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平成12年9月26日
日本電気株式会社

民生用デジタル録画機器向けMPEG2エンコーダLSIを発売

〜世界で初めてMPEG2トランスコード機能を搭載〜


NEC(NECエレクトロンデバイス)はこのたび、DVDやD−VHS(注7)に対応するフォーマット相互変換や圧縮率変換を実現するMPEG2(注1)トランスコード機能(注2)を世界で初めて搭載した1チップMPEG2オーディオ・ビデオエンコーダLSI2品種「μPD61051」、「μPD61052」を製品化し、11月からサンプル出荷を開始いたします。

新製品の主な特長は、以下の通りです。

  1. DVDやD−VHSといった各種記録メディア毎に異なる仕様に対応する信号を出力するフォーマット変換、長時間録画に必要なビットレート変換(圧縮率変換)を実現するトランスコード機能を新規搭載。

  2. 従来は3チップ構成だったMPEG2準拠オーディオ・ビデオ・システムエンコード機能を1チップ化したことに加え、外付けのDRAMが1個で済むため、エンコードに必要な部品数を最少2個(従来は4〜5個)に削減し小型化・省電力化を実現。

  3. 入力画像の統計情報を獲得するプレアナリシス機能を新規に搭載し、複雑度予測・動き予測の精度を向上させることで、従来製品に比べデジタル圧縮に起因するノイズ発生を抑制し、一層の高画質エンコードが可能。

新製品は、オーディオエンコード機能により、MPEG1オーディオレイヤ2のみに対応する「μPD61051」と、ドルビー(注6)デジタル民生用エンコーダ規格(注3)にも対応する「μPD61052」(注4)の2品種を用意しております。

新製品のサンプル価格はいずれも5000円/個となっており、生産規模としては、来年春以降、2品種合計で月産5万個を予定しています。

MPEG2は、DVDをはじめとして、2000年末より本放送が開始予定のBSデジタル放送でも採用されております。

NECは1998年以降、DVDやD−VHSなどの民生デジタル機器用に、MPEG2ビデオエンコーダ「μPD61050」、オーディオエンコーダ「μPD61002/61003」を順次発売して参りました。この技術を基に、MPEG2オーディオ・ビデオエンコード機能を1チップ化し、今後のデジタル放送時代に対応したデジタル録再機器の市場拡大に向け、他社に先駆けてトランスコード機能を搭載したほか、VBI(Vertical Blanking Interval)情報スライサなどの周辺機能を取り込んで、より小型化、低消費電力化を実現いたしました。

新製品の特長は、以下の通りです。

1. MPEG2トランスコード機能を内蔵

MPEG2のストリームをビデオ、オーディオ、ユーザデータに分解し、再び多重化する機能を新規に内蔵している。これにより、DVDで使用されるプログラムストリームとD−VHSで使用されるトランスポートストリーム間のフォーマット変換を実現。

また、ビデオ信号の符号化におけるレート制御技術を応用した新開発のビットレート削減技術により、ビデオストリームの圧縮率を更に高め、長時間録画を実現できる。

2. 実績のあるオーディオ、ビデオ圧縮コアを1チップに集積化

既に複数のデジタル民生機器に採用頂いているビデオエンコードLSI(μPD61050)、オーディオエンコードLSI(μPD61002/3)、これらを制御するRISC(V853)のチップセットを1チップに集積化。可変ビットレート(VBR)符号化を含む高画質化対応の既存のミドルウェアを活用可能。

3. ミドルウェア制御により仕様追加にも柔軟に対応

上記のエンコード・トランスコード機能は、内蔵している32ビットRISCマイコン(V853相当)上で動作するミドルウェアにより実現している。内蔵しているRISCマイコンの命令メモリは全てRAMで構成されているため、将来のミドルウェアのアップデートに柔軟に対応できる。

4. 周辺機能の集積

ビデオ入力信号の解像度の変換やノイズ低減用のプレフィルタ、ビデオクロックと符号化クロックのずれを吸収するTBC(Time Base Corrector)回路を搭載し、安定した画像の取り込みを実現している。また、内蔵のVBI情報スライサにより、コピー制御情報やクローズドキャプション情報などの切り出しも可能。

NECでは、「μPD61051」、「μPD61052」をシステムLSI用コアの一つとして、システム・オン・チップ展開を図って参ります。このコアを使用したエンコーダファミリとして、2001年以降、MPEG2エンコードとMPEG2デコードの同時処理が可能な1チップMPEG2コーデック、HDTV対応MPEG2トランスコーダ(注5)を順次製品化する予定です。このような製品展開により、更なる発展が期待される民生用デジタル機器の多用なニーズに対応していきたいと考えております。

なお、新製品は、10月3日から7日まで幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN」に出展いたします。

新製品の主な仕様につきましては、別紙をご参照ください。

以 上


用語説明
(注1) MPEG2(Moving Picture Experts Group Phase 2)
オーディオとビデオのデジタル信号の圧縮・伸長方式を定めた国際標準規格。
(注2) MPEG2トランスコード
各種記録メディア間のフォーマット変換機能やビデオの圧縮率を変更するビットレート変換機能。
(注3) ドルビー(注6)デジタル民生用エンコーダ規格
ドルビーラボラトリーズが開発した民生用オーディオエンコード規格
(注4) 「μPD61052」のご使用にあたっては、ドルビーラボラトリーズのライセンスが必要です。
(注5) HDTVでは、現行のテレビ放送水準(MP@ML)と比較して高解像のビデオ(MP@HL)を使用している。そのため、HDTV対応MPEG2トランスコーダはMP@HLまでの対応になる。
(注6) ドルビーは、ドルビーラボラトリーズの商標です。
(注7) D−VHSは、日本ビクター株式会社の登録商標です。

<この発表に関するお客さまからの問い合わせ先>

NECエレクトロンデバイス
半導体テクニカルホットライン

電話 : 044−435−9494(直通)
FAX : 044−435−9608
電子メール : s-info@saed.tmg.nec.co.jp


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