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2つのハイビジョン画像とマルチメディアデータの同時処理ができるBS/CS/地上波デジタル放送向けハイビジョンテレビ用システムLSIの発売について
〜業界最高速の533MIPSプロセッサをユーザアプリケーション専用に搭載〜

2003年9月25日

NECエレクトロニクス株式会社

「μPD61160」 「μPD61160搭載ボード写真」
「μPD61160」 「μPD61160搭載ボード写真」

NECエレクトロニクスはこのたび、BS/CS/地上波デジタル放送で配信される2種類のデジタルハイビジョン画像とMPEG-4を用いたサービスなどのマルチメディアデータを同時に処理することにより、高精細な映像をエンドユーザの利用シーンに合わせて最適に表示できるシステムLSI「μPD61160」を開発し、受注活動を開始いたしました。また、サンプル出荷は12月中旬の開始を予定しております。

このデジタルハイビジョン用LSIは、受信した電波から取り出したデジタル動画/音声信号の伸張(デコード)機能、静止画や動画の画面への表示機能、CPUなど、デジタル放送受信機のバックエンド処理(注1)に必要となる主要な機能一式を1つのシステムLSIに集積したものであり、社団法人電波産業界(ARIB)の規格に準拠したBSデジタル放送、110度CS放送、地上波デジタル放送に対応するものであります。

新製品の主な特長は次の通りであります。
(1) 2つのハイビジョン画像を同時にデコードする事で多彩な表示が可能
現行のテレビ放送水準の画質を実現するMPEG-2 MP@ML方式(以下MP@ML)とハイビジョン放送水準の高解像度な画質を実現するMPEG-2 MP@HL方式(以下MP@HL)の動画信号を下記の組み合わせで同時に複数伸張できるマルチデコード機能を実現している。
このマルチデコード機能により、画面を並べて複数表示したり、サイズの異なる画面を重ねて表示するなど、ユーザーの用途に合わせてハイビジョン画像を自由に表示できる。
    @MP@HL 2画面の同時表示
    AMP@HL 1画面とMP@ML3画面の同時表示
    BMP@ML 4画面の同時表示
(2) 業界最高速のプロセッサ「VR5500」を内蔵し様々なマルチメディア放送に対応可能
  @ 演算性能が533MIPS(266MHz動作時)とデジタルテレビ向けとして、業界最高速のCPUコア「VR5500」を搭載している。
この500MIPSを超える処理能力を持つCPUでデコード用のミドルウェアを動作させ、ディスプレイ機構と連携させることにより、インターネットのビデオストリーミングや地上波デジタル放送などで検討されているMPEG-4を用いたサービスなど、今後提供が予想される様々なマルチメディア放送に対応可能となる。
  A 「VR5500」コアに加え、システムLSI内部の制御用に高性能な「MIPS32TM」(注2)アーキテクチャのCPUコアを搭載している。
システムLSI内部の制御をこのCPUコアに分担させることにより、「VR5500」をユーザーのアプリケーション専用に利用することができる。
(3) ATSCフォーマットを含むマルチビデオフォーマットの相互変換が可能
北米のデジタル放送の信号伝送標準規格であるATSC(注3)フォーマットを含む多様な画像フォーマットを、表示画面の画素構成に最適な形式に変換できるフォーマット変換機構を搭載している。
これにより、入力された動画、静止画、OSD(on screen display)プレーンのデータを、あらゆる表示装置に最適な状態で表示できる。
(4) アナログビデオ出力用のダウンコンバート機能及び出力機能を主ビデオ出力と独立で装備し、アナログビデオへの録画が可能
主ビデオ出力と独立して、従来放送形式に画素構成のフォーマット変換を行う機能と、コピープロテクト対応のNTSC(注4)ビデオエンコーダ機能を提供している。
これにより、NTSC信号に変換したデジタルハイビジョン信号をアナログVTRに記録する事が可能となる。
また、マルチデコード機能と組合せることで、@主画像を見ながら同時に裏番組録画をすること、A録画している画像を主画像に並べて表示すること、B録画中の映像を異なる大きさで主画像に重ねて表示して確認すること、などが可能となる。ビデオ出力機能は主ビデオ出力と独立しているため、主ビデオの表示方法に依存せず、副出力として安定したNTSCビデオ出力が可能となる。

新製品のサンプル価格は8,000円であります。量産開始時期は来年度第一四半期を予定しており、来年度末には月産10万個の出荷を見込んでおります。

NECエレクトロニクスでは、MP@HL対応のビデオデコーダLSIを平成12年12月から、セットトップボックス(STB)向けデコーダ(復号)LSI「μPD61130ファミリ」を平成13年3月から販売しており、これまでに世界10社以上のデジタル放送受信機に採用されております。
また、NECエレクトロニクスでは、今月8日に低価格STB向け MP@MLデコーダLSI「μPD61110ファミリ」を発表し、今年7月からはDVDレコーダ向けMP@MLコーデックLSI「μPD61170ファミリ」を発売しております。
今回の「μPD61160」の発売により、NECエレクトロニクスでは、記録メディア対応機を含む低価格機から高画質機までの製品を全てを用意したことになり、MPEG-2デコーダ製品群のフルラインナップを業界で初めて達成したことになります。

デジタルテレビの本格的な普及に伴う価格低下を背景として、最終製品メーカーにおいては、機能のLSI化による機器コストの削減や、高性能・高機能化による差別化が必要とされております。また、次期デジタルテレビのバックエンド処理用には、地上波デジタル放送の開始などによるマルチメディア放送対応機能の追加が求められております。さらに、エンドユーザからは、多様化するデジタル放送やデジタルコンテンツを、より簡単に利用できるシステムを求める声が高まっております。

NECエレクトロニクスでは今後も、成長が期待されるデジタルテレビ及びその応用機器向けに業界最先端のシステムLSIを継続して投入し、「EMMArchitecture」(エマアーキテクチャ)のファミリ名称で、積極的な製品展開とソリューションの提供を行う予定であります。

また、NECエレクトロニクスでは新製品を、10月7日から千葉県千葉市の幕張メッセで開催される、通信、情報、映像に関するアジア最大級の展示会「CEATEC JAPAN 2003」にて展示・実演いたします。

新製品の詳細と主な仕様については別紙をご参照ください。


<< 関連リンク >>
・製品情報:
デジタル・ハイビジョン・テレビ用システムLSI μPD61160
VR5000シリーズ マルチメディア機器向け64ビットRISCマイコン
・Innovation Channel:
DVDレコーダーとNECエレクトロニクス
・展示会(Ceatec Japan 2003):
BS/CS/地上波デジタルハイビジョンTV向けソリューション


以上

(注1) バックエンド処理:
取り込んだ画像や音声の処理のこと。一方、チューナや8PSK・OFDM変調デコーダ処理など、放送された電波をデジタル信号に変換する処理のことをフロントエンド処理と言う。
(注2) 「MIPS32TM
米国MIPS Technologies, Inc.社の商標。
(注3) ATSC:Advanced Television Systems Committee
米国を中心に採用されている次世代カラーテレビ放送の伝送信号の規格。
(参考:http://www.atsc.org/)
(注4) NTSC:National Television System Committee
日本や米国を中心に採用されているカラーテレビ放送の伝送信号の規格。水平方向の走査線数が525本、1秒間に30フレーム(画面)のインタレース方式と規定されている。


<この発表に関するお客さまからの問い合わせ先>

NECエレクトロニクス
半導体ホットライン

電話:044-435-9494(直通)
e-mail: info@necel.com


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その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。




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