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パソコンやデジタル家電製品の高速無線通信を容易に実現する「ワイヤレスUSB」技術への取り組みについて

2004年2月19日

NECエレクトロニクス株式会社


NECエレクトロニクスはこのたび、パソコンとその周辺機器、デジタル家電製品等を無線で容易に接続できるインターフェース規格「ワイヤレスUSB (Universal Serial Bus)」に準拠した技術の開発を開始し、2005年6月末までに、ホスト(親機)向けとデバイス(子機)向けの両方のシステムLSIを製品化することにいたしました。

当社は、ワイヤレスUSB技術開発においては特に、低消費電力で高速な無線通信を実現するウルトラ・ワイド・バンド(UWB、 注1)物理層チップに関して高い技術を有している米国Staccato Communications社(スタッカート・コミュニケーションズ、社長:ロベルト・アイエロ氏、所在地:サンディエゴ市)、およびイスラエルのWisair社(ウィザー、社長:デイヴィッド・ヤイシュ氏、所在地:テルアビブ市)と開発協力を行うことにいたしました。

当社は、今回の技術を用いた新製品に関して、2007年には、年間約1,400万個の出荷、約100億円の売上を見込んでおり、現行のUSB2.0と同様に、50%以上の世界シェアの獲得を目標としております。

ワイヤレスUSB技術は、本年2月17日から米国カリフォルニア州サンフランシスコで開催されている米国インテル コーポレーション主催の開発者会議「インテル・デベロッパ・フォーラム(IDF) Spring 2004」 で策定開始が発表された仕様に基づくものであり、現行のUSB2.0(注2)の拡張規格として、パソコンやデジタル家電製品を接続する際の次期標準インターフェースになると期待されるものであります。
この技術を採用することにより、現行のUSB2.0と同等の480メガビット/秒の高速無線通信が、直径10メートルの広範囲で実現できるようになります。この技術を用いると、配線が不要になるため、(1)接続の煩わしさから開放され、美観を損ねること無く高速なデータ伝送を実現すること、(2)配線の存在を意識する必要が無く、使いたい場所で自由に機器をネットワークに接続すること、などが可能になり、パソコンやデジタル家電製品の用途を大幅に拡大し、新たな使い方の発見を促すことが可能になります。

NECエレクトロニクスは、現行のUSB2.0製品において、米国Intel社を始めとした業界のリーダー会社で組織され、USBの開発、発展を司る団体 USB インプリメンターズ・フォーラムのコアメンバーであるNECのグループ企業として、技術開発、市場開拓の中心的な役割を果たしてまいりました。その結果、2000年4月のUSB2.0の量産出荷開始以来、USB2.0の特定用途一般顧客向けシステムLSI(ASSP)を約3,700万個、USB2.0の IPコアを搭載したシステムLSI(ASIC)を約1,800万個という業界最高の製品出荷を達成し、250億円以上の売上を実現しております。
このように、当社はUSBに関して卓越した技術力と経験を有しており、この力をもとにUSB2.0を無線化する技術であるワイヤレスUSBの仕様策定を、ワイヤレス USB プロモータ・グループ(注3)のメンバー企業と協力して進めてまいります。

NECエレクトロニクスでは、ワイヤレスUSBの技術が、機器間接続の標準インターフェースとして、パソコンおよびその周辺機器やデジタル家電製品を始めとするあらゆる電子機器の発展に大きく貢献するものと期待しており、単体製品の提供だけでなく、それを用いるためのソリューションに関しても積極的な開発活動を展開する予定であります。

なお、NECエレクトロニクスは、「インテル・デベロッパ・フォーラム(IDF) Spring 2004」 にて、インテル コーポレーションとスタッカート・コミュニケーションズの協力を得て、ワイヤレス USBシステムの展示、実演を行っております。


<< 関連リンク >>
・トピックス:
当社の次世代インタフェース技術「ワイヤレスUSB」への取り組みについて

以上

(注1) UWB
Ultra Widebandの略。2002年2月に、情報通信分野を担当する米国の行政委員会FCC(Federal Communications Commission)で特別な免許無しでの使用が認められた通信システム。一般に、無線周波数資源は有限であるため、電波法によって様々な無線システムごとに利用可能な帯域が割り当てられている。これに対して、UWBは利用可能な周波数を3.1GHzから10.6GHzと非常に広い周波数帯域を利用する反面、単位周波数当たりの出力レベルを -41.3 dBm/MHzと既存の無線システムからみればノイズレベル相当に抑えることにより、異なる通信システム間にて同じ周波数を利用可能としている。利用可能な周波数帯域がGHzを超えるため、超高速な伝送が可能と期待されている。なお日本国内においては、情報通信審議会がUWBに関する電波法の規定を審議中である。
(注2) USB
Universal Serial Busの略。パソコンと周辺機器を結ぶ規格。1994年に策定が開始され、最新の規格はUSB2.0。このUSB2.0は、米インテル、米コンパックコンピュータ(当時)、米ヒューレット・パッカード、蘭フィリップス、米マイクロソフト、米ルーセント(現アギア・システム)、NECの7社が策定した。
(注3) ワイヤレス USB プロモータ・グループ
ワイヤレスUSB規格を策定するグループ。参加企業は、米アギア・システム、米インテル、韓国サムソン電子、米ヒューレット・パッカード、蘭フィリップス・セミコンダクター、米マイクロソフト、NECの7社。仕様策定に当たっては、技術的な貢献企業として、米アペアレント・テクノロジー、米アレレオン, 仏伊合弁STマイクロエレクトロニクス、イスラエル・ウィザーも参加している。2004年末の仕様策定を目指す。


<この発表に関するお客さまからの問い合わせ先>

NECエレクトロニクス
半導体ホットライン

電話:044-435-9494(直通)
e-mail: info@necel.com


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その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。



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