月より月産50万個を計画しております。
当社はこの製品分野で、10年前よりLSI開発を継続し、累計1,200万個(本年3月末現在)もの出荷実績を誇り、国内市場のシェアも95%以上を占めておりますが、新製品を市場投入することにより市場をさらに拡大させたいと考えております。
テレビ放送局が送信したアナログ地上電波が一部高層ビルなどに反射し、時間が遅れてアンテナに到達することで生じるゴースト現象は、テレビ映像の高画質化実現のために、対策が重要かつ必須となっております。当社は、1995年にこのゴースト除去を目的としたLSI「μPD6432」を市場投入して以来、常にこの領域のトップシェアを維持し、確固たるリーディングカンパニーの座を保持しております。
近年になり、地上波デジタル放送の開始によりゴーストの無いテレビ映像が楽しめるようになりましたが、一方で、2011年まで継続するアナログ地上放送のゴーストのある画質を何とかゴーストを取って、高画質に見たいという逆の要求も高まってきました。また、テレビ受信機能を有したパソコンの普及やDVDやハードディスクを用いたデジタル画像レコーダの登場などにより、これらのセットメーカーからはアナログ地上放送の高画質な表示/録画をより小さなスペースでかつ低消費電力で実現できる半導体製品を求める声が高まってまいりました。
新製品はこのような市場からのニーズに応えるために製品化されたもので、当社が有しているゴーストリデューサー技術を先端の生産プロセスを用いて1チップ上に集積した優れた製品となっております。
新製品の主な特長は次の通りであります。
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(1) |
小型化、低消費電力化を実現
先端の0.15ミクロンプロセスを採用しているため、従来機種に比べ半分の260ミリワットの低消費電力での動作を実現することができる。また、現行機種の20ミリメートル四方に比べて面積が約65%小さい12ミリメートル四方のパッケージサイズを実現している。 |
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(2) |
ゴースト除去機能をワンチップで実現
ゴースト現象を引き起こす複数の電波のデータを一つの画像に整えるフィルタ、画像データを高精度にアナログ-デジタル変換する10ビットA/Dコンバータおよびデジタル-アナログ変換する10ビットD/Aコンバータなど、国内の地上アナログ放送を受信し、ゴーストを低減して画面に表示するために必要となる機能を1チップ上に集積している。このためユーザーはゴーストを低減するシステムを容易に、かつコストで構築可能となっている。 |
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(3) |
デジタル/アナログ変換を不要にするデジタル接続が可能
輝度信号と色信号を分離して画像ノイズを削減する3次元Y/C分離LSI、アナログ放送のビデオ信号を高画質でデジタル信号に変換できるビデオデコーダLSIなどの当社製各種LSIと接続して、デジタル信号をそのままやり取りできるインターフェースを搭載している。このため、IC間で情報をやり取りする際の、デジタルからアナログ、アナログからデジタルの変換の繰り返しが不要となり、高画質での映像表示が可能となっている。 |
当社では、新製品がユーザーによるシステム開発の負担を大幅に低減できるものと考えており、今後これらを必要とする応用分野に向けてより一層積極的な販売活動を展開することにしております。
新製品の主な仕様については別紙をご参照下さい。
以上
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