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記録型DVDドライブ駆動用システムLSIの製品ラインアップ強化について
〜DVD±R16倍速記録が可能なCPU内蔵モデルを発売〜
2004年10月25日
NECエレクトロニクス株式会社
「μPD63641GM,μPC3340GC」
NECエレクトロニクスは、記録型DVDドライブ向けシステムLSIの製品ラインアップ強化として、DVD±Rの16倍速記録ができるCPU内蔵のシステムLSIセットを製品化し、11月1日よりサンプル出荷を開始することにいたしました。
新製品は、@光ピックアップのサーボ制御(
注1
)やレーザーの出力制御などのアナログ処理を行うLSI「μPC3340GC」と、A業界標準のATAPI(
注2
)インタフェースを有し、エラー訂正などのデータ処理を行うCPU内蔵のLSI「μPD63641GM」から構成され、DVD-R、D VD-RWの記録・再生、DVD+R、DVD+RWの記録・再生、DVD-RAMの再生という、現行のDVD規格の全てに対応するDVDデュアル・コンパチブルドライブを構築するためのものであります。
今回のシステムLSIセットを用いると、従来は外付けで利用していたCPUが不要となり、部品点数を現行機種の3個から2個に削減できるため、実装基板の面積を約1割削減して低価格化が可能となり、DVD-RとDVD+Rの両方で動画などの大容量データを16倍速という高性能で記録できるDVDドライブを経済的かつ小型で実現することができるようになります。
なお、新システムLSIセットは、パイオニアおよびNECが今後開発する記録型DVDドライブに採用される予定であります。
新システムLSIのサンプル価格は、「μPC3340GC」と「μPD63641GM」のセットで4,000円であります。量産開始時期は本年11月下旬であり、来年1月までに月産200万個の量産規模を実現する計画であります。
新システムLSIセットの主な特長は次の通りであります。
(1) 高性能なシステムを低価格かつ小型で実現
「μPD63641GM」において、現行機種「μPD63635」では外付けとなっていたCPUコア(回路)を内蔵した。このCPUコアには動作周波数33メガヘルツの高性能な32ビットRISC型マイコン「V850ES」を採用した。
また、「μPC3340GC」にも、レーザドライバなどの外部部品の制御に用いる、従来はCPUに搭載されていた汎用ポート(接続機構)を内蔵した。
これらにより、同じ機能を実現するために必要となる部品点数を現行機種に比べて3分の2に削減でき、実装基板の面積を約1割削減して低価格化が可能となるため、高性能なDVDドライブを経済的かつ小型で実現できる。
(2)DVD-R、DVD+Rの両方で16倍速の高速記録に対応
「μPD63641GM」において、@データ処理系回路を最適化するとともに、配線遅延が大幅に低減するようロジックを配置して、高速動作スピードを実現したこと、A記録時のレーザーの出力タイミングを高度に制御できるライトストラテジ回路を採用したこと、B信号発振器の周波数を安定させる位相同期ループ(PLL:
注3
)方式を採用し、記録時の書き込みタイミングがずれるクロックジッタ(
注4
)を低減させたこと、などにより、高精度で記録処理が可能な回路構成を実現している。
これらにより、DVD-R、DVD+Rの両方において16倍速記録のシステムが構成できる。
(3)低消費電力化を実現
「μPC3340GC」および「μPD63641GM」において、クロックのオン・オフのコントロールを細かく行い、必要な部分のクロックのみを動作させることで、合計で1.0W (8倍速DVD再生時)という低消費電力を実現している。
また、内部の端子を複数の機能で共有することで、「μPD3340GC」が約1mm厚、「μPD63641GM」が約1.4mm厚という薄型フラットパッケージを実現している。
これらにより、ノートパソコン向けなどの小型化と低消費電力化が必要となるスリム型ドライブへの採用にも適している。
地上デジタル放送や衛星デジタル放送の開始など、放送サービスの多様化により、それらを記録するためのDVDレコーダ市場にも飛躍的な成長が見込まれております。また、パソコンの高性能化により、扱われるデータも大容量化するため、パソコンに搭載される記録型DVDドライブの市場は、2003年度の国内外出荷台数4,000万台に対し、2004年度は6,200万台と、対前年1.5倍強の成長を達成すると見込まれております。
このようにDVDレコーダの普及が進むにつれ、最終製品ユーザーからは、高性能機種に加えて、価格性能比に優れる低価格機種や小型な省スペース機種などの、用途に応じた多様なシステムを求める声が強まっております。
NECエレクトロニクスではこのような市場の変化に対応するため、業界をリードする高速記録技術のノウハウを活用し、DVDドライブメーカー向けに今回の製品を発売いたしました。また、DVDドライブ開発の開発期間短縮のために、評価ボードやリファレンスソフトウエアなど、ユーザーの開発する装置に最適な各種ソリューションを提供していきます。
NECエレクトロニクスでは、新製品がDVDドライブの快適な利用を大きく促進するものと考えており、今後とも積極的な開発活動を行い、現在の世界シェア4割を維持し、ワールドワイドのマーケットにおける記録型DVD駆動用システムLSIのNo.1サプライヤーの地位を確固たるものにいたします(当社の記録型DVD駆動用システムLSIシリーズは2004年8月末に、累計出荷3,200万セットを達成し、業界トップシェアを有しております(NECエレクトロニクスの独自調査))。
新製品の主な仕様については
別紙
をご参照下さい。
以上
<< 関連リンク >>
・システム応用例:
記録型DVDドライブ
(備考)
サンプル価格は消費税を含んだ価格。
(注1)
サーボ:
ディスク上のデータの読み書きを最適な状態で行うよう、ピックアップの位置、ピックアップとディスクとの距離などを制御する制御機構。
(注2)
ATAPI:
米国規格協会(ANSI)が標準化した、DVDなどの補助記憶装置とパソコンを接続するための規格。
(注3)
位相同期ループ(PLL : Phase Locked Loop):
出力された発振周波数と入力または基準周波数との位相差を検出して帰還回路を制御し、発振器の周波数を一致・同期させる回路方式のこと。
(注4)
ジッタ:
ディスクの回転ムラや回路遅延などの要因により、データを読み書きするタイミングがずれる「揺らぎ」のこと。ジッタが大きいと、データを正確に読み書きしづらくなる。
<この発表に関するお客さまからの問い合わせ先>
NECエレクトロニクス(株)
半導体ホットライン
電話:(044)435-9494(直通)
e-mail:
info@necel.com
ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。
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