ゼロボルトスイッチ(UPC1701)はトライアックを使用して交流電力をオンオフでコントロールするための制御用ICです。
その制御方式が交流電圧のゼロボルト点でトライアックをトリガすることから、この様な名前となっています。
一般にトライアックを使用した交流電力制御装置は図1のように構成されます。この構成における制御方式の一つに「ゼロボルトオンオフ制御方式」があります。これはトライアックのトリガを交流電圧のゼロボルト点で行いながら、トライアックのオンオフ頻度を変える方式です(図2)。
図2においてコントローラを動作させるコントローラ制御信号がONの場合に、コントローラは交流電圧がゼロボルト前後のタイミングでゲートトリガ電流を出力しトライアックをオンします。そして、コントローラ制御信号がOFFになればコントローラはゲートトリガ電流を停止しトライアックはオフ状態になります。
以上がゼロボルトオンオフ制御方式の動作説明ですが、この方式以外に「位相制御方式(図3参照)」など他制御方式を用いた場合には、タイミングによりトライアックがオンした瞬間に急峻な立上りの負荷電流が流れ、無線周波誘導障害(RFI)を起こすことがあります。
しかしゼロボルトオンオフ制御方式ではゼロボルトスイッチによるトリガ信号でトライアックをオンすることから負荷電流が交流電源電圧波形に追従し正弦波状に変化します(図2参照)。
従って電磁放射ノイズによるRFIの無い電力制御が可能となる利点があります。
(2006/03)