車内用ネットワーク方式「FlexRay®」のコンソーシアムに参加
〜自動車電装向けシステムLSI事業の強化〜
2003年3月3日
NECエレクトロニクス株式会社
NECエレクトロニクス(社長:戸坂馨、本社:神奈川県川崎市)はこのたび、新たに車内用LANのプロトコルであるFlexRay®(注1)の推進団体である「FlexRay® Consortium」に加入いたしました。NECエレクトロニクスはかねてより、車内LAN制御機能の製品展開をマイクロコンピュータを中心としたシステムLSIで取り組んで参りました。今回のコンソーシアム加入は、当社の車内LAN分野でのシステムLSI事業を更に強化するものであります。
近年の自動車業界においては、地球温暖化防止のための排気ガス規制強化、燃費の向上や安全性の向上が急務になっています。そのため、車内における電子制御機器(Electronic Control Unit :ECU)の数も増加の一途をたどっており、その制御も年々複雑かつ難しくなってきています。これらのECUは車内のLANに接続され相互にデータのやり取りを行いますが、そのデータ量は飛躍的に増えてきており、また、制御システムのデータを扱うので高速かつ安全性の高いプロトコルを用いて容易に電子制御システムの開発を行わなければならないという背景があります。
FlexRay®は自動車産業分野の中でもステアリング・バイ・ワイヤ(注2)やブレーキ・バイ・ワイヤ(注3)など高い信頼性の要求される車内通信において注目を集めているプロトコルです。CAN(Controller Area Network、注4)のようなイベント・トリガ型(注5)のアクセス制御プロトコルを採用している時、同時にいくつかの重要なイベントが発生すると通信のオーバロードが起こる場合があります。しかし、このFlexRay®が採用しているタイム・トリガ型通信システム(注6)では、通信のバスに中に予め必要な時間のスロットを定義したバス・システムを設計することでこの問題を避けることができ、高い信頼性を維持することが可能になっています。
NECエレクトロニクス社は、これまで培ってきた自動車用半導体や通信用半導体の経験や知識を活かしてFlexRay®コンソーシアムに貢献すると共に、FlexRay®技術をベースとした自動車電装用半導体ソリューションを更に拡充してまいります。