汎用マイクロコントローラ「K1ファミリ」の発売について
2002年02月13日
日本電気株式会社
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| 「NECの新汎用マイコン(K−1ファミリ)」 |
NEC(NECエレクトロンデバイス)はこのたび、8ビットマイコンと 32ビットマイコンをシームレスに包含する新しい汎用マイクロコントローラ「K1ファミリ」を製品化し、本年3月から順次出荷を開始いたします。
「K1ファミリ」は、8ビット・シングルチップ・マイクロコントローラ「78K0/Kx1シリーズ」および32ビット・シングルチップ・マイクロコントローラ「V850ES/Kx1シリーズ」の2シリーズで構成されており、主な特長は以下の通りであります。
- 「78K0/Kx1シリーズ」
・リセット機能およびセキュリティ機能を内蔵することで、従来外付けしていたリセットICなどを削減し、システムコストを低減可能。
・自動車電装向け車輌内LANの一種であるLIN(Local interconnect network)バスに対応した専用ハードウエアを内蔵しており、パワーウインドウ制御やドアミラー制御などのボディ電装制御向けに最適。
- 「V850ES/Kx1シリーズ」
・「78K0/Kx1シリーズ」と共通の周辺機能を豊富に搭載することで、C言語によるユーザプログラムの移行性を大幅に向上させるとともに、開発ツール(統合デバッガ)の操作性を統一。
・高性能32ビットRISC型CPUを搭載しながら、優れたコストパフォーマンスを実現し、従来8ビットや16ビットマイコンを採用していたAV機器、産業機器、自動車電装機器などの高性能化が容易。
近年、ニーズの多様化に対応するべくマイコン組込み製品のセグメンテーションの細分化が進み、システム開発負担は増大の一途をたどっております。例えば、コードレス電話やオーディオ機器などではローエンド・モデルからハイエンド・モデルまでを搭載するマイコンのCPU性能だけでなく、メモリ展開、周辺機能やポートI/O数のバリエーションで使い分けております。
NECでは、(1)製品のモデルにより複数のマイコンを使いわけるアプリケーションにおける開発負担軽減、(2)セットの高性能化に向けた32ビットマイコンへのスムーズな移行、などを実現するため、「78K0シリーズ」内および「V850ESシリーズ」と周辺機能や端子配置などの継承性・互換性を考慮した仕様を採用し、開発ツールの操作性も統一した新汎用マイコン「K1ファミリ」を製品化し、多彩なパッケージ、メモリ展開により年内に63品種を順次市場投入する予定であります。
NECでは、「K1ファミリ」の第一弾製品として、30ピン、8ビット・マイコン「78K0/KB1サブシリーズ」および144ピン、32ビット・マイコン「V850ES/KJ1サブシリーズ」のフラッシュROM製品を本年3月から順次サンプル出荷を開始いたします。
| サブシリーズ |
製品名 |
サンプル価格
(1万個ロット) |
出荷開始時期 |
| 78K0/KB1 |
μPD78F0103MC
(フラッシュROM:24Kバイト) |
600円 |
2002年3月 |
μPD780101MC
(マスクROM:8Kバイト) |
250円 |
2002年9月 |
| V850ES/KJ1 |
μPD70F3217GJ
(フラッシュROM:128Kバイト) |
1500円 |
2002年3月 |
μPD703217GJ
(マスクROM:128Kバイト) |
650円 |
2002年9月 |
「K1ファミリ」の特長は以下のとおりであります。
- ユーザの選択肢を広げる豊富なメモリ&パッケージ展開
「78K0/Kx1シリーズ」は、30ピンSSOPなど小型パッケージを採用するほか、シリーズ全体として30、44、52、64、80ピンのパッケージ展開と、メモリ展開を含め48製品群を用意。
「V850ES/Kx1シリーズ」は、80、100、144ピンのパッケージを用意し、メモリ展開を含め15製品群を用意。
- シリーズ間で共通な周辺機能を積極的に採用
「V850ES/Kx1シリーズ」は、タイマやシリアル・インタフェース、A/Dコンバータなどにおいて電気的特性や機能仕様の同一な周辺機能を積極的に採用することで、「78K0/Kx1シリーズ」からのユーザプログラムの移植性を高めている。
さらに、各シリーズ内でも兼用端子配置の共通化や周辺機能の統一化(操作性、制御レジスタ・アドレス)を図ることで、従来、製品毎にサポートしていたエミュレーション・ボード(デバイス固有の周辺機能に対するソフトウエアデバッグ用ツール)が各シリーズ1枚ずつで共用可能。
- 高性能CPUコアの搭載、周辺機能の強化
「78K0/Kx1シリーズ」に搭載されている8ビットCPUコアは、最小命令実行時間0.2マイクロ秒(10MHz、5V動作時)を実現。また、POC(パワーオンリセット)やLVI(低電圧検出回路)などのリセット機能の強化、リングオシレータによるウオッチドックタイマ動作やメイン発振子の異常停止を監視するクロックモニタなどの内蔵によりセキュリティ機能の強化を実現することで、リセットICやウオッチドックICの削減によるシステムコストを低減。
「V850ES/Kx1」に搭載されている高性能32ビットRISC型CPUコアは、最大20MHz動作時(5V動作時)に24MIPSの高速処理を実現しながら、9mW/MIPSの低消費電力(当社16ビットマイコン比約1/8)を実現。また、リアルタイムOSの搭載が容易であり、ユーザプログラムのモジュール化による効率的なソフトウエアの資産構築が可能。さらにミドルウエアの活用により音声認識やADPCM等音声圧縮、TCP/IPなどの利用が容易。
- 低ノイズ設計
CPUや周辺回路用電源とポート部電源の分離、出力バッファの駆動能力の最適化など、徹底した低ノイズ設計を実施。さらにマイコン内部へのパスコン挿入やレギュレータ回路による内部動作電圧の低電圧化(V850ES/Kx1)を実現することで、マイコンから発生する輻射ノイズを低減。
NECでは、「K1ファミリ」を皮切りに、今後も同様な製品コンセプトの高性能/多機能な汎用マイコン(「K2ファミリ」)や、各種アプリケーション向けに最適化したラインアップ拡充に努めてまいります。
なお、製品の主な仕様については別紙をご参照下さい。
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