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平成13年4月3日

日本電気株式会社

大容量メモリと多彩な周辺機能を内蔵した32ビットRISCマイコンの発売

[V850/SC1,SC2,SC3]
「V850/SC1,SC2,SC3」

NEC(NECエレクトロンデバイス)はこのたび、ヒューマンインタフェースの多様化やデジタルメディアの増加により高性能化が著しいカーオーディオ、ホームオーディオなどのAV機器や車載電装機器の制御に最適な32ビットRISC型シングルチップ・マイコン3品種の開発を完了し、「V850/SC1,SC2,SC3」の愛称で本年6月から順次サンプル出荷を開始いたします。

新製品の主な特長は、以下の通りとなっております。

(1) 32ビットRISC型マイコンとしては最大のメモリ(ROM:512Kバイト、RAM:24Kバイト)を内蔵し、システムの多機能化やプログラミング言語の高級言語化に伴うプログラム容量の増大に対応。
(2) 代表的な車載バスであるIEバス(Inter Equipment Bus)およびCAN(Controlled Area Network)のコントローラ機能の内蔵により、カーオーディオ分野などで部品点数の削減やシステム開発の効率化が可能。
(3) 32ビットRISCで最多の144ピン・パッケージを採用し、従来製品の内蔵機能を継承しつつ、さらなる機能拡張を実現。
(4) 内部回路の動作電圧を3Vに抑え、チップ内部の電源ラインに容量を挿入ことなどにより、マイコンから発生するEMIノイズを低減。
新製品の製品名、サンプル価格、および出荷開始時期は以下の通りであります。


製品名 サンプル価格 出荷開始時期
フラッシュEEPROM品
(SC1,SC2,SC3)
μPD70F3089Y 3,500円/個 本年6月
サンプル出荷開始
マスクROM品 汎用品(SC1) μPD703068Y 1,000円/個
(1万個ロット受注時)
来年7月
コード受注開始
IEバス内蔵品
(SC2)
μPD703069Y 1,100円/個
(1万個ロット受注時)
来年7月
コード受注開始
CAN内蔵品(SC3) μPD703088Y
(FCAN:1ch)
1,300円/個
(1万個ロット受注時)
来年4月
コード受注開始
μPD703089Y
(FCAN:2ch)
1,500円/個
(1万個ロット受注時)
来年4月
コード受注開始

新製品の生産規模としては、5品種合計で来年8月から月産10万個、来年下期以降は月産50万個を計画しております。

組み込み用途を中心とするマイクロコンピュータ(マイコン)は留まることを知らず進化を続けております。応用範囲の拡大にともない、マイコンに対する要求も、CPUの高速化、大容量メモリや各周辺機能の内蔵など多様化しています。
特に、近年のデジタルメディアの増加によるシステムの高性能/多機能化、ヒューマン・インタフェースの多様化から、使用されるマイコンも8ビット、16ビットから32ビットへと多ビット化が進んでおります。さらに、プログラミング/メンテナンスの容易性などのメリットから、プログラミング言語がアセンブラからC言語などの高級言語に移行しており、マイコンに搭載するプログラム容量は増加を続けており、大容量メモリ搭載を求める声が高まっております。
NECでは、このようなニーズに応えるため、カーオーディオ/ホームオーディオ分野をはじめとする様々な制御に最適な周辺機能やプログラム容量の拡大に対応した大容量メモリを内蔵した新製品を開発したものであります。

新製品の主な特長は次の通りとなっております。

  1. 32ビットマイコンで最大級のメモリを内蔵
    フラッシュEEPROM版では、512KバイトのフラッシュEEPROMと24KバイトのRAMを搭載し、応用分野の拡大を図るとともに、システム制御の複雑化によるアプリケーション・プログラムの増大に対応。また、マスクROM版では、512Kに加え複数のROMサイズのラインナップを順次用意していく計画であり、ユーザのシステム展開に応じた最適な製品の選択が可能。

  2. 車載バス内蔵品をラインナップ
    V850/SC2では、カーオーディオ分野などで多様化するユニット間通信機能に対応するため、IEバスコントローラを内蔵。V850/SC3では、欧州を中心に標準化の動きがある車輌内LANのCANコントローラを内蔵。これらの車載バスコントローラの内蔵により、部品点数の削減やシステム開発の効率化が可能。

  3. 豊富な周辺機能の内蔵
    内蔵する周辺機能は、当社従来製品(V850/SBx、SF1)の周辺機能を継承。さらに144ピン・パッケージを採用し、タイマやシリアル・インタフェースなどの機能拡張を図っている。これにより既存製品向けのプログラムの活用が可能であり、システムの多機能化への対応も容易。

  4. 優れたパワー・パフォーマンスの実現
    最高動作周波数を20MHzに限定し、徹底した省電力設計により、優れたレベルの電力/性能比を実現。メインクロックでの動作の他に、サブクロック発振機能も搭載し、サブクロックによる動作も可能。また、スタンバイ機能やクロック分周機能など多彩なパワーマネジメント機能を搭載。これらの機能を組み合わせ、極めて高いパワー・パフォーマンスを発揮することにより、システムの低消費電力化と高性能化を同時に推進。

  5. 3V〜5VのI/Oインタフェースを実現
    入出力端子は、3V〜5VでのI/Oインタフェースが可能。これにより、5V単一電源のシステムのみならず、5V電源/3V電源混在のシステムへの対応を実現。低電圧で動作するメモリなどのインタフェースが可能となり、システムの低消費電力化やコストの削減が可能。

  6. 充実したプログラム開発環境
    V850コアと評価機能を1チップに収めた評価デバイスの開発によリ高性能かつ手のひらサイズのインサーキット・エミュレータを実現。周辺機能については実チップの周辺機能を使用するため、極めて実チップに近い電気的特性のもとでの評価が可能。また、Cコンパイラ、ディバッガ、シミュレータ、リアルタイムOSを中心とした統合化環境をタイムリに提供。PC、EWSなどの幅広いホスト・マシン対応とともに、サードパーティー社製ツールも充実させツール・チェーンと呼ぶ連携体制を整備する予定。

NECでは、今後も「V850ファミリ」のラインナップとして、各種アプリケーション用途向けに内蔵周辺機能を最適化したASSP(Application Specific Standard Product)製品の拡充に努めていくとともに、「V850E」CPUコアを搭載した高性能かつ超低消費電力/低ノイズを実現する製品の開発を進め、製品用途の幅を広げていく所存です。また、システムLSI化を推進し、積極的なソリューションの提供を展開していきます。

なお、新製品の主な仕様については別紙をご参照下さい。

以 上


(注) 「V850/SC1,SC2,SC3」はIICバス・インタフェース回路を内蔵しております。当社のIICバス対応部品をご購入いただくことにより、これらの部品をIICシステムに使用する実施権がフィリップス社IIC特許に基づき許諾されることになります。

<この発表に関するお客様からのお問い合わせ先>

NECエレクトロンデバイス 半導体テクニカルホットライン

電話 : (044)435−9494(直通)
FAX : (044)435−9608
e-mail : s-info@saed.tmg.nec.co.jp




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