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平成13年3月12日
日本電気株式会社

高精細液晶モジュールの低EMI化を低コストで実現可能な高速インタフェース搭載TFT液晶ドライバLSIの製品化について

〜UXGAに対応可能な業界初の高速インタフェースを開発〜

[TFT液晶ソースドライバLSI「μPD160000シリーズ」]
「TFT液晶ソースドライバLSI「μPD160000シリーズ」」

NEC(NECエレクトロンデバイス)はこのたび、TFT液晶パネルの高精細化に対応するため、液晶モジュール内部のデータ伝送の高速化や低EMI化などを低コストで実現可能な高速インタフェース(CMADSTM:Current Mode Advanced Differential Signaling)を独自開発し、これを採用したTFT液晶ソースドライバLSI「μPD160000シリーズ」のサンプル出荷を本年8月から順次開始いたします。
NECでは、各液晶モジュールメーカに対しCMADSインタフェースの採用を働きかけるとともに、更に製品ラインナップの強化を行い、業界標準化を推進いたします。

新開発のCMADSインタフェースは、2本の信号線の電流差を利用してデータを伝送する差動電流方式を採用することで、液晶モジュール内でのデータ伝送を高速化するもので、主な特長は以下の通りであります。

(1) UXGA(1600×1200画素)にまで対応可能な350Mbpsという高速データ伝送(当社従来製品比4倍以上)を実現。
(2) データ転送の高速化(1)により、信号配線本数を従来比1/4程度に削減できるため、回路基板の大幅な簡素化が可能。
(3) 信号を伝送する電圧振幅を3.3Vから1/10以下(0.1〜0.2V)に抑え、EMIフィルタ等のノイズ対策部品を省略したうえで、従来比約1/3の低EMI化を実現。
(4) 送信側の信号出力回路をトランジスタ1個構成としており、送信側のLSIであるタイミングコントローラの開発が容易。

CMADSインタフェース対応製品は、SXGA(1024×768画素)対応384出力8ビットのソースドライバLSIより開始し、サンプル価格は1,000円、生産規模としては本年12月以降、月産300万個を計画しております。なお、UXGA対応の8ビット480出力、SXGA+(1400×1050画素)対応の6ビット420出力、XGA対応の6ビット384出力などのドライバLSIも順次開発を予定しております。

現在、TFT液晶パネルを使用したデスクトップモニタ、ノート型パソコン市場では、DVD、インターネット等のデジタル画像ソースの増加に対応して、高精細化・多階調化等の高画質化が急ピッチに進みつつあります。また、TFT液晶パネルは、今後、同じくデジタル画像ソースとなるSTB等のディスプレイとしても大きな注目を浴びており、ますます高画質化の要求が強まると考えられます。しかし、この高精細(UXGA等)、多階調(8ビット等)のTFT液晶パネルを実現するためには、100Mbpsを越えるデータ伝送が必要となります。従って、従来のCMOSインタフェース(最大約65Mbps)を使用する場合はその伝送レートを下げるためにパラレル伝送を余儀なくされ、結果として回路基板上の信号配線本数が100本程度に増加し、6層以上の多層基板が使用されておりました。また、3V程度の電圧振幅により大量に発生するEMIノイズを防止するため、液晶モジュール内の信号配線上に多数のEMIフィルタ等が必要であり、液晶モジュールメーカーにとって大きな負担となっておりました。
こうした中で、回路基板、EMI対策が簡素で済み、かつ高精細TFT液晶パネルに対応した新方式のインターフェイスが必要とされておりました。

NECでは従来から、TFT液晶用ドライバLSIとしてCMOSインタフェースを採用したXGA〜UXGA対応の384〜480出力製品を販売しておりますが、高画質化、低EMI化、回路基板の簡素化に対応した製品の早期商品化ニーズに応えるため、CMADSインタフェースの採用により大幅な性能向上を実現した新製品を業界に先駆けて市場に投入することに致しました。

新開発のCMADSインタフェースの主な特長は次の通りであります。

  1. 高速データ伝送レート
    UXGA(162Mbps×2)まで対応可能な350Mbpsを実現。

  2. 低EMI
    従来比1/3以下の低EMI化を実現。従来、回路基板上の信号配線に必要であったEMIフィルタ、ダンピング抵抗を使用することなく、EMIノイズを低減することが可能。

  3. 信号配線本数の低減
    液晶モジュール内の回路基板において、信号配線本数を従来比約1/4に削減することが可能。(例:SXGAタイプで96本を24本に削減) このため、従来6層以上必要であった回路基板の層数を4層以下に抑えることが可能。

  4. タイミングコントローラLSIの簡素化
    送信側であるタイミングコントローラの出力回路はNチャネル・オープンドレイン・トランジスタのみという簡素な構成となっており、特別な出力回路を開発する必要がなく、タイミングコントローラの開発が容易。

なお、CMADSインタフェースの主な仕様については、別紙をご参照下さい。

以 上


(注) CMADSは、NECの商標です。

<この発表に関するお客様からの問い合わせ先>

NEC 半導体テクニカルホットライン

電話 : (044)435−9494(直通)
FAX : (044)435−9608
e-mail : s-info@saed.tmg.nec.co.jp




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