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業界最高速のDVD±R16倍速DVD記録が可能なDVDデュアル・コンパチブルドライブ向けシステムLSIの発売について

2004年6月22日

NECエレクトロニクス株式会社

「μPD63635, μPC3335」
「μPD63635, μPC3335」

NECエレクトロニクスは、記録型DVDドライブ向けシステムLSI事業の強化として、業界最高速となるDVD±Rの16倍速記録に対応するDVDデュアル・コンパチブルドライブ向けシステムLSIチップセットを製品化し、本日よりサンプル出荷を開始することにいたしました。

新製品は、@光ピックアップのサーボ制御(注1)やレーザーの出力制御などのアナログ処理を行うLSI「μPC3335」と、A業界標準のATAPI(注2)インタフェースを有し、エラー訂正などのデータ処理を行うLSI「μPD63635」から構成され、DVD-R、DVD-RWの記録・再生、DVD+R、DVD+RWの記録・再生、DVD-RAMの再生という、現行のDVD規格の全てに対応するものであります。

この製品を用いると、DVD-RとDVD+Rの両方で、動画などの大容量データを、従来の8倍速対応のシステムLSIを用いた場合に比べて約半分の時間で記録することができ、DVDレコーダやパソコンを用いたデータの記録を大幅に効率化することができます。

なお、新製品は、パイオニアおよびNECが今後開発する記録型DVDドライブに採用される予定であります。

新製品の主な特長は次の通りであります。
(1) DVD-R、DVD+Rの両方で業界最高の16倍速記録に対応
「μPC3335」において、高速記録に対応できるよう回路を最適化したアナログプロセッサアンプを搭載している。 
また、「μPD63635」において、@データ処理系回路を最適化するとともに、配線遅延が大幅に低減するようロジックを配置して、従来の2倍の動作スピードを実現したこと、A記録時のレーザーの出力タイミングを高度に制御できるライトストラテジ回路を採用したこと、B新規設計の位相同期ループ(PLL:注3)方式を採用し、記録時の書き込みタイミングがずれるクロックジッタ(注4)を現行機種の約1/2に低減(8倍速DVD記録時)したこと、Cデータを伝送する信号線を従来の1本から2本に増加させ、ノイズに強く高速かつ正確にデータをやり取りできるLVDS(Low Voltage Differential Signaling)ドライバを内蔵したこと、などにより、高精度で記録処理が可能な回路構成を実現している。
これらにより、DVD-R、DVD+Rの両方において業界最高速の16倍速記録のシステム構成が可能となる。
(2) 低消費電力化を実現
「μPC3335」および「μPD63635」において、クロックのオン・オフのコントロールを細かく行い、必要な部分のクロックのみを動作させることで、現行機種に比べて消費電力を約1割低減し、合計で1.0W (8倍速DVD再生時)という低消費電力を実現している。
また、内部の端子を複数の機能で共有することで、性能、機能を向上しているにも関わらず、現行機種と同等の、「μPC3335」が約1mm厚、「μPD63635」が約1.4mm厚という薄型フラットパッケージを実現している。
これらにより、ノートパソコン向けなどの小型化と低消費電力化が必要となるスリム型ドライブへの採用にも適している。

新製品のサンプル価格は、「μPC3335」と「μPD63635」のセットで4,000円であります。量産対応時期としては本年6月30日を予定しており、本年度末までに毎月約200万セットの出荷を計画しております。

地上波デジタル放送や衛星デジタル放送の開始など、放送サービスの多様化により、それらを記録するためのDVDレコーダ市場にも飛躍的な成長が見込まれております。
また、パソコンの高性能化により、扱われるデータも大容量化するため、パソコンに搭載される記録型DVDドライブの市場は、2003年度の国内外出荷台数4,000万台に対し、2004年度は6,200万台と、対前年1.5倍強の成長を達成すると見込まれております。
NECエレクトロニクスでは、これらの市場ニーズを満たす最先端の最終製品を実現するために、今回のシステムLSIセットを開発したものであります。

NECエレクトロニクスでは今後とも、DVD記録用LSIの高集積化と低電力化を図り、速やかに新製品を開発する計画であります。また、システムLSIの販売にあたり、評価ボードやソフトウエアの提供など、ユーザーの開発する装置に最適な各種ソリューションを提供し、最終製品開発のスピードアップに寄与しながら、ワールドワイドのマーケットにおけるDVD記録用システムLSIのNo.1サプライヤーの地位を維持いたします(NECエレクトロニクスの独自調査によれば、当社のDVD記録用システムLSIシリーズは2004年3月末に、累計出荷2,000万セットを達成し、業界トップシェアを有しております)。

新製品の仕様については別紙をご参照下さい。

以上

<< 関連リンク >>
・システム応用例:
記録型DVDドライブ


(備考)DVD−Rの16倍速記録に関する規格は、現在DVDフォーラムにおいて策定中であります。
(注1) サーボ:
  ディスク上のデータの読み描きを最適な状態で行うよう、ピックアップの位置、ピックアップとディスクとの距離などを制御する制御機構。
(注2)ATAPI:
  米国規格協会(ANSI)が標準化した、DVDなどの補助記憶装置とパソコンを接続するための規格。
(注3)位相同期ループ(PLL : Phase Locked Loop):
  出力された発振周波数と入力または基準周波数との位相差を検出して帰還回路を制御し、発振器の周波数を一致・同期させる回路方式のこと。
(注4)ジッタ:
  ディスクの回転ムラや回路遅延などの要因により、データを読み書きするタイミングがずれる「揺らぎ」のこと。ジッタが大きいと、データを正確に読み書きしづらくなる。


<この発表に関するお客さまからの問い合わせ先>

NECエレクトロニクス
半導体ホットライン

電話:044-435-9494(直通)
e-mail: info@necel.com


ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。



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