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デジタルテレビ内の画像データ通路を暗号化し、データの不正コピーが防止できるIEEE1394インタフェース対応LSIの発売について
〜同時に二組のタイムシフト再生も実現〜


2004年12月15日

NECエレクトロニクス株式会社

「MC-10024」
「MC-10024」

NECエレクトロニクスは、デジタルテレビやDVDレコーダなどのデジタル家電機器を接続するシリアルインタフェース規格「IEEE1394」(注1)に対応したシステムLSIにおいて、デジタルテレビ内部におけるMPEG画像データ(注2)の不正コピーを防止できる新機種を製品化し、「MC-10024」の名称で2005年2月よりサンプル出荷を開始することにいたしました。

この製品を用いると、今後の普及が確実視されている不正コピー防止機能を搭載した製品の開発負担を軽減できる上に、最終製品ユーザーの多様なニーズへの対応が可能となります。

新製品の主な特長は次の通りであります。
(1) デジタルテレビシステム全体の不正コピー防止機能を業界で初めて実現
高速で伝送される画像データを、データの流れを止めることなくリアルタイムに暗号化できるハードウェア部品(コア)を開発したことにより、動画処理を行うMPEG符号化/復号化(コーデック)LSIとのデジタルテレビ内の通信を暗号化して行うことができる。
また、IEEE1394インタフェースを介して接続される外部機器との通信を暗号化する現行機種の機能も引き続き搭載している。
これらにより、暗号化されたMPEG画像データを、接続された周辺機器も含むシステム全体でやり取りできるデジタルテレビが構築できる。また、不正コピーを防止するため、LSIに物理的に触れられないように実装するなどの工夫が必要だった従来に比べて、最終製品設計の負担を軽減できる。
(2) タイムシフト再生を業界で初めて二組同時に実現できる
他のデジタル家電とデータをやり取りするインタフェース間で回路の共通化を促進したことで、回路全体の大きさを現行機種と同等に留めながら、系統数を2倍にあたる業界最多の4つに増加させている。
これにより、従来は一組しかできなかったタイムシフト再生を同時に二組できるようになり、最終製品ユーザーの多様なニーズに対応できる。また、4系統合計で最大で毎秒296メガビット(Mbps)という、従来に比べて倍のデータ量をやり取りすることができる。
(3) アニメーションを用いた電子番組表を実現できる
電子番組表(EPG;注3)のデータを処理して表示する一連の業務を、デジタルテレビ本体のCPUに負荷をかけずに実現できる「バスマスタDMAアーキテクチャ」を採用したことにより、最大320Mbpsという高速でEPGデータを伝送できる。
デジタルテレビ本体のCPUと連携した動作が必要だった従来は16色からなる640×480ドットのVGAサイズの画面を7秒間で1枚しか表示できなかったが、今回の技術により、6万5千色のカラー表示なら毎秒30枚を、1,677万色のフルカラー表示なら毎秒20枚を表示することができ、アニメーションを用いた番組紹介などが容易に実現できる。
(4) パソコンの技術をデジタル家電に引用できる
パソコンと周辺機器を接続するための業界標準のインタフェース規格「OHCI」(注4)をデジタル家電用LSIとしては業界で初めて採用している。
これにより、同規格に準拠したハードウェアやソフトウェアなどのパソコン用の既存の資産を有効に活用したデジタルテレビの設計が可能となる。
(5) DV方式のデジタルビデオカメラの画像を利用できる
端業界トップシェアのデジタルビデオ(DV)デコーダ(復号用ハード)を内蔵したことにより、デジタルビデオカメラを繋ぐだけでその画像を表示できる。

新製品のサンプル価格は2,200円であります。量産は2005年5月の開始を予定しており、2005年度第三四半期には月産10万個の規模を実現する計画であります。

IEEE1394は、最大400Mbpsの高速データ伝送に対応している上に、動画や音声を途切れなく送るためのストリーミングに適したアイソクロナス転送方式を採用しているなど、デジタル家電間の接続に有効なインタフェース規格として注目されております。
米国では、米国連邦通信委員会(FCC;注5)が、ハイビジョン対応のケーブル・セットトップボックスや大画面デジタルテレビに対して、IEEE1394インタフェースの搭載を義務付ける勧告をしており、それを受けてIEEE1394関連製品の市場は急速に拡大すると見込まれております。また、本製品に搭載されたデジタルテレビ内のデータ通信経路を暗号化する機能は、FCCが勧告案を審議中の、デジタルテレビ内のデータ通信経路を暗号化する機能に業界に先駆けて対応したものであります。
一方、DVDレコーダなどの最終製品においては、チューナーを二つ搭載した機器が急速に普及しており、記録しながら再生する「タイムシフト再生」を複数の番組に対して同時に実施したいという要望が強まっております。

NECエレクトロニクスでは、IEEE1394関連事業を1994年から行っておりますが、この活動から得たノウハウを活用し、上記のような市場の要望に応えるため、今回の新製品を発売いたしました。

NECエレクトロニクスでは、今回の新製品が、最終製品開発者の負担を大幅に軽減し、最終製品ユーザーの用途を多様化できるものと考えており、今後とも積極的な開発活動を継続する計画であります。

なお、NECエレクトロニクスでは新製品を、来年1月6日(現地時間)から米国ネバダ州ラスベガスで開催される、家電製品に関する世界最大の展示会「Consumer Electronics Show(CES;セス)にて、展示・実演いたします。

新製品の主な仕様については別紙をご参照ください。


以上

(備考1) 言及した製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標。
(備考2) サンプル価格は消費税を含んだ価格。
(注1) IEEE1394: 1995年に米国電気電子技術者協会(IEEE)が仕様を採択したパソコンやデジタル家電を接続するシリアルインタフェース規格。データ伝送速度として100 Mbps、 200 Mbps、 400 Mbpsが規格化されている。最大63個の機器を接続できる。
(注2) MPEG: カラー動画を圧縮する標準方式。
(注3) EPG: Electric Program Guide の略。
(注4) OHCI: Open Host Controller Interfaceの略。パソコンに実装されたUSBやIEEE1394などの周辺機器インタフェースとパソコンの間のインタフェース規格。米マイクロソフトなどが制定した。
(注5) FCC: federal communication commissionの略。


<この発表に関するお客さまからの問い合わせ先>

NECエレクトロニクス(株)
半導体ホットライン

電話:(044)435-9494(直通)
e-mail: info@necel.com


ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。



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