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利用状況に応じて3種類の測位方式を選択できる携帯電話用GPSシステムLSIセットの発売について

2003年7月4日

NECエレクトロニクス株式会社

「μPB1009, μPD77534」
「μPB1009, μPD77534」

NECエレクトロニクスはこのたび、全地球測位システム(GPS)を活用して、状況に応じた多様で正確な位置情報サービスを携帯電話で実現できるシステムLSIセットを製品化し、販売を開始することにいたしました。

このシステムLSIセットは、携帯電話に組み込まれることで、地上の位置情報サーバからの情報を利用して、人工衛星と携帯電話の位置関係から利用者の位置を知ることができるGPSを実現し、@緊急通報者の位置の特定、A現在位置の地図、タウン情報の提供、Bセールスマン・迷子・ペットなどの位置情報の提供、C待ち合わせ場所までの誘導サービスの提供、D指定エリア割引通知サービスの提供など、多様なサービスを状況に応じて柔軟に提供できるようにするものであります。

新製品は、@衛星から受信した信号を処理するシステムLSI「μPD77534」、A衛星からの高周波信号を処理が容易な低周波に変換するダウンコンバータ「μPB1009」の2つから構成されるものであります。

新製品の主な特長は次の通りであります。
(1) 3種類の測位方式を1つのシステムLSIセットで実現
従来から提供されていた、高感度・短測位時間だが位置情報サーバとの通信が必要で通信コストがかかる「MS Assisted」(エムエス・アシステッド)方式に加えて、@測位計算の全てを携帯端末で行うことで通信費用が発生しない「Autonomous」(オートノーマス)方式、A「MS Assisted」と「Autonomous」の中間で、両者の利点を併せ持ち、位置情報サーバから携帯端末に補足情報は送るが、測位計算は携帯端末で行う「MS Based」(エムエス・ベースド)方式という合計3つの測位方式を携帯電話向けに初めて提供している。
これにより、コスト優先の測位、精度優先の測位など、利用状況に応じて最適な測位方式を選択できる。
(2) 小型、低消費電力で携帯端末向けに最適
@高周波を低周波に変換するフィルタ(IFフィルタ)、アナログ/デジタル変換機(ADコンバータ)、メモリなど、通常は外付けになる部品を高集積化することで内蔵している。
これにより、最終製品における測位時の消費電流が61ミリアンペアと、現行機種を搭載した場合と比較して約4割削減している。
A「μPD77534」では外形寸法を8mm四方としている。「μPB1009」では、現行製品と同じ6mm四方の大きさに、周辺回路を取り込んでいる。
これらにより、新製品の実装面積を、現行製品と比較して約4割削減している。
(3) あらゆる携帯電話ネットワーク方式に対応できる
PDC方式、GSM方式、CDMA方式などのネットワーク方式毎に規定されている通信プロトコル(手順)全てと互換性を持つ測位プロトコルを採用しているため、あらゆるネットワーク方式に対応可能である。
また、高速な処理を実現するハードウェアの開発と演算手法の採用により、@測位に時間がかかり、従来は高機能なGPSの実現に不向きと言われていた、位置情報サーバから補足データを受信せずにGPSを実現する携帯電話に搭載すること、A衛星からのデータ受信のタイミング調整を位置情報サーバが支援しない非同期なネットワークにも対応でき、衛星とのやり取りがしやすい同期ネットワークと、非同期ネットワークの両方で利用すること、などが可能になる。

「μPD77534」の量産開始時期は平成16年4月を予定しており、量産時の価格は1個1,000円(5万個ロット時)となっております。
また、「μPB1009」の量産開始時期は本年10月を予定しており、量産時の価格は1個350円(5万個ロット時)となっております。
両製品とも、月産50万個の生産を計画しております。

さらに、NECエレクトロニクスでは、お客様へのソリューション強化の一環として、本社ビル内に評価用位置情報サーバを設置し、お客様の装置(携帯電話)へのGPS機能の導入を支援いたします。また、お客様側の開発の負担を軽減するため、開発に必要なGPS評価用ボードや評価ツールを、本年9月より順次提供いたします(提供価格未定)。

近年、携帯電話などの携帯機器においては、GPSを用いた位置情報サービスの導入が相次いで開始されております。このGPS機能を小型、軽量で実現するためには搭載されるシステムLSIをできるだけ高性能/小型にするとともに、測位に必要な演算量を出来るだけ削減することが必要になります。
そこで、衛星からGPS信号を受信して、GPS衛星の情報を常時用意しておく位置情報サーバ(SMLC:)をネットワーク上に設置し、測位の最終計算を位置情報サーバ側で行うことで、携帯電話側の処理負荷をできだけ軽減する「MS-Assisted」 方式が開発されました。
ところが、この方式では、位置情報サーバへの通信が毎回発生していまい、大きな通信コストが発生したり、測位に時間がかかるという問題がありました。
NECエレクトロニクスでは、これらの問題を解決するために、今回の新製品を発売したものであります。

NECエレクトロニクスでは、このシステムLSIセットが、位置情報サービスの利用分野を格段に広げ、ユーザーの利便性を大幅に向上させるものと考えており、積極的な販売活動を展開する予定であります。


なお、新製品の主な仕様は別紙をご参照下さい。
以上

(注) 位置情報サーバ(SMLC)
Serving Mobile Location Centerの略


<この発表に関するお客さまからの問い合わせ先>

NECエレクトロニクス
半導体ホットライン

電話:044-435-9494(直通)
e-mail: info@lsi.nec.co.jp


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その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。




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