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業界で初めて並列CPUを搭載した携帯電話向けアプリケーションプロセッサの発売について
2004年9月27日
NECエレクトロニクス株式会社
「MP211」
NECエレクトロニクスは、地上デジタル放送の受信、テレビ電話、音楽再生などのマルチメディア処理を低消費電力で実現できる、3つのCPUを搭載した携帯電話機向けアプリケーションプロセッサを開発し、「MP211」の名称で本日から販売活動を開始することにいたしました。
新製品は、NECエレクトロニクスの並列プロセッサ技術と低消費電力化技術を駆使し、携帯電話市場で業界標準となった英国アーム社(本社:英国ケンブリッジ市、最高経営責任者:ウォレン・イースト)のCPU3つを搭載することにより実現したアプリケーションプロセッサであり、今後主流となる並列プロセッサを業界で初めて携帯電話用に実現したものであります。
新製品の特長は次の通りであります。
@
複数のCPU(中央演算処理装置)を協調させた並列動作を可能にするソフトウェア技術を開発し、CPUコア(中核部)を3つ搭載したことで、並列処理を実現した。
これにより、利用するアプリケーションに応じて最適にCPUを割付けることができ、携帯電話端末を高性能・高機能化することが可能となる。
また、CPUが1つのアプリケーションプロセッサで用いていたアプリケーションソフトをそのまま利用でき、ソフトウェア開発を効率化できる。
A
オープンで高機能なOS(基本ソフト)Linuxに対応したことにより、ハードウェアを意識せずアプリケーションソフトを開発することや、豊富な流通ソフトをそのまま利用することができ、ソフトウェアの効率的な開発が可能となる。
B
10年以上の事業経験を有し、国内で1億6千万個という高い販売実績を持つデジタル・シグナル・プロセッサー(DSP)を搭載した。このDSPは、マルチメディア処理に最適となるよう開発され、多様なマルチメディア機能をソフトウェア処理のみで実現できる。
これにより、地上デジタル放送の受信やテレビ電話などをハードウェアに手を加えずに実現することが可能となる。
C
3つのCPUとDSPが1つのメモリを効率的に共有できるバスアーキテクチャを開発した。
これにより、メモリアクセスの混雑を回避でき、高速なデータ転送が可能になるため、従来の1つのCPUで構成する場合に比べ、高性能を実現することが可能となる。
D
以上の並列CPU技術、DSP技術と低消費電力化技術により、地上デジタル放送の受信やテレビ電話などの消費電力を、1つのCPUで構成する場合に比べて、約3割低減できる。
今回、当社では、携帯電話機器の小型化要求に応えるため、新製品とDDR型のSDRAMを多段に積み重ねて1つのスタック型SiP(システム イン パッケージ)に封入して提供することにいたしました。
新SiPのサンプル出荷は2005年1月から5,000円で開始いたします。量産は2005年度第1四半期からを予定しており、2007年度までに月産100万個の量産規模を実現する計画であります。
NECの田村モバイルターミナル事業部長は新製品に関して、「並列CPU技術は、今後のアプリケーション拡張を行う上で重要な技術の一つと考える。特に、高性能、低消費電力を同時に実現できる技術として、またLinux OSを搭載したプラットフォームとして期待できる。」と述べています。
近年、携帯電話へのニーズは、従来の通話、写真撮影から、テレビ電話など動画を用いたアプリケーションやゲーム、音楽再生、電子商取引、位置情報を用いたサービス、地上デジタル放送受信などへと急激に変化しており、今後はさらに新しいサービスの提供が求められると想定されております。
この変化により、携帯電話のハードウェア、ソフトウェアの開発は複雑化し、膨大な開発投資が必要となってきており、携帯電話開発者からは、この問題を解決するために、高性能を低消費電力で実現するとともに、既存アプリケーションソフトウェア構造の変更を最小限に留めつつ新規アプリケーションソフトウェアの追加を容易に行えるソリューションの提供が求められております。
しかしながら、現在主流である1つのCPUを用いたアプリケーションプロセッサでは、動画や音声処理等の高負荷なアプリケーションソフトを新規に追加するためには、CPUの動作周波数を上げることとなり、消費電力が上昇してしまうため、通話時間や待ち受け時間等の基本性能を改善、維持しながら高機能・高性能化を実現することは困難でありました。
NECエレクトロニクスでは今回の新製品が携帯電話の新機能の実現を大幅に促進するものと考えており、ソフトウェアや開発環境など、新製品を用いるために必要となる各種のソリューションを拡充しながら、積極的な販売活動を展開する計画であります。
なお、NECエレクトロニクスでは新製品を、10月5日から千葉県千葉市の幕張メッセで開催される、通信、情報、映像に関するアジア最大級の展示会「CEATEC JAPAN 2004」にて展示・実演いたします。
今回NECエレクトロニクスが製品化した並列処理技術は、10年にわたりNECのR&Dユニットにて研究、開発されてきた技術を元に開発したものであります。
新製品の主な仕様については
別紙
をご参照ください。
以上
<< 関連リンク >>
・ニュースリリース:
高性能・高信頼なユビキタス端末を実現する並列プロセッサ技術を開発
(2005/2/7)
音声入力によるリアルタイム情報検索を携帯電話などの小型機器上で実現する大語彙連続音声認識方式を開発(2005/1/26)
・トピックス:
アプリケーションプロセッサ
・システム応用例:
モバイル
(備考1)
言及した製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標。
(備考2)
サンプル価格は消費税を含んだ価格。
<この発表に関するお客さまからの問い合わせ先>
NECエレクトロニクス
半導体ホットライン
電話:(044)435-9494(直通)
e-mail:
info@necel.com
ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。
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