64ビットMIPS VRマイクロプロセッサ「VR5500ファミリ」の強化について
〜1GHzで高速動作するMIPSプロセッサコアの開発方針も提示〜
2002年10月15日
日本電気株式会社
NECはこのたび、オリジナルMIPSコア(コードネーム:「Sapphire(サファイア)コア」)ベースの64ビットRISC型マイクロプロセッサ「VR5500」において、0.13μmプロセスを採用し、800MHz動作・1,600MIPSの高性能と、2Wの低消費電力で1,200MIPSという低消費電力を実現する第2世代の「VR5500」の試作を完了いたしました。
また、NECでは、90nmプロセス採用により、1GHzの高速動作を実現する次世代コア(コードネーム:「Star Sapphireコア」)の開発にも着手しており、「Sapphireコア」および「Star Sapphireコア」を、今後のシステムLSI開発のための「VR5500ファミリ」の主要プロセッサコアとして2003年第二四半期(6月末)までにリリースする計画であります。
今回の第2世代の「VR5500」は、(1)現行の0.15umアルミプロセスに比べて約2倍高速な0.13μm-6層Cuプロセスを採用したこと、(2)徹底した回路の最適化とレイアウトの縮小化により、チップサイズを従来比3割減まで縮小したこと、(3) 高速I/Oバッファ回路の採用により、3.3Vインターフェイスを維持しつつ内部コア電圧を従来比5割減の1.0Vまで下げられるようにしたこと、などにより実現されました。
これにより、現行の「VR5500」に比べて約2倍高速な800MHz動作・1,600MIPSという高性能を実現すると同時に、現行の2Wという低消費電力を維持しつつ1,200MIPSという高い性能消費電力比が実現できます。
今回の強化策は、ブロードバンド・ネットワーク市場の急激な技術革新とそれに伴って要求される高度なニーズに対して、世界最高クラスの高性能・低消費電力プロセッサコアの開発とそのSOC製品展開によって応えるべくとりまとめられたものであります。
「VR5500」は、オリジナル64ビットMIPSマイクロプロセッサとして、本年6月の発売以来、(1)Out-Of-Order型スーパースケーラ採用により400MHz動作時に804MIPSという高性能を実現していること、(2)400MHz動作時に2W程度という低消費電力を実現していることなどの理由によりセットトップボックス(STB)やディジタルTVなどのマルチメディア機器市場から好評を博しております。
また、NECでは、第1世代の「Sapphireコア」を搭載したネットワーク基幹系向けSOC製品「VR7701」(400MHz)のサンプル出荷を本年6月から開始しており、「Sapphireコア」を搭載するSOC製品の開発プラットフォームが確立されております。
このたびの「VR5500」800MHz動作品の試作成功は、「Sapphireコア」の優れたプロセススケーラビリティを実証すると同時に、今後の「Sapphireコア」搭載SOC製品の性能を飛躍的に高められることを証明しております。
NECでは今回の強化により、ハイエンド・マルチメディア機器用途やネットワーク基幹系用途に必要とされる1,000〜2,000MIPSクラスのシステムLSI開発において、「VR5500ファミリ」の主要コアである「Sapphireコア」および「Star Sapphireコア」が最適なプロセッサコアになると考えており、NECのもつ最先端プロセステクノロジとの連携を図りながら開発を強力に推進して行く計画であります。
NECでは今後、更なる動作周波数の向上と低消費電力化の追及による「VR 5500」の拡充を進め、ブロードバンド社会の実現に貢献してまいります。
「VR シリーズ」を含むNECのマイクロプロセッサに関する詳しい情報は、<http://www.ic.nec.co.jp/micro/index.html>をご覧下さい。
「Sapphireコア」および「Star Sapphireコア」の詳細と、「Star Sapphireコア」の主な仕様については、別紙をご参照ください。
<本件に関するお客様からの問い合わせ先>
NECエレクトロンデバイス 半導体テクニカルホットライン
電話 (044)435-9494(直通)
FAX (044)435-9608
e-mail: info@lsi.nec.co.jp
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