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高精度デルタシグマA/D変換器を内蔵した電力メータ向け32ビットシングルチップマイコン「V850ES/PM1」の発売について

2002年12月27日

NECエレクトロニクス株式会社

「V850ES/PM1」
「V850ES/PM1」


NECエレクトロニクスはこのたび、高精度な測定を可能にするデルタシグマ A/D変換器(注1)を内蔵した32ビットRISC型シングルチップ・マイコンを製品化し、「V850ES/PM1」の名称で、2003年2月からコード受注を開始することにいたしました。

今回の新製品は、電力メータを始めとする各種電子計測器分野をターゲットとしたものであります。また、2億個の出荷実績を持つNECエレクトロニクスのマイコン「V850シリーズ」の特定用途向け展開の一つに位置し、「V850シリーズ」のローエンドの新CPUコア「V850ES」を採用したものであります。

新製品の特長は次の通りであります。
1. 現在主流の10ビット分解能A/D変換器に比べ、高分解能な16ビット分解能デルタシグマA/D変換器を内蔵した。さらに、電圧測定時の基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、その電圧を出力する基準電圧出力端子を内蔵。これらにより、従来はマイクロコントローラとデルタシグマA/D変換用LSIという2チップ構成を必要としたシステムを1チップで実現でき、システムを低コストで実現できる。精度面では、測定精度の指標である信号ノイズ比(S/N)Typ.76dB、全高周波歪(THD)Typ.-80dBというビット換算時12ビット相当の高精度を実現。さらに、6ch(12入力)のデルタシグマA/D変換器を内蔵しており、工業用電力メータから家庭用電力メータまで幅広いシステムを実現できる。
2. 低消費電力且つ高性能なCPUコア「V850ES」を採用することで、16ビットマイコンに比べて約半分の2.8mW/MIPS(注2)という低消費電力を実現。また、停電時の電池駆動を想定したサブクロック動作モード(注3)を有している。このモードでは、動作周波数を通常の20MHzから32KHzに落とし、20MHz動作時の電源電圧下限3.0Vに比べて約20%低い2.2Vの電源電圧で動作が可能。さらに、内部動作を控えたサブアイドル(休止)モード(注4)とサブストップ(停止)モード(注5)を併用することで、消費電流の大幅な低減が可能。これらにより、システム全体の低消費電力化を実現でき、電池でのバックアップ寿命を大幅に改善できる。
3. 外部バスとして最大10MHzでアクセス可能なセパレート・バス(注6)を採用しており、多数のパラメータやデータテーブルを必要とするシステムにおいて、SRAMやフラッシュメモリなどの外部メモリとの接続を容易に実現すると共に高速なデータアクセスが実現できる。

「V850ES/PM1」の品名、サンプル価格、出荷開始時期は以下の通りであります。
品名 メモリサイズ サンプル価格 出荷開始時期
μPD703228 マスクROM: 128Kバイト
RAM:      10Kバイト
1,200円 2003年2月
コード受注開始

量産開始は2003年度2月を予定し、2004年度には月産15万個の生産を計画しております。

近年、応用製品の高性能化、多機能化に伴い、組み込み用途を中心としたマイクロコンピュータには、CPUの高速化、大容量メモリや各周辺機能の強化,新たな周辺機能への取り組みが求められております。
NECエレクトロニクスでは、今後も「V850シリーズ」のラインナップとして、ハイエンドには高性能追求の「V850E1」コアを採用した製品群、ローエンドにはコンパクトな「V850ES」コアを採用した製品群を拡充していく計画であります。さらに、各種アプリケーション用途向けに内蔵周辺機能を強化及び最適化したASSP(Application Specific Standard Product)製品の展開にも努めていく所存です。

「V850シリーズ」に関する情報は、http://www.v850.comでも提供しております。
なお、「V850ES/PM1」の主な仕様、「V850シリーズ」の製品展開は別紙をご参照ください。
以上


(注1) デルタシグマA/D変換器:
  デジタルフィルタ,積分器と逐次型1ビットA/D変換器,D/A変換器を 用い、1ビットのA/D変換結果に対してデジタル処理を加えることで、高分解能,高精度なアナログディジタル変換を可能とするA/D変換器。
このA/D変換器は安定性に優れており、計測用,制御用、オーディオ用として多く用いられている。
(注2) Dhrystoneベンチマーク1.1ベース
(注3) サブクロック動作:
  周波数の遅い発振回路(サブ発振回路)のクロックをCPUクロックと して使用するモード。電池によるバックアップモード等、消費電流を抑えたい場合に使用する。
(注4) サブIDLEモード:
  スタンバイ機能の一つ。サブクロック動作時にCPU及び周辺機能を停止させ、発振回路のみ動作を維持させるモード。STOPモードに比べて復帰時の発振安定待ち時間が不要。
(注5) サブSTOPモード:
  スタンバイ機能の一つ。サブクロック動作時に全ての機能を停止させる機能。IDLEモードに比べて復帰時の発振安定待ち時間が必要になるが、消費電流を極限まで抑えることが出来る。
(注6) セパレート・バス:
  アドレス・バスとデータ・バスが専用の端子から入出力されるバスの事。

<この発表に関するお客さまからの問い合わせ先>

NECエレクトロニクス 半導体テクニカルホットライン

電 話 (044)435-9494(直)
FAX (044)435-9608
e-mail: info@lsi.nec.co.jp


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その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。



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