78K0, 78K0Sシリーズ内蔵の LCDコントローラ/ドライバは LCD駆動電圧の発生方式によりいくつかに分類されます。
主流は従来の抵抗分割方式から内部昇圧方式に変わってきています。
1.電圧発生方法による分類
(1)抵抗分割方式
この方式は回路が簡単なために従来より使われてきた方式です。
内部電源または外部から供給した電圧を内蔵の抵抗で分割して必要な電圧を発生するものです
(マスク版以外では抵抗は内蔵せず外付けになる事があります)。
表示方式に応じて外部でショートすることで、1/3バイアスや1/2バイアスに切り替えます
(デバイスによっては固定されているものもあります)。
通常は LCD駆動電圧は電源電圧より低くなりますが、uPD789327サブシリーズのように、
電源電圧以上の LCD駆動電圧を入力できるものもあります。
(2)容量分割方式
この方式は分割抵抗の代わりに外付けコンデンサを使って、電圧を分割するものです。
抵抗分割のように常時電流が流れることはないので、消費電力を削減できます。
この方式も電圧を分割するので、低電圧動作の場合には LCD駆動電圧も低くなってしまいます。
(3)内部昇圧方式
外付けコンデンサを接続することで、基準電圧から昇圧して、LCD駆動電圧を発生するものです。
通常、CAPx 端子の間にコンデンサを接続すると共に、VLCx 端子と VSSとの間にコンデンサを接続します。
この方式は CPUの電源電圧が低い場合にも 3Vや 4.5Vと言った LCD駆動電圧を発生できます。
また、抵抗を使用しませんので、動作電流が小さくできることから電池動作に適しています。
新しいデバイスではこの方式が増えてきています。
2.各ファミリの電圧発生方式一覧
| サブファミリ名 |
方式 |
回路構成 |
接続例 |
| uPD780308サブシリーズ
|
抵抗分割 |
内蔵抵抗+外部回路 |
図 1 |
uPD780318サブシリーズ uPD780328 〃 uPD780338 〃 |
内部昇圧 |
外部コンデンサ接続 (抵抗で電圧調整可能) |
図 6 |
| uPD780958サブシリーズ |
容量分割 |
外部にコンデンサ接続 |
図 5 |
uPD780344サブシリーズ uPD780354 〃 |
内部昇圧 |
外部にコンデンサ接続 |
図 7 |
uPD789306サブシリーズ uPD789316 〃 |
内部昇圧 |
外部にコンデンサ接続 |
| uPD789327サブシリーズ |
抵抗分割 |
VLC0を供給、分割は固定 |
図 2 |
uPD789407Aサブシリーズ uPD789417A 〃 |
抵抗分割 |
内蔵抵抗+外部でショート |
図 3 |
uPD789426サブシリーズ uPD789436 〃 uPD789446 〃 uPD789456 〃 |
内部昇圧 |
外部にコンデンサ接続 |
図 7 |
| uPD789467サブシリーズ |
内部昇圧 |
外部にコンデンサ接続 |
| uPD789478サブシリーズ |
抵抗分割 |
外部回路 |
図 4 |
| uPD789488サブシリーズ |
内部昇圧 |
外部にコンデンサ接続 |
図 7 |
| uPD789830サブシリーズ |
抵抗分割 |
内部回路のみで固定 |
必要なし |
| uPD789835サブシリーズ |
内部昇圧 |
外部にコンデンサ接続 |
図 8
|
図 1 抵抗分割1(uPD780308サブシリーズ)の主な接続例(LEPS=0、LIPS=1に設定すること)
図 2 抵抗分割2(uPD789327サブシリーズ)の接続例
図 3 抵抗分割3(uPD789407, 9417サブシリーズ)の接続例
図 4 抵抗分割(uPD789478サブシリーズ)の接続例
図 5 容量分割(uPD780958サブシリーズ)の接続例
図 6 内部昇圧1(uPD780318/328/338サブシリーズ)の接続例
図 7 内部昇圧2(uPD780344/345, uPD789306/9316, uPD789426〜9466, uPD789467, uPD789478, uPD789488サブシリーズ)の接続例
LCDゲイン調整レジスタ0 の設定で VLCD=4.5V (GAIN=0)、VLCD=3V (GAIN=1) を選択。
図 8 内部昇圧3(uPD789835サブシリーズ)の接続方法
VLCDは LCD昇圧レベル設定レジスタ00の設定により 4.0V〜5.5Vまで変更可能