携帯受信端末向け地上波デジタル放送用OFDM復調LSIの発売
2002年10月17日
日本電気株式会社
NEC(NECエレクトロンデバイス)はこのたび、国内で放送が予定されている地上波デジタル放送用受信機のうち、特に携帯端末機器に最適な1セグメント受信(注1)専用のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重:注2)復調LSIを業界で初めて製品化し、「μPD61530」の名称で2002年11月より受注活動を開始することにいたしました。
新製品は、国内地上波デジタル放送規格に準拠したOFDM復調回路、誤り訂正回路など、地上波デジタル放送受信機に必要な種々の機能を1チップ上に集積したLSIで、1)独自の回路アルゴリズムの開発により世界最少の40mWという低消費電力化を実現していること、2)ボディサイズ9mm×9mmという極小パッケージに搭載できたこと、などが大きな特長となっております。これにより、地上波デジタル放送を長時間受信でき、かつ小型な携帯受信端末の実現を可能としました。
新製品のサンプル価格は3,000円/個を予定しております。
2003年末から本放送が開始される予定の地上波デジタル放送は、良好な移動受信が可能となる変調方式や強力な誤り訂正機能の採用により、据え置きTVに加え、携帯・移動受信機での放送受信が可能となります。また、放送のコンテンツとしても据え置きTV向けと携帯端末機器向けに別々のコンテンツを同時に1つのチャンネルで送信し、この携帯端末機器向けサービスのみを受信する部分受信が可能となります。
このように、地上波デジタル放送の開始により、様々なサービスが提供されることが予想され、それにあわせ携帯端末機器も多彩な機能を有する製品の普及が期待されています。
携帯端末機器としての機能を充分に発揮するためには、地上波デジタル放送受信時の低消費電力化と端末の小型化が大きな課題となります。NECではこのような課題に対応する為従来から研究開発を続けてまいりましたが、このたび他社に先駆け、キーデバイスとなるOFDM復調LSIの開発に成功し、製品化の目処をつけたものです。
また新製品は、電源電圧使用範囲が2.7から3.6Vと広範囲となっていること、基準クロック周波数の選択範囲が2.2MHz〜4.6MHzの任意の周波数に対応できること、などの特長も有しております。
NECのネットワークシステム開発事業部統括マネージャー新津茂夫は「新製品は消費電力の面で従来発表製品の約50%と大幅低減を実現した画期的なLSIである。この製品を通じ将来の地上波デジタル放送受信に多彩なソリューションを提供していきたい。」と述べています。
なお、新製品の主な仕様は別紙をご参照下さい。
| (注1) |
1セグメント受信は、OFDMによる伝送において、1チャンネル6MHzの帯域を1/13の帯域幅のセグメントに分割したうちの中央の1セグメントだけを抽出して受信するもので、この1セグメントは、携帯受信端末用のサービスとして割り当てされている。 |
| (注2) |
OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)直交周波数分割多重の意味。送信データを数千個の多数の直交した周波数(搬送波)に分割して伝送するマルチキャリア方式の1つで、地上波のようにゴーストがあっても良好な受信ができるように、1つの搬送波で1つの信号を表す時間を長くし、かつ時間方向にガードインターバルという信号保護領域を加えている。 |
<本件に関するお客様からの問い合わせ先>
NECエレクトロンデバイス 半導体テクニカルホットライン
電 話 (044)435-9494(直通)
FAX (044)435-9608
e-mail: info@lsi.nec.co.jp
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