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平成12年10月2日
日本電気株式会社

デジタルAV機器向けIEEE1394リンクLSIの発売

〜32ビットRISCマイコンを初めて内蔵〜

[IEEE1394リンクLSI「μPD72890」]
「IEEE1394リンクLSI 「μPD72890」」

NEC(NECエレクトロンデバイス)はこのたび、コピープロテクション処理などを行う32ビットRISCマイコンを世界で初めて内蔵したIEEE1394(注1)リンクLSI「μPD72890」を製品化し、本年11月からサンプル出荷を開始いたします。

新製品は、MPEGなどのAV信号をIEEE1394バスに送受信するリンクLSIに、NECの32ビットRISCマイコン「V850/MA1」を内蔵したものであり、従来は外付けCPUで対応していた

  • 業界標準の5Cコピープロテクション処理、
  • バスの構築に必要なバスマネージメント処理、
  • バス上で信号をやり取りするためのトランザクション処理、
  • IEEE1394バス上のAV機器を制御するAVプロトコル処理、

といった機能を1チップで実現できるため、デジタルAV機器の開発負担を大幅に軽減できることが大きな特長であります。
新製品のサンプル価格は3000円となっており、量産規模としては本年12月以降、月産30万個を計画しております。

デジタルビデオカメラ(DVC)やDVDをはじめとするデジタルAV機器の出現により、AV機器が扱う画像、音声、データなどがデジタル化され、AV機器同士だけでなくパソコンを含む様々な機器でやり取りする時代が始まろうとしております。
IEEE1394高速シリアルバスは、こうしたマルチメディア情報を複数機器間で送受信できるインタフェース仕様であります。マルチメディア信号を通信する上で不可欠な帯域保証機能と100〜400Mbpsまでの広帯域性を有していることから、すでにDVCやPCの外部インタフェースとして採用され、将来のマルチメディアホームネットワークを実現する最も有力なインタフェースとして各業界から注目されております。
特に、AV市場においては、D−VHS(注2)やDVDが各メーカより相次いで発売され、本年9月から試験放送が開始されたBSデジタル放送を受信するためのチューナ(STB)/チューナ内蔵TVの出荷も始まるなど、デジタルAV機器市場が本格的な拡大期を迎えており、これらの機器同士を接続するIEEE1394を手軽に搭載したいというニーズが高まってきております。

NECはこれまで、IEEE1394用LSIに関しては、PC向けに注力してまいりましたが、こうした市場の拡大に合わせてデジタルAV機器向け製品を市場投入することにいたしました。

新製品は、主な特長は以下のとおりであります。

1. CPU内蔵により機器開発の負担を大幅に低減
IEEE1394リンクLSIでは、世界で初めてCPUを内蔵。これにより、従来は外付けCPUと(ユーザーが開発する)専用プログラムで実現していたコピープロテクション処理、トランザクション処理、AVプロトコル処理をリンクLSI内部で完結できるため、セット開発における負担を軽減することができる。

2. コピープロテクション機能
米国の映画産業、米国の家電業界、PC業界(ハード、ソフト双方)の関係者で著作権保護技術を議論しているCopy Protection Technical Working Group(CPTWG)会議において、日立製作所、米Intel Corp.、松下電器産業、ソニー、東芝の5社が提案し、最終的にIEEE1394バス上のコピープロテクション技術として標準化された著作権保護技術である5Cコピープロテクションに準拠した暗号処理技術を搭載している。

3. 全二重通信が可能
MPEGデータ(MPEG−TSストリーム)やデジタルビデオカメラのデータ(DVストリーム)を送受信する2チャネルのストリームポートを持っており、それぞれのポートを独立して使用することが可能。一本の信号線上で1チャネルを送信、もう一方を受信として用いる全二重通信の他、2チャネル受信、2チャネル送信といった方式もサポートしている。

NECは、MPEG2デコーダ/エンコーダからIEEE1394LSIまでを含むトータルソリューションを提供することにより、今後市場の大幅な拡大が予想されるデジタルAV機器向けLSI市場でのさらなるシェア拡大を図ってまいります。

なお、新製品は、10月3日から7日まで幕張メッセで開催される「CEATECJAPAN」に出展いたします。

新製品の仕様については別紙をご参照下さい。

以 上


(注1) IEEE1394
データ転送、リアルタイム転送機能をサポートした次世代の高速シリアルバス規格であり、デジタルAVや家電機器、パソコンへの搭載が進んでいる。100Mbps, 200Mbps, 400Mbpsの高速な転送能力を有すると共に、Plug and playの機能を有しており、機器毎のIDの設定やターミネータが不要、低価格という特長を持つ。このため将来のマルチメディアホームネットワークインタフェースとして期待されている。
(注2) D−VHSは、日本ビクター株式会社の登録商標です。

<この発表に関するお客さまからの問い合わせ先>

NECエレクトロンデバイス 半導体テクニカルホットライン

電話 : (044)435−9494(直通)
FAX : (044)435−9608
E-mail : s-info@saed.tmg.nec.co.jp


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