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業界で初めて16倍速でDVD全規格の記録と再生が実現できるDVDドライブ駆動用システムLSIの量産について
〜データ処理LSIはDVDバックエンド処理用LSIとも融合可能に〜



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2005年6月22日 NECエレクトロニクス株式会社

NECエレクトロニクスは、記録型DVDドライブ向けシステムLSIの製品ラインアップ強化として、現行のDVD記録規格全てにおいて、16倍速という最高倍速の記録と再生が実現できる業界初のシステムLSIセットを製品化し、量産体制を確立いたしました。


新セットは、@光ピックアップの位置の制御などのアナログ処理を行う、DVD-RAM16倍速記録ができるLSI「μPC3345」、A携帯型機器に最適な3.3ボルト(V)の低電圧で利用できるアナログ処理用LSI「μPC3346」、Bエラー訂正などのデータ処理を行うLSI「μPD63645」の3つであります。新製品は、「μPC3345」または「μPC3346」のうち一つを用途に応じて選択し、「μPD63645」と接続して用いられるものであります。


このシステムLSIセットを用いると、DVDドライブメーカーは、DVD-R、DVD-RW、DVD+R、DVD+RW、DVD-RAMという現行のあらゆるDVDで最高速となる16倍速の記録と再生に対応できるスーパー・マルチドライブや、低消費電力で利用できるDVDドライブを短期間かつ低コストで構築することが可能となります。また、エンドユーザーは、あらゆる規格のDVDを一台のドライブで高速に記録し再生できるようになり、動画などの大容量データの利用が大幅に簡易化されます。
さらに、データ処理を行うLSI「μPD63645」においては、現行のDVD全規格の最高速度で記録と再生ができるようしたことを機に、回路をIPコア(ハードウエア部品)化いたしました。これにより、「μPD63645」を、バックエンドと呼ばれるDVD情報処理用LSIと融合したり、青色レーザーを使った次世代DVDに搭載したりすることができるようになり、今後の新たなLSI開発が促進されることになります。


なお、新システムLSIセットは、パイオニアおよびNECが今後開発する記録型DVDドライブに採用される予定であります。


新システムLSIの税込みサンプル価格は、「μPC3345」と「μPD63645」のセット、「μPC3346」と「μPD63645」のセットのどちらも5,000円であります。本セットにおいては、本年8月までに、両方の組み合わせの合計で月産200万個の量産規模を実現する計画であります。


新システムLSIセットの主な特長は次の通りであります。

(1)

現行の全DVD規格において業界最高倍速での記録が可能
「μPC3345」において、DVD-RAM記録実現のために、データ記録の信頼性を向上させるランダムシフト回路や、記録されたデータの検証を行うベリファイ処理用の回路を搭載した。また、現行機種で4倍速に対応しているDVD-RAM再生用の回路に、高速再生に対応できるような見直しを行った。
これらにより、現在DVDフォーラムで規格が策定中のDVD-RAM記録に関して、確定された規格に準じて最大16倍速までの記録ができる。この結果、現行LSIセットで実現しているDVD±R、DVD±RWと併せて、現行の全DVD規格で最高倍速の16倍速記録、再生が実現できる。

(2)

VCPSに対応したデータを記録できる
「μPD63645」において、違法コピー防止機能が付加されたデジタル放送をDVD+R/RWディスクに記録、再生できるようにするコンテンツ保護規格「VCPS(注1)に対応する回路を搭載した。
現行機種「μPD63641」から対応している、DVD-RおよびDVD-RAMに関するコンテンツ保護規格「CPRM(注2)」に加えて「VCPS」に対応したことにより、地上・BSデジタル放送などの多様な放送を録画できる。

(3)

ノートパソコンなど携帯型機器への搭載に適している
「μPC3346」において、家電製品やパソコンで一般的に用いられる5V対応の製品とピン配列が同一で、特別な回路を追加しなくても3.3Vの低電圧で利用できるように回路を設計した。
これにより、低消費電力が要求されるノートパソコンやデジタルビデオカメラなどへの搭載に適している。


地上デジタル放送や衛星デジタル放送の開始など、放送サービスの多様化する近年、それらを記録するためのDVDレコーダ市場にも成長が見込まれております。また、パソコンの高性能化により、扱われるデータも大容量化するため、パソコンに搭載される記録型DVDドライブの市場にも大幅な成長が見込まれております。さらに、撮影した内容を直接DVDに記録するデジタルビデオカメラの登場など、DVDの新しい用途も次々と開発されております。
このようにDVDレコーダの普及が進むにつれ、エンドユーザーからは、あらゆる方式のディスクを一つのドライブで記録、再生できるシステムを求める声が強まっております。また、DVDドライブメーカーにおいては、上記のような市場の要望に容易に応じられるようにする部品を望む声が強まっております。


NECエレクトロニクスではこのような市場の変化に対応するため、業界をリードする高速記録技術のノウハウを活用し、今回の製品を発売いたしました。また、DVDドライブ開発の開発期間短縮のために、評価ボードやリファレンスソフトウエアなど、ユーザーの開発する装置に最適な各種ソリューションを提供していきます。


NECエレクトロニクスでは、新製品がDVDドライブの快適な利用を大きく促進するものと考えており、今後とも積極的な開発活動を行い、現在の世界シェア約35%を維持し、ワールドワイドのマーケットにおける記録型DVD駆動用システムLSIのNo.1サプライヤーの地位を確固たるものにいたします(当社の記録型DVD駆動用システムLSIシリーズは2005年3月末に、累計出荷4,500万セットを達成し、業界トップシェアを有しております(NECエレクトロニクスの独自調査))。


新製品の主な仕様については別紙をご参照下さい。


以上


(注1)

VCPS:
Video Content Protection Systemの略。米国連邦通信委員会(FCC)が承認したデジタルテレビ放送向けの著作権保護技術「Broadcast Flag」に対応するコンテンツ保護規格。「Broadcast Flag」は米国のデジタル放送向けの規格。放送波に埋め込まれて配信され、テレビやレコーダなどの受信側で内蔵したキー認証ICがチェック、再生・録画の許可を出すというもので、インターネットを通じた不特定多数への配信を防ぐ。

(注2)

CPRM:
Content Protection for Recordable Mediaの略。記録媒体用コンテンツ保護機能のこと。DVD-RAMやメモリ・カードなどの記憶媒体に、著作権が保護された形でコンテンツを記録するための仕組みの業界標準。




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