SRAMのメモリセルの基本回路を下図に示します。
インバータを2段リング接続してA=L,B=Hの状態とA=H,B=Lの状態の二つの安定状態があり、そのどちらかのデータを保持します。リード/ライトを行わせるためのNchトランジスタがビット線につながっています。
[リード動作]
選択されたアドレスのRAMセルのワード線がHになりNchトランジスタT1,T2がオンします。
この時ビット線はセンスアンプの入力につながっており、インバータI1,I2に保持されたデータがT1,T2を通ってビット線に出力され、それをセンスアンプで受けて外部に出力します。
[ライト動作]
選択されたアドレスのRAMセルのワード線がHになりNchトランジスタT1,T2がオンします。
この時ビット線にはRAMセルのインバータI1,I2のドライブ能力より十分大きなドライブ能力を持つバッファによりあらかじめ書き込むデータが出力されていて、そのデータをインバータI1,I2に強制的に書き込みます。
[データ保持]
SRAMはインバータにデータを保持しているので、電源を供給していればデータを保持し続けます。
電源電圧が低下していきインバータ動作が正常に行われなくなると、保持したデータも消える揮発性メモリです。
電源投入後はRAMセルのインバータI1,I2の値はLまたはHのどちらになるか分からず不定となります。
[消費電流]
データを保持している時の消費電流はRAMセルのインバータI1,I2が完全にオン/オフしているので、CMOSインバータの場合
貫通電流が流れずリーク電流だけになります。
尚、使用目的により低消費電流のローパワーSRAMと高速SRAMに大別されます。
寄り道:インバータの構成による違い
SRAMセルのインバータですが、下図に示すNMOSインバータを使ったものとCMOSインバータを使ったものがあります。
NMOSインバータを使ったものは4Tr2R構成といわれ、Nchトランジスタと高抵抗ポリシリコンだけでPchトランジスタを含まないのでメモリセルの面積を小さくできます。一方、インバータがオンすると電流が抵抗を通って流れるのでその分消費電流が増えます。
CMOSインバータを使ったものは6Tr構成のフルCMOSといわれ、メモリセルの面積は大きくなりますが、消費電流は殆どリーク電流だけとなります。
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(2006/01)