NECエレクトロニクス Topページ 検索

2000年7月4日
日本電気株式会社

DWDM通信システム用光源に最適なレーザダイオード・モジュールの発売

レーザダイオード(LD)モジュール「NX8570SA」
レーザダイオード(LD)モジュール「NX8570SA」

NEC(NECエレクトロンデバイス)はこのたび、高い波長安定性をコンパクトに実現したDWDM(Dense Wavelength Division Multiplexing:高密度  光波長多重)通信システムの光源に最適なレーザダイオード(LD)モジュール「NX8570SA」を開発し、本日からサンプル出荷を開始いたします。

新製品は、1550ナノm帯CW(Continuous Wave:連続発光)光源のLDモジュールであり、LDで標準的な14ピン・バタフライ・パッケージに波長弁別光信号と出力制御光信号を分離する当社独自の波長モニタ光学系を内蔵し、±50ピコm以下(製品寿命時)という高い波長安定性を実現していることが主な特長となっております。

新製品のサンプル価格は50万円となっております。量産開始時期は2001年春を予定しており、生産規模としては年間10万個を見込んでおります。

近年、インターネットの急激な普及により基幹通信網のデータトラフィックが爆発的に増加しており、より多くの情報を高速に伝送できる大容量通信システムが求められております。こうした中で、1本の光ファイバーで波長の異なる複数の光信号を伝送するDWDM通信システムは、新規に光ファイバーを敷設することなく既設のシステムをそのまま用いて情報伝送量を飛躍的に増大できるため、現在、通信ネットワーク大容量化のための最も有力な手段と考えられております。

少しずつ波長を変えた複数の光信号を1本の光ファイバーに同時に通すDWDM通信システムは、ある光信号の波長が揺らぐと、多重化された他のチャネルの光信号と相互干渉を起こしてしまうため、光源の出力光波長に関して高い安定性が要求されております。

従来は、LDモジュールの外部に波長制御用の光学系部品を別途用意することで光源波長の安定化制御を行っておりますが、(1)光源の光出力に比較的大きな損失を与えてしまう、(2)波長制御系を含めた光源システムのサイズが大きくなってしまう、(3)波長制御用の外部光学系部品自体が高価である、などの課題があり、これらを解決できる製品が求められておりました。

新製品の主な特長は以下の通りとなっております。

1.波長モニタ機能をLDの標準モジュールに内蔵

波長変動に連動して透過率が変化するファブリ・ペロー・エタロンを用いた光学フィルタと波長モニタ用フォトダイオード(PD)で構成される波長モニタ光学系を独自開発し、LDで標準的に使用されている14ピン・バタフライ・パッケージに集積化している。従って、波長モニタ用の外付け光学系部品が不要となるため、光伝送装置の省スペース化が可能である。

2.独自の波長モニタ光学系

LDからの後方出力を波長弁別光信号と出力制御光信号とに分離するために、従来からある光軸分岐用の部品(ビームスプリッタ)を用いない、簡単な構成からなる独自の光学系を開発した。これにより、波長および、光出力制御のための光学系を非常にコンパクトに構成し、LDモジュール内への実装を可能にした。

3.簡易な波長安定化制御と高い波長制御性

光出力モニタ用PDを用いれば、従来通りの光出力一定制御が可能。光出力信号と独立に波長安定化信号が、新たに内蔵した波長モニタ用PDから得られるので、光出力、波長を一定に保つ制御を簡単なフィードバック回路で実現できる。これにより、モジュールの環境温度などにほとんど影響を受けず、長期間での波長安定度を±50ピコm以内に制御することが可能である。

4.複数波長の安定化に対応した光学設計

今回開発した光学系は、DWDM通信システムに用いられる信号波長グリッドに相当した複数の波長の安定化に対応した設計となっており、1530ナノmから1560ナノmにおける100GHz(約0.8ナノm)間隔の製品ラインナップにあたり、発振波長の異なるすべての製品で同一のエタロンフィルタを用いている。これにより、顧客から要求される波長仕様に対してフレキシブルな対応が可能である。

なお、NECは、7月11日から幕張メッセにて開催される「インターオプト2000」において、新製品を出展する予定であります。

以 上


<この発表に関するお客様からの問い合わせ先>

NECエレクトロンデバイス
半導体テクニカルホットライン

電話 : 044−435−9494(直通)
FAX : 044−435−9608
電子メール : s-info@saed.tmg.nec.co.jp

お問い合わせ サイトマップ ご利用にあたって