[はじめに]
マイコン(MCU)では、基本的な機能(命令セットやアーキテクチャ)は各シリーズで共通ですが、パッケージ(端子数)により内蔵された機能が異なったり、同じパッケージでも内蔵されるメモリ(フラッシュ・メモリやRAM)の大きさが異なったりします。さらに、細かな機能(ポートのプルアップ抵抗やPOC電圧など)については、従来のマイコンではマスク・オプションとしてプログラムをROMに書き込むときに指定することができました。しかし、PROM品やフラッシュ・メモリ品ではマスクでのプログラム書込み工程がないので、マスク・オプションそのものが存在しません。
ポートのプルアップ抵抗は殆んどソフトウェアで設定できるようになりましたが、POC電圧のようにソフトウェアで設定できないものも残っています。
コーヒーブレイク
ポートのプルアップ抵抗の設定をソフトウェアで設定できるようにすると、使用するうえでは、自由度が大きくなります。特にフラッシュ・メモリを内蔵した製品では、出荷後の変更も可能になります。その一方で、マスク・オプションのように電源投入時から有効とはいきません。実際にプルアップ抵抗を設定するソフトウェアが実行されるまでは抵抗は有効にはなりません。
また、POC電圧はソフトウェアを実行可能にするための電源電圧を指定するものですから、これをソフトウェアで設定することは原理上不可能です。このように、ソフトウェアで設定できるものとそうでないもの、その違いを認識するのは重要なことです。
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[フラッシュ品での対応]
78K0/Kx1のようにマスク品とフラッシュ・メモリ品が存在した製品では、マスク・オプションに対応した個別の製品がラインアップされたものがあります。FAQの
フラッシュ品の品名について [78K0/Kx1]をご参照下さい。
この場合には、マスク・オプション分だけ製品が必要で、きちんと選択しないと目的の機能が得られませんでした。特に、途中で関連した仕様を変更した場合には、使用できるデバイスが違ってしまい、新たに手配し直す必要がありました。
All Flashマイコンになって、78K0/Kx2や78K0S/Kx1+の8ビット・マイコンでは新たな対応方法が採用されました。これが、オプション・バイトです。指定できる内容や指定フォーマットは個々のデバイスで異なっています。
[オプション・バイト]
オプション・バイトはマイコンに内蔵されたフラッシュ・メモリの特定アドレスに割り付けられています(一般のプログラム領域に使用される先頭のアドレスである80H番地から始まるアドレスが使用されます)。
電源投入やリセット処理によりマイコンが起動すると、最初にオプション・バイトの内容が参照され、指定された設定がマイコンの機能に反映されます。その後、アプリケーション・プログラムが0番地のリセット・ベクタで示されたアドレスからスタートします。
(2006/09)