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次世代マルチプロセッサの分野で戦略的パートナーシップ契約を締結
2003年10月20日

アーム株式会社
NECエレクトロニクス株式会社


NECエレクトロニクス社(社長:戸坂馨、本社:川崎市)および32ビット組込みRISCプロセッサ・ソリューションのリーディング・プロバイダである英ARM社(本社:英国ケンブリッジ市、最高経営責任者:ウォレン・イースト)はこのたび、複数のプロセッサを1つのプロセッサのように容易に動作させることのできる対称型マルチプロセッサの事業分野で戦略的パートナーシップ契約を締結いたしました。この契約は、両社が共同で次世代の対称型マルチプロセッサを開発し、マーケティングするというもので、契約に基づき、ARMはNECエレクトロニクスに「ARM11TMファミリ」をライセンス供与し、NECエレクトロニクスはARMにマルチプロセッサ技術を提供いたします。

ARMとNECエレクトロニクスは 1995年6月、ARMがマイクロプロセッサ・コア「ARM7TDMI®」をNECエレクトロニクスにライセンス供与して以来、ライセンス供与するコアを順次増やしていくことによりその関係を強化してまいりました。現在NECエレクトロニクスは「ARM7TDMI」、「ARM946E-STM」などのコアのライセンスを受け、ASICなど2002年度で年間30億円を売り上げております。一方ARMは独自コアの開発を推進し、その高性能、省電力性、コンパクトなサイズ、高いプログラムメモリの利用効率、そして優れた命令セットのアーキテクチャを実現した製品コア「ARM11ファミリ」を市場投入するなど、携帯分野を中心に業界をリードしております。
また、NECエレクトロニクスは、複数の同じ中央演算装置(Central Processor Unit:CPU)を接続し1つのプロセッサと同じようにアプリケーション処理ができるよう構成するマルチプロセッサ技術の開発を推進しております(注)。このマルチプロセッサ技術は、CPU間の自動負荷配分による並列処理を可能とし、拡張性が高い並列処理を実現できるため、次世代半導体にとっては重要な技術だと考えられています。

今回両社は、NECエレクトロニクスのマルチプロセッサ技術をARMコアに導入することにより、対称型マルチプロセッサの共同開発、マーケティングを共同で進めることで合意いたしました。今回両社が共同開発する次世代マルチプロセッサは、ARMの「ARM11」マイクロアーキテクチャを基に開発されるもので、そのマルチプロセッサ・コアには、NECが開発した最先端の並列処理技術が採用されることになります。その結果、新マルチプロセッサ・コアは、従来のCPUコアに比べて消費電力の大幅削減や高速化などの高性能化を実現でき、複数のCPUコアを搭載することにより、より一層の拡張性を確保するものになります。

両社で新たに開発するマルチプロセッサ・コアは、次世代の携帯端末機器、カーマルチメディア、情報家電など増大するマルチメディア処理、多くのアプリケーションの同時処理が必要となる分野などに最適な製品だと確信しております。
更に、両社はこの次世代CPUコアのソフトウェア開発においても協力することで合意いたしました。
また、今回の戦略的なパートナーシップの構築において、NECエレクトロニクスは、従来からライセンスしている「ARM7TDMI」、「ARM946E-S」コアライセンスに加え、新たに「ARM11ファミリ」「ARM966E-STM」、「VFP9TMベクタ浮動小数点コプロセッサ」もライセンス供与を受けることになっております。

今回の提携に関してARM社の最高経営責任者のウォレン・イーストは「NECエレクトロニクス社とパートナーシップを組むことは当社にとって非常に重要な後押しとなり、またNECエレクトロニクスの主要な市場であるモバイル、カーマルチメディア、情報家電などにおけるARM11技術の展開を更に促進するものです。ARMはこれらの分野技術において引き続き製品ラインアップを拡充していく予定であり、今回の協力体制はその意味で特に重要だと言えます。」と述べています。

また、NECエレクトロニクス社副社長の橋本浩一は、「携帯電話分野向けのプロセッサとして世界標準であるARM社のコアにNECエレクトロニクスの保有する並列処理技術を適用する次世代CPUコアは、今後、成長が期待されるアプリケーションリッチなシステム市場を牽引するキーテクノロジだと考えています。今回の共同開発、共同マーケティング体制は、このキーテクノロジを確実なものとするため、特に重要であると考えます。」と述べています。

ARMとNECエレクトロニクスの概要については別紙をご参照ください。

以上

(注) NECエレクトロニクスが保有する並列処理技術は、10年に渡りNEC研究所にて開発されてきた技術を元に開発されたものです。


※ARMおよびARM7TDMIは、ARM社のEUおよび米国における登録商標です。ARM946E-S、ARM966E-S、ARM11およびVFP9はARM社の商標です。その他のブランドあるいは製品名は全て、それぞれのホールダーの所有物です。「ARM」とは、ARM Holdings plc(LSE:ARM、NASDAQ:ARMHY)、その事業会社であるARM Limited、各地域の子会社であるARM INC.、ARM KK、ARM Korea Ltd.、ARM Taiwan、ARM France SASおよびARM Chinaの全部又は一部を意味します。

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